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朝、愛車のバンパーに見覚えのない傷が…犯人も分からず「諦めかけていた」Tさんに起きた想定外の展開

  • 2026.7.11
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

朝、駐車場へ向かうと、愛車のバンパーに見覚えのない傷が付いていた――。買い物や仕事から戻った際に、こうした「当て逃げ被害」に気付くケースは少なくありません。

「犯人が分からないから修理は自己負担だろう」

そう思ってしまう人も多いでしょう。しかし、駐車監視機能付きドライブレコーダーが、思わぬ形で役立つことがあります。

朝になって気付いた愛車の傷。犯人も分からず諦めかけていた

ある朝、Tさんは自宅駐車場に停めていた車を見て驚きました。

フロントバンパーには、前日までなかった擦り傷が付いていたのです。周囲に事故の痕跡はなく、もちろん目撃者もいません。当て逃げされたのかもしれないと思ったものの、相手が誰なのか分からず、修理代は自分で負担するしかないだろうと、半ば諦めていたそうです。

念のため、保険会社に連絡。確認したところ、Tさんが加入していたエコノミー型の車両保険は、相手が特定できなくても当て逃げ事故を補償するタイプでした。ただし、車両保険を使用すると3等級ダウンとなり、保険料は3年間で約15万円上がると説明を受けたそうです。

「自分が悪くないのに保険料がこんなに上がるし、使わなければ修理代はもっと高いかもしれない」

Tさんはかなり落ち込んでいましたが、そこで思い出したのが、駐車監視機能付きのドライブレコーダーでした。

映像を確認すると、深夜に別の車が接触する様子が記録されていたのです。さらに映像には、相手車両を確認するための重要な情報も残されていました。

ドラレコ映像を手がかりに相手が判明。保険手続きも前進

Tさんは、ドライブレコーダーの映像を警察や保険会社へ提出。映像をもとに調査が進められ、車両や車両所有者が確認できたことで、事故の事実が明らかになりました。

この点が大きなポイントです。

近年、当て逃げも補償対象となるエコノミー型の自動車保険が増えました。しかし、補償を受けられたからといってすべて得とは限りません。車両保険を使うと、事故の内容によっては自分に過失がなくても事故あり係数が適用され、翌年以降の保険料が上がる場合があります。

さらに、エコノミー型車両保険の中には、当て逃げ事故は相手が特定できなければ補償対象外となる商品もあります。 そのため、同じ当て逃げ事故でも加入している保険によって結果は大きく異なるのです。

今回は、ドラレコ映像から相手の特定につながったことで、修理費の請求先が明確になり、Tさんの負担はなくなりました。ドラレコで相手を特定できる可能性が高まることは、保険金の支払いだけでなく、事故解決そのものに大きなメリットがあると言えるでしょう。

Tさんは、「ドラレコは事故の瞬間を記録するだけのものだと思っていましたが、まさか保険の手続きでも役立つとは思いませんでした」と振り返っていました。

ドラレコは「映像を残す」だけでなく補償につながることも

ドライブレコーダーは、事故の状況を客観的な映像として記録し、事故時の重要な証拠となる機器です。

特に当て逃げのように相手がその場を離れてしまう事故では、車両の特徴やナンバー、事故が起きた状況などを確認できる手がかりとなり、事故の事実関係を明らかにするのに役立つことがあります。ただし、映像が残っているからといって、必ず相手が特定されたり、補償につながったりするわけではありません。近年、保険会社によって違いはあるものの、当て逃げも車両保険のエコノミー型で補償してもらえるようになりましたが、保険料の上昇は回避できません。

一方で、映像によって事故状況や相手車両が確認できれば、相手側の対物賠償保険で修理費を負担してもらえたり、自分の車両保険を使わずに解決できたりする可能性が高まります。

ドラレコの価値は、単に映像を残すことだけではありません。事故の状況を客観的な証拠として示すことで、適切な過失判断や保険対応につながり、結果として不要な保険料の負担を避けられる可能性がある点も、大きなメリットといえるでしょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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