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仕事終わり、仲良し3人組が本音ぶっちゃけの報告会! 恋や仕事、結婚に揺れるアラサー女性のリアルな悩みに共感必至【書評】

  • 2026.5.20

【漫画】本編を読む

『20時過ぎの報告会』(ヤチナツ/KADOKAWA)は、アラサー女性たちのリアルな日常と本音を詰め込んだ、共感度満点のコミックだ。仕事を終えた20時過ぎ、気心の知れた3人の女性が集まり、恋の話や、人には言えない人間関係の悩みを取り留めもなく語り合う。その様子は、まるでファミレスの隣のテーブルで繰り広げられている女子会を盗み聞きしているような、不思議な臨場感に満ちている。

登場するのは、デザイナーで恋に奔放なこはる、古風で真面目そうに見えて時々ぶっ飛んだ発言をするりさこ、そしてサブカル好きで聞き上手なきみちゃんの3人だ。彼女たちの会話は、決してキラキラした理想ばかりではなく、泥臭くて生々しい話題が中心だ。しかし、それを「報告会」として笑い飛ばし、互いに受け入れる姿には、大人になってからの友情の尊さが滲み出ている。

本作の魅力は「解像度の高さ」にある。軽はずみな恋の失敗や、言葉にできないモヤモヤ、将来への漠然とした不安、パートナーとのすれ違い、結婚や妊活など、3人が話す内容は、まさに30歳前後の女性がリアルに持っている問題だ。正解は求めないが誰かに話したいという欲求を、軽やかな絵柄とテンポの良い会話で描き出している。そして物語が進むにつれて、彼女たちの悩みはより深いものへと変化していくのだが、通底しているテーマは「自分の人生をどう納得して生きるか」だ。

読後には不思議と清々しさが残る。それは彼女たちが悩みをぶちまけて解決したからではなく、悩んでいる自分をさらけ出して救われている姿が描かれているからだろう。日々懸命に生きる大人たちに、「あなただけじゃないよ」と語りかけてくれるようで、温かくて時に厳しい友人のような作品である。

文=坪谷佳保

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