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犬1匹、猫2匹との暮らしは撫でる手が足りない! そんな癒やしの日々を綴りながら、ペットとの暮らしで避けては通れない現実と覚悟を教えてくれるコミックエッセイ【書評】

  • 2026.5.23

【漫画】本編を読む

本作のタイトルを目にした瞬間、思わず笑顔になってしまう人は多いことだろう。『犬猫3匹、撫でても撫でても手が足りない』(ふじもりはる/KADOKAWA)は、タイトルから受けるイメージ通り、一緒に暮らすペット3匹への愛情をギュッと詰め込んだ、幸せいっぱいの日々を描いたコミックエッセイである。

登場する動物は、健気な犬・バナさん、食いしん坊な猫・クロ、そしてマイペースな猫・チャー様の3匹。それぞれの性格や行動を比較したり、動物同士のコミュニケーションの様子を眺めていたりという短いエピソードが基本的に1ページごとに掲載されているため、次はどんなお話だろうとページをめくる手が止まらなくなる。犬あるあると猫あるあるも満載で、犬好き、猫好きはついつい笑顔になってしまうはずだ。また、フルカラーでやさしくかわいらしいタッチで描かれているのも魅力である。

そんな3匹のかわいらしい様子に加え、「動物を飼う」ということの現実もしっかり伝えているのも本書のポイントだ。多頭飼いをスタートしたときに抱えた苦労のほか、バナさんを飼い始めたころに高齢の祖母が噛まれて傷を負ったためにどう躾けるかや、家に迎え入れたときに病気を持っていたチャー様に対してどんなケアをしてあげるべきかに悩んだことなども綴られており、かわいいから、楽しそうだからという気持ちだけでは動物を飼うことはできないことを教えてくれるのだ。飼い主は、ペットの命に対してしっかりとした責任と覚悟を持たなければならないことを再認識させてくれるだろう。

そんなさまざまな問題や葛藤を乗り越えて、今のかけがえのない幸せな暮らしを手に入れていることを伝える本作は、特にこれからペットを迎え入れようと考えている人にはぜひ手にとってほしい作品だ。

文=坪谷佳保

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