1. トップ
  2. マンガ
  3. 「ひとり旅は自由、親子旅は感謝」旅好き漫画家が語る旅の醍醐味【著者インタビュー】

「ひとり旅は自由、親子旅は感謝」旅好き漫画家が語る旅の醍醐味【著者インタビュー】

  • 2026.5.22

【漫画】本編を読む

老いた親との旅には、ひとり旅や友人との旅とはまた違った尊さがある。『小鳥をつれて旅にでる』(赤夏/主婦の友社)は、その価値をしみじみと感じさせてくれるコミックエッセイだ。

著者の赤夏さんは年に複数回も国内外をひとり旅する、旅のプロ。本作で描かれているのは、人生初となった母との長期旅行の様子だ。

赤夏さんの母親は何十年もの間、夫のモラハラに耐え、“家庭”という鳥かごの中で暮らしてきた女性。だからこそ、著者は母親が楽しめそうな旅を全力で考え、決行した。

私という子どもがいなければ、お母さんはもっと早く離婚という手段を選べたのではないか…。そんな気持ちを抱えながらの親子旅は、ただほっこりするだけでなく、親と子の絆を考えさせられもする。赤夏さんは、どのような思いで本作を制作し、母との長期旅行で何を思ったのか。話を伺った。

――お父さまがモラハラだったことで、幼い頃の家族旅行は不穏な空気だったそうですね。そうした思い出があると、旅を嫌いになる方もいると思うのですが、赤夏さんはなぜ、ひとり旅をするほど旅を好きになることができたのでしょうか。

赤夏さん(以下、赤夏):私の考えですが、家族旅行が不穏だった方は、ひとり旅を好きになる素養があると思います。

誰にも気兼ねせず、自分の好きな場所へ行き、見たいものを見て、食べたいものを食べられる。家族に振り回される恐怖や束縛もありません。ひとり旅は、すべてが自由で、最高に楽しいです。

――逆に、大人になってからの親子旅にはどんな意味や価値があると思われていますか?

赤夏:感謝を伝えられることです。昔、親御さんと不仲であった友人は「悔いを残さないため」と言っていましたね。

――お母さまとの旅を通じて、老いた親と旅行することには、どんな尊さがあると思われましたか。

赤夏:自身が子どもであった時には気づかなかった親の“ひとりの人間”としての側面を改めて見つめることができます。たくさん会話の機会を持ち、思い出を振り返りつつ、お互いが大人であることでできる新しい体験や思い出作りを共有できることも親子旅の醍醐味だと感じています。

――今後、お母さまに見せたいものや連れて行きたい場所はありますか?

赤夏:母は船に憧れを持っているので、韓国までの船旅はどうかと思い、自分で試しましたが、波が荒すぎて無理だと判断しました…。瀬戸内海をゆったりと船旅するのはどうかなと考えています。

取材・文=古川諭香

元記事で読む
の記事をもっとみる