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「イマ」。生産者へのリスペクトを胸に薪火で引き出す美食の新世界

  • 2026.5.18

頂点の日本料理を求めて世界中から食通たちが集い、料理人たちが切磋琢磨する京都。美食への高い審美眼を育んできた街だからこそ、さまざまなジャンルで革新的な料理も多く生み出してきました。注目シェフが自らの世界観を表現する、話題の一軒へご案内しましょう。今回ご紹介するのは、フランス料理の伝統技法とイノベーティブな感性を“薪火(まきび)”でつなぐ「ima(イマ)」です。

フランス料理の伝統技法とイノベーティブな感性を“薪火(まきび)”でつなぐ「ima」。「黄人参 / 米麹 / 唐辛子」とメニューに記された一皿は、京都産の黄ニンジンを主役にした、まさに芸術的な味わい。 Kunihiro Fukumori

人類最古の調理法ともされている薪火料理。この“原始的”ともいわれる火の使い方が今、料理人たちの優れた感性と融合してイノベーティブな美食を生み出しています。

食材を包む薪火の炎。その様子を眺めているだけで不思議と心が癒されます。 Kunihiro Fukumori
築100年を超える古い町家を改装したレストラン。店内にはカウンター席が10席。 Kunihiro Fukumori

古い町家を改装して昨年開業した「ima」は、この注目の調理法を駆使して京都を中心とした地域食材の素晴らしさを伝える一軒です。

薪火の暖炉を背に調理に集中する今井貴一シェフ。 Kunihiro Fukumori

シェフの今井貴一さんは、和歌山の名店にてフランス料理の名手から正統派の手法を学んだ後、スペイン・バスクの「Txispa(チスパ)」で奥深い薪火の魅力に開眼。最高峰の技をもつ前田哲郎シェフの下で多くを学びました。

シェフのシグネチャーメニューの一つ「京しいたけのショーソン」。肉厚な椎茸を和歌山産 足赤エビのムースなどと共に伝統的なパイ包み焼きに。口にした瞬間「これ、本当に椎茸!?」と誰もが驚き、多彩な食材のうま味がたっぷり凝縮した逸品。 Kunihiro Fukumori

メニューには潔いまでにシンプルに素材の名前がずらりと並び、その一皿一皿は美味なるサプライズの連続。「Noma(ノーマ)」「Bo.lan(ボラン)」をはじめ、最先端を行く料理チームとの交流で培った技を生かし、独自の世界観を確立しました。薪は京都・美山産のナラを使用。“炎”で燻(いぶ)し、“熾火”でじっくりと火入れ……。薪火の異なる個性が引き出すうま味がハイエンドな食体験となるのです。

Kunihiro Fukumori

「イマ」
料金/コース 昼¥8,500、夜¥16,000
所在地/京都府京都市中京区蛸薬師通新町西入る不動町183-4
営業時間/12:00~(木・金・土曜日のみ)、18:30~(共に一斉スタート、要予約)
定休日/日・月曜日
TEL/075-746-2222
Instagram/ima_kyoto

初出:リシェスNo.55 2026年3月27日発売

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