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【東京建築祭2026】建築好きが行くべき、特別公開・特別展示の名建築35

  • 2026.5.13
東京建築祭

2026年5月16日(土)から「東京建築祭2026」がスタートする。3回目を迎える今年は、各国大使館や学校建築、文化施設などが加わり、過去最多となる151件が参加。本記事では、その中から通常は非公開の建築を特別に公開する「特別公開」と、建築祭の期間に合わせて特別な展示を行う「特別展示」の対象となる名建築を厳選して紹介する。初参加となるところも多いので、事前にチェックして建築の祭典を満喫しよう。


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東京藝術大学 赤レンガ1号館/上野・本郷・湯島

1880年、教育博物館(国立科学博物館の前身)の書籍閲覧所書庫として建てられた、東京最古とも言われるレンガ建築。設計者は、明治初めに横浜で西洋の建築技術を学んだとされる工部省の技官、林忠恕(はやし ただひろ)だ。

今回公開される1号館2階の内部では、壁に残る関東大震災の痕跡やアーチ窓、屋根架構のディテールまで見ることができる。

隣に立つのは、赤レンガ2号館。アメリカ・コーネル大学で建築を学び、明治・大正期に活躍した小島憲之が設計を担当した。こちらは、外観のみ見学可能だ。

住所/東京都台東区上野公園12-8

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国立国会図書館 国際子ども図書館/上野・本郷・湯島

今年120周年を迎える「国際子ども図書館」レンガ棟は、明治期の旧帝国図書館と昭和初期の増築を継承した建物。これを、安藤忠雄が設計したガラスボックスが貫く。

世界を知るへや(旧貴賓室)や児童書ギャラリー(旧特別閲覧室)、大階段を見ると、創建当時の意匠が丁寧に補修・復元されているのがわかる。建築祭で特別展示が見られるのは、レンガ棟3階ホール。建築資料の展示や改修の過程をとらえた映像を通して、建物の歴史が紹介される。

住所/東京都台東区上野公園12-49

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旧岩崎邸庭園/上野・本郷・湯島

「旧岩崎邸庭園」の敷地内に佇む、日本でも珍しいスイス山小屋風コテージの撞球室(ビリヤードルーム)が特別公開される。設計は、英国人建築家ジョサイア・コンドル。

スイス山岳地帯の建築を思わせる木造平屋建ての空間で、壁に使用されているのは、金唐革紙(きんからかわし)。和紙に金属箔を貼り、凹凸紋様を型押しして彩色を施した高級壁紙だ。今回は、その技の高さがよく分かる貴重な版木ロールを披露する。

開催期間中は、特別に洋館前の芝生に立ち入れるエリアを用意。ここから、ベランダを彩る英国「ミントン」のヴィクトリアンタイルを見学することができる。

住所/東京都台東区池之端1-3-45 ※入場料別途

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東京国立博物館 日本庭園 茶室/上野・本郷・湯島

「東京国立博物館」本館の奥、庭園の中に佇む4棟の茶室を特別公開。春草廬(しゅんそうろ)、転合庵(てんごうあん)、六窓庵(ろくそうあん)では、普段は閉じている扉が開かれ、内部をのぞき見ることができる。

九条館(くじょうかん、写真)に関しては、5月22日(金)は内部への立ち入り見学が可能に。こちらは、もともと京都御所内の九条邸にあったものを東京・赤坂の九条邸に移した建築。1934年、現在の位置に移築された。まわり廊下や、カリン材の一枚板に藤花菱の紋様が透かし彫りされた欄間(らんま)、それから狩野派による楼閣山水図などを備えた、普段非公開の空間を堪能したい。

※九条館(5/22のみの公開)は、順番待ち申込の上、立ち入り可能。

住所/東京都台東区上野公園13-9

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桜縁荘/上野・本郷・湯島

1920年に建てられた伝統構法の民家、「桜縁荘(旧唐木田家住宅)」が、2026年に完了した改修工事直後に特別公開される。

築約100年以上を経て解体の危機に瀕していたものの、それを乗り越え、2024年に国の登録有形文化財となった。今回の改修工事は、谷中を拠点に建築設計や店舗運営などを手掛けるHAGISOと、宮大工の技術を持つ谷根千工房が担当。既存の意匠や構造を残しつつ、構造補強と断熱改修を施し、建物を次の100年へと継承していくことを目指した。

