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「私も最初はそう思ってたよ」自身の失敗談まで話してくれる指導役の先輩。だが、先輩の本性に背筋が凍った

  • 2026.5.29

面倒見のいい先輩と過ごした半年

配属されて間もない頃、丁寧に仕事を教えてくれたのが、すぐ隣の席に座る指導担当の先輩でした。

明るくて、誰にでも気さくに話しかける人で、フロアでも好かれているのが伝わってきます。

マニュアルにない細かいコツも、こまめに教えてくれて、私はすっかり信頼していました。

休憩室で他愛もない話をしたり、仕事の悩みを少しこぼしたり。

直属の課長への接し方や、業務の段取りで困っていることも、ぽろっと打ち明けてしまっていたんです。

「私も最初はそう思ってたよ」と、自分の新人時代の失敗まで明るく聞かせてくれて、隣の席で笑っているこの人なら大丈夫、と心のどこかで決めつけていました。

けれど、配属から半年ほど経った頃、別フロアの主任格の先輩から声をかけられました。

「あの件って伝えてたよね?」

その人と直接話した記憶のない内容が、なぜか相手の口から具体的に出てきます。

背中の真ん中を、すうっと冷たい風が通った気がしました。

同じようなことが、その後もぽつぽつ続きました。

話したはずのない部署の人が、私の言葉を一文だけ切り取った形で、私自身に確認してくるんです。

受ける側の表情が、どれもどこか含みのあるものに見えてきて、息苦しくなっていきました。

伝言の発信源と、上司への報告

たどっていくと、その発言の出どころは、いつも同じ。

隣の席の指導担当の先輩でした。

休憩室でこぼした愚痴も、迷いの相談も、彼女は周囲に話す形で広めていたようなんです。

文脈はそぎ落とされ、私が責められそうな部分だけが、つるんと残されている。

さらに、ぞっとしたのは、別件のミスをしたあとのこと。

彼女はそばで「フォローするから」と笑ってくれていたのに、課長への報告は別の中身でした。

「指示しても、動いてもらえないんです」

(私、そんな指示もらったっけ)

表では味方の顔をしながら、評価が下がる方向の言葉を、課長の前で繰り返していたのです。

声色も、視線の置き方も、私の前と上司の前ではまったく違っていました。

気づいてしまってからは、彼女の笑顔を見るたびに、肩のあたりがひやっとします。隣の席で「お疲れさま」と笑いかけてくる声が、今までと同じ高さなのに、まるで別の人のものに聞こえるようになりました。

私は静かに距離をとり、必要最低限の業務連絡だけに切り替えました。雑談には乗らず、悩みは外でこっそり吐き出す。

それでも、視線の端でこちらを見ている気配を感じる瞬間があり、人の見えない部分の冷たさを、まだ思い出すたびに背筋が凍るのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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