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霊を信じない郵便局員「ただの錯覚だ」→庭先にたたずむ住人の“不可解な言葉”に「背筋がゾクッとした」予想外の展開【作者に聞く】

  • 2026.5.17
送達ねこ(@jinjanosandou)
送達ねこ(@jinjanosandou)

現役の郵便局員である送達ねこ(@jinjanosandou)さんのもとに集まった、同僚たちが体験した不思議な話や怖い話を漫画化したのが『郵便屋が集めた奇談』である。町の隅々まで配達する郵便局員は、どんなに怖い体験をしても、配達物がある限りその場所を回避することはできない。

送達ねこ(@jinjanosandou)
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今回紹介するエピソード「桜」は、「幽霊などは錯覚だ」と霊の存在を否定する配達員・山本さんの話だ。ある春の日、とある家に配達に訪れた山本さんは、庭先にたたずむ家主と遭遇する。声をかけてもいっこうに振り向かず、熱心に何かを見ている様子だったため尋ねてみると、「桜を見ているんです」と答えた。しかし、その返答には奇妙な点があった。

自分では見えない背中に…濡れた花びらの不気味さ

作者の送達ねこさんによると、山本さんは現在も「人は死んだら無に還る」と考えており、霊を信じないスタンスは変わっていないという。「もし霊の存在を信じていたなら受け入れられたかもしれないが、自分としては全くありえないことなので、とても気持ちの悪い体験になっている」と山本さんは語る。

作中で特に不気味なのが、山本さんの背中にびっしりと付着していた“濡れた桜の花びら”である。読者からも「逃げようと背中を向けたときにつけられたのでは」との声が寄せられている。同僚に背中を指摘された瞬間を思い出すと、山本さん自身もゾッとするそうだ。「自分では見えない背中」に花びらをつけられたことに、複雑な思いを抱き続けている。

死の光景から逃げる自分を追いかけてきた痕跡

山本さんは「死の光景に背中を向けて現実の世界に戻ろうとする自分を追ってまで、痕跡を残した桜。ずっと霊の話に背中を向けてきた自分へ、声もなく呼びかけてくるものがあるようだ」と、忘れがたい体験の一因を分析している。

「彼が会った人は一体誰だったのか」という謎は残る。すでに桜は散っていた時期に、背中に付着していた濡れた花びらはどう説明できるのか。不可解で説明がつかないことが起きるのも世の常である。本作は「不思議で怖い話が好き」「背筋がゾクッとした」と好評を得ている。日本のどこかでひっそりと起こる“怪異”を覗き見してみよう。

取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)

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