住所/東京都台東区上野桜木1-12-8

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パレスサイド・ビルディング/神田・九段

日建設計の林昌二が設計し、1966年に竣工した「パレスサイド・ビルディング」は、全長約150mの直方体2棟と白い円筒形のコア2棟で構成される延床面積12万㎡の大規模建築。

今年の特別展示コーナーは、地下1階の毎日ホール前のショーウインドーに加え、廊下向かいの小スペースにも拡大する。彫刻家の多田美波がデザインを手掛けた空調吹き出し口や、ビル壁面に用いた特殊レンガ、柱を飾った組紐などの実物を展示するほか、関連書籍、図面・写真を通して、日本のモダニズムを代表する建築の魅力をさまざまな視点から紹介。さらに、60年前に来訪した芸術家ジョアン・ミロが揮ごうした「祝 毎日」の書も公開する。

住所/東京都千代田区一ツ橋1-1-1

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安井建築設計事務所 東京事務所/神田・九段

安井建築設計事務所は、1924年に建築家・安井武雄が創設した設計事務所。サントリーホールや、東京国立博物館などの文化施設をはじめ、病院、商業施設など、幅広い分野の建築設計を手掛けてきた。

創業100年のタイミングで移転先に選んだのは、築約60年のオフィスビル。「設計事務所としてまちとどう関わっていくか」に焦点を当ててリノベーションを行い、1階に「まちとつながりながら、私たちも自らやりたいことを実践する場所」、2・3階には「自ら働き方を組み立てる場所」を設けた。

特別企画として、トークセッションやミニコンサートを期間中に開催する。

住所/東京都千代田区神田美土代町1

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共立講堂/神田・九段

東京タワーの設計者で、「日本耐震工学の祖」とも称される内藤多仲が構造設計を担当し、1938年に竣工した「共立講堂」。日比谷公会堂に並ぶ大型の音楽堂として、数々のコンサートが開かれてきた。

現在は学校の講堂として活用されている講堂内部を、特別に公開。格式を感じる客席空間、シンプルな意匠に青と赤のコントラストが映えるロビー、アーチがあしらわれた側部回廊など、どこかチャーミングな意匠設計は、京都市美術館などを手掛けた前田健二郎によるものだ。

住所/東京都千代田区一ツ橋2-2-1

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旧近衛師団司令部庁舎/神田・九段

赤煉瓦の重厚な外壁と八角形の塔屋が印象的な「旧近衛師団司令部庁舎」。陸軍技師の田村鎮が設計を担当し、1910年に竣工した。明治期のレンガ造官公庁建築の貴重な遺構として重要文化財に指定。

その後、谷口吉郎の設計により、内部を美術館仕様に改装し、「東京国立近代美術館工芸館」として開館したが、2020年に工芸館が移転して以来、一般には非公開となっている。今回は、正面ホールから2階に伸びる両袖階段と、2階の休憩室を特別公開。建築当初のスレート葺に復元された屋根をのせ、ゴシック風の赤レンガをまとう重厚な外観とともに、目に焼き付けよう。

※内部一般公開はイベント会期中のうち5/23・5/24の2日間

住所/東京都千代田区北の丸公園1-1

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岡田ビル/神田・九段

大胆な「減築」を、1969年築の不適合建築に施した「岡田ビル」。既存のフレームを残しつつ、建物自体を両隣のビルと並ぶ位置までセットバックすることで、床面積を減らし、適法化と同時に採光や通風をもたらした。

「岡田ビル」は、その社会性とデザイン性の高さから、2023年の「グッドデザイン・ベスト100」をはじめ、多数の建築賞を受賞した。今回は屋上まで続く階段と、その先の屋上を特別公開。神田錦町の街づくりに取り組む安田不動産と再生建築研究所が協働し、新たな街の顔として再生させた建築空間を体験してほしい。

住所/東京都千代田区神田錦町2-9-15

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戸田建設 本社ミュージアム TODA CREATIVE LAB “TODAtte?”/日本橋・京橋

TODA BUILDING のミュージアム「TODA CREATIVE LAB “TODAtte?”」を公開する。戸田建設や建設業界について、臨場感のある展示で体験しながら学ぶことができる場だ。

建物8階に広がるのは、シームレスな動線と壁面緑化が調和する空間。ここでは、戸田建設グループの歩みをテーマごとにたどる「ZONE 1」から、建設の世界を幅15mのLEDダイナミックビジョンで見渡す「ZONE 2」、さらに戸田建設グループの考える2050年の未来像を描き出す360度円筒シアターを備えた「ZONE 3」まで、一度に体験することができる。

