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「私、ちゃんとやってますよ」有能アピールばかりする女性社員。だが、社長案件で失敗した結果

  • 2026.5.29
「私、ちゃんとやってますよ」有能アピールばかりする女性社員。だが、社長案件で失敗した結果

部署にやってきた自信家の女性

私の所属する部署に、異動でやってきた30代半ばの女性社員がいました。

第一印象は、はきはきしていて頼もしい人。

挨拶の声も大きく、これは戦力が増えたなと感じたのを覚えています。

ところが、いざ仕事を任せてみると、提出物の数字が合わない、添付ファイルが違う、宛先を間違える。

立て続けにミスが出てきました。一つ一つ拾って指摘しても、本人の表情はどこか涼しいままなのです。

「私、ちゃんとやってますよ」

口癖のように、そう返してきます。

原因は別の誰かや仕組みのせいで、自分の手元には責任を残さない。

そんな受け答えが続きました。

不思議だったのは、部長の前ではまったく違う顔を見せることでした。

発言の歯切れもよく、報告書も要点をきれいに整えてくる。

部長からは「優秀な子が来てくれた」と機嫌よく評されていたのです。

同じフロアで連日のミスを尻拭いしてきた身としては、首を傾げるしかありませんでした。

私の机の上には、彼女の出した書類の差し戻しが、静かに積み重なっていったのです。

社長案件で起きた大失敗

そんな彼女に、ある日、社長から直接の依頼が舞い込みました。

取引先との重要な節目になる仕事で、納期も内容も気を抜けない案件です。

「お任せください」

胸を張って引き受ける姿に、部長も満足げに頷いていました。

私はフロアの隅で、ただ祈るような気持ちだったのを覚えています。

けれど、納品当日。先方から戻ってきたのは、内容の不備を指摘する厳しい連絡でした。

資料の数字、確認の手順、最終チェックの抜け。あらゆる工程に綻びが出ていたのです。

会議室に呼ばれた彼女は、いつもの調子で言い訳を並べようとしました。

「これは私の担当範囲ではなくて」

けれど、社長案件です。

逃げ道はありません。記録と証言が次々に突き合わされ、彼女の言い分は少しずつ通らなくなっていきました。

「お前、これ全部嘘だったのか」

普段は穏やかな部長が、低く言い放ちました。

普段の余裕は、もう彼女の顔から消えていたのです。

後日、人事から本人へ別部署への異動が告げられました。

これまで尻拭いに振り回されてきた身として、ようやく胸のつかえが下りた瞬間でした。

引き継ぎの席で、彼女は私と目を合わせませんでした。机の上に積み上げられたファイルを、無言で渡してくる手つき。普段の自信に満ちた口ぶりは、もうそこにはなかったのです。

部長はその後しばらく、新しいメンバーの評価に妙に慎重になっていました。表だけ見て信用した反省が、本人にも残ったのだと思います。フロアの空気が、ようやく揃った午後でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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