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息子が大爆笑!「ぐむにゅ」子どもの“にぎりたい”願望をかなえる絵本『にぎっちゃだめ』【書評】

  • 2026.5.14
にぎっちゃだめ! チョー ヒカル / 白泉社
にぎっちゃだめ! チョー ヒカル / 白泉社

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柔らかそうなものを見たら、にぎってみたくなるのが子ども心というもの。ふわふわのスポンジケーキや、ぷにぷにのトマト。あ〜にぎってみたい、にぎってみたい。でも、にぎったら怒られるよね……?

そんなふうに、いつも「にぎる」のを我慢している子どもたちは偉い! でも、たまには本当ににぎってみたいはず。絵本『にぎっちゃだめ!』(白泉社)なら、頭の中でギューッと思いっきりにぎれます。

絵本の中なら、にぎっていいよね?

引用----

おねえちゃんの ケーキ

にぎっちゃ だめかな?(p1より引用)

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最初に出てくるのは、おねえちゃんのケーキ。おねえちゃんが大切にとっておいたケーキに違いありません。心配そうにこちらを見ているおねえちゃんから「まさか、にぎらないよね!?」という心の声が聞こえてきそう。ケーキを持った本人からは「にぎっちゃ だめかな?」という声が漏れているから、これはもう確信犯ですね。

引用----

でも ちょっとだけ

ぐむにゅ

おねえちゃん「こらー!」(p2〜3より引用)

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ちょっとだけ…と指を入れたら、勢いがついちゃった!? 「ぐむにゅ」という音を発するようにしてつぶれたケーキ。いちごは飛び出すし、クリームは飛び散るしで、もう大変。

おねえちゃんは「こらー!」と怒っているけど、きっとふんわり冷たくて気持ち良かったんじゃないかなぁ。「つぶれたらどうなっちゃう?」という子どもの想像に答えを出してくれるような展開で、一緒に読んだ息子はワハハと楽しそうに笑っていました。

「にぎってみたい!」子どもの豊かな発想や想像力は今だけの宝物

にぎったらみんながどんな風に思うのかも、一緒に想像したいところ。なんでにぎっちゃだめなのかを考えるきっかけにもなりそうです。

にぎるものは、身の回りのものから始まり、大人が想像できないようなものまで登場します。でもそれは、子どもなら誰もが「にぎってみたい」と思うようなもの。とても夢のある展開でした。さらに、ラストでは「にぎっていいもの」が出てきます。最後まで読んだ子どもは、ほっこり温かい気持ちになってくれるのではないでしょうか。

本を閉じた後は、今度は周りにあるもので「にぎったらどうなるのか」想像してみては? 子どもの豊かな発想や想像力は今だけの宝物。可愛い言葉の数々をこの機会に十分味わっておきたいですね。

チョーヒカルさんのリアルな絵で感触まで伝わりそう

にぎったときの感触まで伝わるようなリアルな絵は、作者のチョーヒカルさんによるもの。チョーさんは、ボディペインティングアーティストであり、『じゃない!』(フレーベル館)や『なにになれちゃう?』(白泉社)などの絵本でも注目されています。

本物以上に本物っぽい絵が持ち味で、本作でもその手腕を発揮。手のシワ一本一本まで描かれた緻密な絵を楽しんでくださいね。手に取るように気持ちが分かる家族の表情にもニヤニヤしちゃうと思いますよ。

文=吉田あき

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