住所/東京都中央区京橋1-7-1

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三井本館/日本橋・京橋

現存する最古の、アメリカンタイプのオフィスビル。竣工は、1929年。設計はトローブリッジ&リヴィングストン事務所に、施工をジェームス・スチュワート社にそれぞれ委託された。

1階にある銀行の印象が強いが、これは三井合名をはじめ、三井銀行・旧三井物産・三井鉱山・三井信託など直系各社の本社機能を集中させるために建てられた複合ビル。今回は、そのことが良く分かる合名玄関、エレベーター、そして5階オフィスフロアを特別に公開する。

黒と白でデザインされた美しい床石、格間天井の精巧な装飾、今も現役で稼働する重厚なエレベーターなどから、「壮麗」「品位」「簡素」という3つの言葉が意匠のコンセプトが定められた、創建時の姿をうかがい知ることができる。

住所/東京都中央区日本橋室町2-1-1

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三越劇場/日本橋・京橋

日本橋三越本店のなかでも、とりわけ開業当時の壮麗な姿を受け継ぐ「三越劇場」は、1927年、日本橋三越本店6階に完成。関東大震災で甚大な被害を受けた本店を再建する際、「建物だけでなく、文化的な復興を」という思いから、世界でも類をみない百貨店の中の劇場が生まれた。

戦後は文化復興に貢献し、古典芸能や演劇、落語会、コンサートなど多彩な文化を発信し続けてきた。

ロココを基調とした意匠、ステンドグラスをはめ込んだ天井、大理石と石膏彫刻に彩られた周壁などに目を凝らしてほしい。

住所/東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店本館6階

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HAMACHO HOTEL/日本橋・京橋

「手しごと」と「緑」のみえる街、という浜町のまちづくりコンセプトを体現する「HAMACHO HOTEL」。その館内でも特別な一室「TOKYO CRAFT ROOM」を特別公開する。

柳原照弘氏がクリエイティブディレクションを手掛けたこの空間には、日本各地の職人と国内外のデザイナーが手を組んでつくり上げたアイテムが約78㎡の空間に並ぶ。通常は宿泊者しか立ち入れない空間で、日本が誇る手仕事の「今」を感じよう。

住所/東京都中央区日本橋浜町3-20-2

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日証館/日本橋・京橋

「日証館」は、多くの証券会社が入居する建物として建設された。以前ここに建っていたのは、渋沢栄一の邸宅。日本の「資本主義の父」の意志を継ぐ、関東大震災後の復興を象徴するビルのひとつだ。古典様式風の三層構成、入口と最上階のアーチ窓の対比など均整の取れた外観が目を引く。

設計を手掛けたのは、横河民輔が設立し、三越日本橋本店や日本工業倶楽部会館を設計したことで知られる横河工務所。建築祭では、普段は平日しか立ち入ることのできないエントランスホールが特別に公開される。

住所/東京都中央区日本橋兜町1-10

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明治生命館/大手町・丸の内・有楽町

「明治生命館」は、ジョサイア・コンドルの弟子だった曾根達蔵が建築顧問となり、東京美術学校(現・東京芸術大学)教授の岡田信一郎が意匠設計を担当し、1934年に竣工した。

2025年は展示エリアを拡充し、新たに「明治安田 CAFE 丸の内」をオープンしたが、今回は「東京建築祭2026」に合わせて、普段は非公開の7階講堂を23・24日のみ特別に公開。創建時の姿に復元された吹き抜けの大講堂で、映画館を思わせる重厚な扉を開けると、壁面のレリーフや窓枠の意匠が目に入る。

さらに特別展示では、「明治生命館」が建設される前にこの場所に立っていた三菱二号館の巨大フォトモ(写真を切り抜いて組み立てるジオラマ)が展示されるので、こちらもお見逃しなく。

なお、建築祭期間中のみの特典として、リトグラフのハガキやトートバック等明治生命館記念グッズを購入すると、明治生命館イラスト入りコースターを漏れなくプレゼント。

住所/東京都千代田区丸の内2-1-1

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第一生命日比谷ファースト/大手町・丸の内・有楽町

「第一生命日比谷ファースト」の前身の建物のひとつ「第一生命館」は渡邊仁が設計し、1938年に竣工した日本近代建築の傑作。戦後はGHQ本部が置かれたことでも知られる。日本国憲法草案が起草されたこの建築は、圧倒的なスケールの吹抜け空間を残しつつ、リノベーションを経て、現代的なオフィスとして活用されている。

