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児童精神科医から「問題ありませんが、、、」続く言葉に涙。「娘を叱るのを控えよう」と決意したワケ

  • 2026.5.18

子どもの様子に変化を感じたとき、「このままで大丈夫かな」と迷うことはありませんか? 特に家での姿だけを見ていると、気になる行動が大きく見えたりするものです。今回は、筆者が娘の児童精神科受診をきっかけに、自分の捉え方が変わったエピソードをご紹介します。

画像: 児童精神科医から「問題ありませんが、、、」続く言葉に涙。「娘を叱るのを控えよう」と決意したワケ

気になり始めた、家での様子

小学校に入ってから、娘の様子が気になる場面が増えました。
落ち着きがなく、かんしゃくや感情の波も大きい。人との距離感も近く、必要以上に関わろうとすることがありました。

(もしかして、何かあるのかもしれない)

そう思い、発達相談窓口を訪れました。
話を聞いてもらい、子どもの様子も見てもらった結果、専門機関での検査を勧められたのです。

そして後日、児童精神科の初診を受けることになりました。

うまく話せない姿に、強まる不安

診察では、児童精神科の先生が娘にいくつか質問をしました。

学校はどうか、お友達と楽しく過ごせているか、得意や苦手な科目はあるか。
小さな声で答え、言葉にするまでにも時間がかかる娘。

初めての環境で戸惑っている様子が、はっきりと伝わってきます。

(うまく答えられていない……)
その姿を見ながら、不安がジワジワと強くなっていきました。

医師からの話

しばらくして、娘は担当のスタッフと別室へ。そのあと、先生から私と夫に向けて話がありました。

「Nちゃん、発達には問題ありませんが、いわゆる過剰適応ですね」予想していなかった言葉に、ドキッとしました。

先生は続けて、「過剰適応」という状態について説明してくれたのです。

集団の中で周りに合わせ、求められる行動をこなそうとするあまり、自分のペースを抑えて頑張りすぎてしまう状態だといいます。

一見、問題なく見えるけれど、本人の中では緊張や負担が積み重なっている。その反動が、家でのかんしゃくなどの行動として出ているのではないかという話でした。

「頑張っているからこそ、家で崩れるんです」その言葉を聞いた瞬間、涙が止まりませんでした。

見え方が変わった

これまで気になっていた行動は、「問題があるサイン」ではなく、「頑張っている結果」だったのです。

学校で精一杯合わせているからこそ、家ではその反動が出る。
そう考えると、見えていた景色が少し変わりました。

これまでは、家での様子だけを見て、「どうしてできないのだろう」と考えていたのです。

でも実際には、すでに外で十分に頑張っていた。
その事実に、気づけていなかったのかもしれません。

だからこそ、これからは、家でうまくできない場面だけを切り取って、叱ることは控えたいと思いました。

無理に整えようとするのではなく、力を抜ける場所として受け止める。
押さえつけるのではなく、そのままの姿を見ていく。

その関わり方を、少しずつ選んでいきたいと思っています。

同じ行動でも、見方が変われば意味は変わると、今回の経験を通して深く心に刻まれました。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。

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