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「会ったこともないのに、お金を貸したい!?」SNS恋愛に溺れる息子に「はっきり言うね」その時、母は

  • 2026.5.17

ある日筆者の知人B子さんは、高校生の息子から「彼女ができた」と報告されたそう。
でもその彼女、話を聞けば聞くほど、心配な点が増えてしまい……。
SNS恋愛の危険に、未成年の我が子が巻き込まれてしまったエピソード。

画像: 「会ったこともないのに、お金を貸したい!?」SNS恋愛に溺れる息子に「はっきり言うね」その時、母は

息子に、初めての彼女

ある日、高校生の息子が照れくさそうに、でも嬉しそうに報告してくれました。
「母さん、俺、彼女できた」

「えっ、本当?」
突然のニュースに、私は思わず聞き返します。

聞けば、相手はSNSで知り合った女の子とのこと。
少し戸惑いましたが、今どきはそういう出会い方もポピュラーなのかもしれません。

親として心配な気持ちはありつつ、息子に初彼女ができたことを、一緒に喜んであげたいと思いました。

少しずつ募る「小さな違和感」

しかし、息子から聞く彼女の話には、ところどころ違和感を感じる部分がありました。

まず、住んでいる場所は遠方で、まだ一度も会ったことがないというのです。

「一度も会わずに付き合うって、そんなことありえるの!?」

それどころか、二人のやりとりはSNSのメッセージ上のみで、電話もしたことがないのだとか。

息子は、そんな見も知らない彼女と、将来は一緒に住みたいとまで言います。
正直、理解が追いつきませんでした。

「写真は交換してるよ。ほら、可愛いでしょ」
息子のスマホに写る女の子は、たしかにとても可愛いです。
でも、魅力的な女の子の写真なんて、ネットでいくらでも拾えますよね。

「一度ビデオ通話してみたら?」と提案してみると、息子は不機嫌そうに答えました。
「信じてるから大丈夫だよ。彼女、繊細で恥ずかしがり屋なんだ──お母さんの時代とは、違うんだよ」

初めての恋愛に、盲目にのめり込んでしまう経験は、私にも覚えがあります。
そんなときに、なにを言っても無駄かもしれません。
心配ではありますが、しばらくの間、息子の様子を見守ることにしたのでした。

会ったこともない子に、お金を貸す!?

そんなある日、息子が言いにくそうに切り出しました。
「あのさ……ちょっと、お金貸してほしいんだけど」

「えっ、お金!?」
理由を聞くと、「彼女がお金に困っているから、助けてあげたい」とのこと。

一瞬、言葉を失いました。

「ねぇ、少し冷静に考えてみよう」

もう悠長なことは言っていられません。
息子を傷つけることになっても、親子間に確執が生まれたとしても、彼と向き合い、話をしなければいけないと思いました。

「その彼女と、会ったこともないどころか、通話もできないんだよね。一度も声を聞いたこともない相手に、大切なお金を渡せないよ。はっきり言うね。あなた、騙されているんじゃない?」

息子は表情を強張らせ、しばらく黙り込んだのち、か細い声で言いました。
「ビデオ通話できるか、もう一度聞いてみる」

失った、淡い恋心

結局、通話を求めても相手ははぐらかし続け、やがて連絡が取れなくなったそうです。
突然ブロックをされたことに、息子は大きなショックを受けていました。

でも、彼もきっとどこかではわかっていたのではないでしょうか。
何度もおかしいと感じるタイミングはあったはず。

それでも、「初めての彼女」を、失いたくなかったのでしょう。
人見知りの自分にも、こんな可愛い彼女ができたんだ。
その事実を、否定したくなかったのだと思います。

失敗を「大人の階段」に変えて

今回は幸いにも実害が出る前に防げましたが、これは彼にとって大きな学びになったはずです。
もしこれが成人後だったら、息子は親に相談することなく、架空の女の子に送金していたかもしれません。
自分を騙し騙し貢ぎ続け、取り返しのつかないことになっていた恐れだってありえますよね。

以前は、ママ友たちと冗談で、「息子に彼女ができたらショックかも(笑)」なんて言っていました。
この経験を糧に、彼がいつか心から信頼し合える相手と、健やかな関係を築ける大人になってほしい、と願う母なのでした。

【体験者:40代女性・パート主婦、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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