建築際では、皇居側1階ロビーにて、第一生命日比谷本社の歴史と最新のオフィスリノベーションを紹介するパネル展を開催。さらに、第一生命が所蔵する「現代美術の展望 VOCA展」の受賞作品も展示される。

住所/東京都千代田区有楽町1-13-1

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旧東京中央郵便局/大手町・丸の内・有楽町

1931年に竣工した名建築、「旧東京中央郵便局」を設計したのは、吉田鉄郎。このほかにも京都中央郵便局や東京中央郵便局など多くの逓信(ていしん、郵便・電信・電話などの通信事務)建築を手掛けた建築家だ。

吉田の合理的な設計思想は水平線を強調した端正な外観や八角形断面の柱に象徴され、一部保存・再生を経た現在も、建築の随所に確認することができる。

今回の特別展示では、4階の旧郵便局長室と地下広場で、創建当時の図面や保存工事の概要などの建築資料を展示する。

住所/東京都千代田区丸の内2-7-2

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日比谷OKUROJI/銀座・築地

1910年に誕生した日本初の鉄道高架橋が、飲食店やショップが入る商業空間として生まれ変わった「日比谷OKUROJI」。この場所が日比谷と銀座の「奥」にあること、そして高架下通路の秘めたムードを「路地」という言葉に置き換え、「オクロジ=OKUROJI」とネーミングされた。

100年以上の歴史をもつレンガ造のアーチは、ベルリンの高架橋をモデルに、ドイツ人技師の指導を受けながら、職人たちの手でつくられたもの。「日比谷OKUROJI」では、中央を貫く全長300mの花道を軸に、異なる3世代の高架橋を一体的に再生した。

建築際では特別に、開発当時の掘り出し物の建築資料などが展示される。

住所/東京都千代田区内幸町1-7-1

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カトリック築地教会/銀座・築地

東京で最古の教会である「カトリック築地教会」。1878年にレンガ造の聖堂がつくられたものの関東大震災で倒壊し、1927年に今の姿に再建された。

木造の骨組みにモルタルで仕上げた聖堂は、ギリシアのパルテノン神殿のよう。かつて、この築地が外国人居留地だったことを想起させる。ステンドグラスが印象的な内部には、19世紀末にフランスで製造されたハルモニウムも。竣工当初、中央の信徒席は畳敷きだったことなどを思いながら、聖堂をめぐりたい。

資料室では、写真や関東大震災で崩れた資材などが展示され、この地で150年以上続く教会の歴史を伝える。

住所/東京都中央区明石町5-26

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有楽町マリオン(有楽町センタービル)/銀座・築地

1984年に1期棟が、1987年に2期棟が竣工して以来、有楽町の顔として親しまれてきた「有楽町マリオン」。ガラス張りのファサードを縁取る「マリオン」(縦枠を意味する建築用語)が、軽やかなリズムをもたらす。

かつてこの地には、名劇場・日劇や邦楽座、朝日新聞社が立ち並び、文化と娯楽の中心地として賑わっていた。建築祭では、8階センターロビーで、約40年前の建設風景や、開発前の街並みを記録した写真を特別展示。竣工当初の時代背景を思わせる鏡面仕上げの壁面と照明がつくり出す華やかな空間で、都市の記憶と建築美の融合を味わおう。

住所/東京都千代田区有楽町2-5-1

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BLUE FRONT SHIBAURA/新橋・竹芝・芝浦

東京湾と都心をつなぐ結節点に誕生した「BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S」。都心の利便性と、水辺に開けた芝浦の眺めを兼ね備え、「Tokyo & Nature Experience」を提供する。

設計者の槇文彦は、人と自然が共存し、記憶に残る祝祭的な体験を生み出すことを理念に掲げた。柱スパンの間隔を18m確保した伸びやかな内部空間が、都市の中で空と海をつなぐ風景を描き出す。

公開される3階 オフィスロビー・ラウンジでは、槇総合計画事務所60年展 『VernacularHumanism/人と社会と建築と』が開催中だ。

住所/東京都港区芝浦1-1-1 BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S

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港区立伝統文化交流館/新橋・竹芝・芝浦

「港区立伝統文化交流館」は、1936年に建設された芝浦の旧協働会館を保存・改修して2020年にリニューアルオープンした施設。建築祭では、青木茂建築工房によるリノベーションを経た木造建築の特徴や、地域の歴史を伝える意匠を紹介する。会期中は、通常は入ることのできない、館内裏階段や舞台横の楽屋も含めて見学可能だ。

