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『機動警察パトレイバー EZY』は“青春のおかわり”!出渕裕&伊藤和典&ゆうきまさみ&永井真理子が初日舞台挨拶に集結

  • 2026.5.16

「機動警察パトレイバー」シリーズの完全新作アニメーションの第1章『機動警察パトレイバー EZY File1』の初日舞台挨拶が5月15日に新宿ピカデリーで行われ、伝説のクリエイター集団・HEADGEARから、本作の監督を務めた出渕裕、伊藤和典(脚本・シリーズ構成)、ゆうきまさみ(キャラクター原案)が登壇。さらにエンディングテーマアーティストの永井真理子も出席し、華やかに初日をお祝いした。

【写真を見る】永井真理子、さわやかな笑顔!『機動警察パトレイバー EZY File1』の初日舞台挨拶に参戦した

『機動警察パトレイバー EZY File1』の初日舞台挨拶が行われた
『機動警察パトレイバー EZY File1』の初日舞台挨拶が行われた

“レイバー”と呼ばれるロボットを使った犯罪に立ち向かう「特車二課(特殊車両二課)」=通称“パトレイバー”たちの活躍を描く「機動警察パトレイバー」シリーズ。新作の舞台は、AI技術による自動化が進んだ2030年代の日本。かつて最先端技術だった“レイバー”は、社会基盤を支える一部として定着。人が搭乗するスタンドアローン型の“レイバー”は、自立型ロボットへの代替が進み、もはや時代遅れとなりつつあった。だが時代が変わろうとも、特車二課の仕事は変わらない。第二小隊は、人と街を守るべく、新たなテクノロジー犯罪に立ち向かっていく。

監督の出渕裕
監督の出渕裕

上映後の会場から、万雷の拍手を浴びながら登壇したこの日のメンバー。出渕監督が「お待たせしました!」と口火を切り、「初日にこんなに満杯のお客さんに来ていただき、本当に感謝しています。お待たせした分だけ、おもしろいものになっているんじゃなかなと思います」と語りかけると、再び大きな拍手が上がった。続けて「いつものパトレイバー、平常運転、初心に戻るという感じで作らせていただきました」と本作に込めた想いを語った。ゆうきは「僕の漫画に出てくるキャラクターがかなりたくさんいるので、数えてもらえればおもしろいんじゃないかと思います」と提案。伊藤は「初日、劇場まで足をお運びいただきありがとうございます。“すみぺ”じゃなくてごめんねぇ」と久我十和役を演じた上坂すみれの名前を持ち出して、会場を笑わせていた。

キャラクター原案のゆうきまさみ
キャラクター原案のゆうきまさみ

企画の成り立ちに話が及ぶと、出渕監督は「アニメーションでもう1回『パトレイバー』をやってみようかというノリから始まった。押井(守)さんが実写版をやられたあとですね。そこからのスタートです。伊藤さんがフォーマットを決めてくれました」と回想。伊藤は「“これ、俺らがやらないとダメなんじゃね?”という使命感に近いものから始まった」と打ち明けるなか、ゆうきは「“もう作れないよね”と一番思っていたのは、たぶん僕だと思います」と告白しつつ、「伊藤さんが“作れるよ”と言うもんですから(笑)。それならやりましょうかと。今日を迎えたのは、感慨深いものがあります」と感無量の面持ちを見せていた。

脚本・シリーズ構成の伊藤和典
脚本・シリーズ構成の伊藤和典

ゆうきが「監督の方針で。サブキャラからモブまで、僕の漫画から取ってきています。何人出ているか、僕もわかりません」と語るように、劇中にはゆうきがこれまでに描いてきたキャラクターが登場している。

出渕監督は「ゆうきさんには膨大なストックがあるので、設定制作と候補を出して。オーディションに応募してきてくれているアクターのように、僕のほうでキャスティングしていった。手塚治虫さんのスター・システムにちょっと近いかもしれない」とキャラクターを俳優のように使い、本作に出演させていると解説した。また5月18日発売の「週刊スピリッツ」25号には、マンガ版「機動警察パトレイバー」の完全新作読切が掲載されることになっている。連載の完結から約32年ぶりの新エピソードとなり、ゆうきは「期待されすぎても困る」と苦笑いを浮かべながらも、「この企画が立ち上がった時の“もう作れないんじゃない?”という気分は、この漫画でもって、“でも、こういうのだったら描けるかな”みたいなものを見つけました」とコメント。「30年ぶりくらいに描く『パトレイバー』。そりゃあ、自信はないです。“でも、こういう話ならできるかな”みたいな。そういうカタログになっていればいいかなと思う」と胸の内を明かしていた。

制作陣からの言葉に喜ぶ永井真理子
制作陣からの言葉に喜ぶ永井真理子

またこの日は、エンディングテーマ「バトン」を担当した永井真理子も参戦。永井は「こういう世界があるんじゃないかというくらい、リアルなストーリー。絵も音楽も引き込まれた。キャラクターもとても明るくて、元気で、生き生きとしていたので、私もこの仲間に入って、レイバーを操縦してみたいと思いました」と完成作に惚れ惚れ。本作への永井の参加が決まった際、伊藤は「ようやく来たか!」と思ったという。「『パトレイバー』が始まったばかりのころから、『実写でやるんだったら、永井さんだよね』という話をしていた」と裏話を披露し、ゆうきも「信じられない想い。うれしい驚きです」と喜びを隠しきれなかった。

笑顔でトークを繰り広げた
笑顔でトークを繰り広げた

そして出渕監督は「私が『パトレイバー EZY』をやるという時に出した条件は、オープニングかエンディング、どちらかに永井さんを起用することだった」と告白。永井が「光栄です」と感激するなか、出渕監督は「悔しいなと思ったのは、劇場版の1作目を公開していた同じころに『ガンヘッド』という映画があって。永井さんが、歌っていらっしゃった。“ほしい!”と思っていた。自分たちがイメージしている『パトレイバー』の元気さを、歌として表現してもらっているという気持ちが強かった」と熱っぽく語っていた。

裏話を披露!
裏話を披露!

司会を務めた天神英貴が、「この前、押井さんにお会いしたんです。あるロボットものをやるということで、“初めて、ロボットものをやるんだよ”と言うんです。“『パトレイバー』は日常系なんで”って言われて」と押井との会話を持ち出して会場を笑わせると、出渕監督が「ロボットものだと認識していないんでしょう?あながち間違っていない」と笑顔。伊藤も「俺もロボットものだと思って描いていない」、さらにゆうきも「ロボットものだと思うと、欠陥の多い作品」と続くなど、息の合ったやり取りに会場も大盛り上がりとなったこの日。

最後に永井は「夢が叶った。光栄すぎてドキドキしている」と相思相愛の想いを打ち明けながら、「青春のおかわりをさせていただいているような気持ちです。すべて、音楽も含めて愛していただけたら」と願いを込めた。ゆうきは「本当にようやくできた。出来上がったものを観たら、“パトレイバー、帰って来たな!”という気持ちになれました。皆さんにも楽しんでいただけたようで、本当にありがたいこと」としみじみ。「お待たせいたしました!」と改めて感謝を込めた伊藤は、「第二小隊は、いつだって第二小隊だよ!」と声を大にして会場の笑いを誘った。「“青春のおかわり”っていい言葉。名コピー」と永井の言葉を噛み締めた出渕監督は、「僕もそうですが、皆さんも青春のおかわりを観られたんじゃないかと。まだ食べ足りない方は、おわかりしてください」と呼びかけていた。

取材・文/成田おり枝

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