時を重ねた空間をめぐりながら、近代の生活文化を伝える建築としての価値、それから地域に開かれた施設となった現在の役割について考えてみても面白そうだ。

住所/東京都港区芝浦1-11-15

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SHIBAURA HOUSE/新橋・竹芝・芝浦

妹島和世が設計し、2011年に竣工。「SHIBAURA HOUSE」は、7つの階層がスキップフロアで連続的につながる、軽やかで一体感のある社屋兼コミュニティスペースだ。

通常は平日昼間のみ公開されているこの建築が、特別に夜間公開される。ガラス張りの空間は、照明計画によって昼間とは異なる奥行きと立体感が生まれる。建築祭では、4階にあったオフィスをリノベーションし、新たにオープンしたドミトリースタイルの宿泊空間も披露する。

住所/東京都港区芝浦3-15-4

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旧新橋停車場/新橋・竹芝・芝浦

日本初の鉄道の起点として知られる「旧新橋停車場」は、1872年開業時の駅舎の外観やプラットホーム(一部)が当時と同じ位置に再現された施設。開業当時の駅舎基礎石の遺構や、外壁の大部分に用いられたと思われる伊豆斑石(いずまだらいし)を実際に見ることができる。

今回は、その2階専用エリアにある貴賓室で、2代目新橋駅(現・JR新橋駅)駅舎の関東大震災復旧図面を公開・展示。近代日本の鉄道建築史を語る上で重要な資料を紹介する。

住所/東京都港区東新橋1-5-3



※貴賓室は、開業当時の内装を再現した空間ではありません。

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東京都庭園美術館/品川・三田・白金

1933年、朝香宮家の自邸として建てられ、その半世紀後に美術館として開館した「東京都庭園美術館」。今年の建築祭では、普段は足を踏み入れることのできない本館中庭を特別公開する。

重厚な鉄筋コンクリート造の建築に囲まれた緑の空間に立つと、展示室や開かれた庭園をめぐるだけでは気づきにくい、旧朝香宮邸のスケール感や建物同士の関係性を、体で感じることができそうだ。

住所/東京都港区白金台5-21-9 ※入場料別途

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慶應義塾 三田演説館/品川・三田・白金

福沢諭吉の思想を今に伝える「三田演説館」は、明治初期の擬洋風建築。福沢は英語の「speech」を「演説」と翻訳、三田演説会を結成して演説を奨励し、それを行う日本で最初の演説会堂を慶應義塾の構内に建てた。

外観は伝統的な蔵造りで、外壁はしっくいで仕上げられている。和風のなまこ壁の内側には、高い天井の広間が広がり、それを2階部分に設られたギャラリーが囲む。

まだ西洋の建築技術が十分でなかった明治初期に、近代社会にふさわしい新しい空間を求めた人々の構想力とそれを実現した高度な大工技術を目の当たりにすることができそうだ。

住所/東京都港区三田2-15-45

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港区立郷土歴史館/品川・三田・白金

安田講堂をはじめとする東京大学の建築で知られる内田祥三の設計によって、1938年に建てられた「港区立郷土歴史館(旧公衆衛生院)」。鉄骨・鉄筋コンクリート造で、スクラッチタイルに覆われ、特徴的な「内田ゴシック」を象徴する外観が目を引く。

建築祭では、4階の中央ホールで、東京大学レゴ部による2つの大型作品、赤レンガの駅舎を約20,000ピースで再現した「東京駅」と「サグラダ・ファミリア」を展示する。綿密に再現された外観とともに、建築を構成する形のルールや、構造の工夫にも目を向けてみよう。

住所/東京都港区白金台4-6-2 ゆかしの杜内

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カナダ大使館/六本木・赤坂・青山

日系カナダ人建築家レイモンド・モリヤマが設計し、1991年に竣工した「カナダ大使館」。地上8階、地下3階建ての空間構成には、カナダの自然観と日本の美意識が反映されている。

今回は、カナダの自然風景を表現した「カナダ・ガーデン」、カナダ人作家による作品が展示される「高円宮記念ギャラリー」、情報センターや留学センターとしての役割も担う「E・H・ノーマン図書館」のほか、今回は通常非公開の「エグゼクティブ・ダイニングルーム」を特別公開。図書館では、大使館の設計図や模型、関連書籍に加え、建築を学べるカナダの大学も紹介する。

住所/東京都港区赤坂7-3-38

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スパイラル/六本木・赤坂・青山

槇文彦が設計し、1985年にオープンして以来、変わらぬ姿で街にひらかれてきた「スパイラル」。正方形、円、正三角形、円錐などの純粋幾何学体をコラージュした外観が、青山通りで存在感を放つ。

館内では、1階のアトリウムを起点に、2階へゆるやかに導く“スパイラル”状のスロープと、エスプラナードが立体的な通り道をつくり出す。上り下りする途中で光の表情が変わり、展示や人の気配が自然と目に入る、移動そのものが、楽しみになる空間だ。

今回は、通常は入ることのできない8階・9階が特別公開される。

住所/東京都港区南青山5-6-23

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鹿島KIビル/六本木・赤坂・青山

鹿島建設が、「人と環境が調和する理想的なワークプレイス」を目指して設計した「鹿島KIビル」。都心にありながら緑豊かなアトリウムを抱え、光を受けた緑が内と外の境界をあいまいにする。

館内では、社有林の取り組みや木造建築の可能性を追求するプロジェクト「GREEN EXPO2027『KAJIMA TREE」』を紹介するほか、模型、写真、最新技術ロボット、宇宙建築にまつわる展示、彫刻作品などを見ることができる。さらに、建築音響に向き合ってきた鹿島の技術から生まれた立体音響「OPSODIS®」も体験可能だ。

住所/東京都港区赤坂6-5-30

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広尾小学校/渋谷

「広尾小学校」は、関東大震災後の震災復興末期の1932年に竣工。水平ラインを強調した外観と、屋上に設けられた望楼が特徴的だ。周囲を広く見渡せる望楼は、かつて校舎には消防署の出張所が同居しており、火の見やぐらとしての機能も果たした。国の登録有形文化財に指定。

学校は教育施設であると同時に、地域社会を支える公共建築でもある。建築の構成や設備の機能を確認しながら、公共施設でもある学校の役割について思考をめぐらせてみてはいかがだろうか。

住所/東京都渋谷区東3-3-3

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ヒルサイドテラス/渋谷

「ヒルサイドテラス」は、この界隈の土地を所有する朝倉不動産と建築家の槇文彦による継続的な対話から、1967年から1992年まで数期に分けて段階的に形成された都市プロジェクト。

今回は、ヒルサイドプラザにて「ヒルサイドテラスのあゆみ-完成までの30年」のパネル展示を開催。計画の変遷や各期の思想を丁寧に紹介する。建築を「育てる」姿勢が、街と呼応しながら成熟していった過程をたどろう。

住所/東京都渋谷区猿楽町29-10 ヒルサイドテラス内

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國學院大學/渋谷

「國學院大學」は、創立120周年を迎えたのをきっかけに、21世紀の都市型大学を目指し、8年間かけて渋谷キャンパスを再開発。新たなランドマーク「若木タワー」が誕生した。

建築祭では、18階の「有栖川宮記念ホール」を特別公開する。イベントなどが開催されるこのホールからは渋谷の高層ビル群を見下ろし、天気がよければ東京タワー、スカイツリー、富士山まで一望することができる。

さらに、キャンパス内の博物館には土器や埴輪など約1,000点の資料が展示され、撮影も可能。創立140周年記念事業の一環として、明治神宮から寄贈された御仮殿の材を用いて再建された神殿にも、この機会に立ち寄ろう。

住所/東京都渋谷区東4-10-28

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温故学会会館/渋谷

塙保己一が編さんした『群書類従』の板木を管理・保存する目的で各界の著名人などから協賛を得て誕生した「温故学会会館」。清水組が設計と施工を担当し、1927年に完成した。

鉄筋コンクリート2階建てで、正面から見ると、鳳凰が両翼を広げたような形に見える。写真右側は、1・2階ともが版木倉庫、左側は、1階に事務室などが入り、2階が和室の講堂。ここには27畳と床の間が配置されており、和洋折衷の珍しい構造となっている。

2000年には登録有形文化財に指定。竣工から100年近く守られてきた建具や天井、床の仕上げなど、細部のしつらえにも注目。近代建築の中で和室がどのように組み込まれていたのか、実際の建築を見て確かめてみてほしい。

住所/東京都渋谷区東2-9-1

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