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まるでバケツ!?アフリカゾウの鼻にはどのくらいの水が入るのか?愛媛県立とべ動物園「ゾウキーパー」の驚きの調査報告

  • 2026.5.13
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ゾウの代名詞といえば、あの長くて自由自在に動く「鼻」です。重い丸太でも持ち上げる怪力と、小さなピーナッツ一粒をつまむことのできる器用さを併せ持つ、「手」のような存在です。そんなゾウの鼻について、愛媛県立とべ動物園のゾウキーパー(アフリカゾウ担当の飼育員)が、興味深い調査を行いました。テーマは、「ゾウは一度にどれだけの水を鼻に溜められるのか?」というもの。私たちの想像をはるかに超える、驚きの結果をご紹介します。

ゾウは鼻で水を飲んでいるわけじゃない

調査の結果をお伝えする前に、まずは意外と知られていない「ゾウの水の飲み方」についておさらいです。

よく「ゾウは鼻をストローのようにして水を吸い上げ、そのまま飲んでいる」と思われがちですが、実はちょっと違います。正解は、「鼻の中に一度水を溜めてから、鼻先を口へ運び、口の中に流し込んで飲む」のです。

鼻はあくまで、水を運ぶための「コップ」や「水筒」のような役割を果たしているんですね。

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写真提供:愛媛県立とべ動物園

驚愕の結果!リカさんは11リットル超えの「メガサイズ」

ゾウキーパーさんは、寒い冬の朝にお湯を飲ませる時間を活用して、アフリカゾウ親子の「鼻の貯水量」を計ってみたそうです。その結果がこちらです。

リカ(お母さん):約11リットル

なんと、お母さんのリカは、一度に11リットル以上もの水を溜めていたのです!家庭用の一般的なバケツがだいたい10リットル前後ですから、鼻の中にバケツ1杯分以上の水が丸ごと入っていることになります。

いつも「たくさん飲むなぁ」と見守っているゾウキーパーさんですら、この数値には「想像以上だった」と驚きを隠せなかったそうです。

「満タン派」か「こまめ派」か? 鼻にも表れるゾウの個性

今回の調査で一定の目安は分かりましたが、ゾウキーパーさんによると「これが最大量とは限らない」とのこと。

というのも、ゾウにもそれぞれ個性があり、「鼻がいっぱいになるまで溜めてから一気に飲むタイプ」 「半分くらい溜まったらこまめに飲むタイプ」など、飲み方はそのときどきで変わるからだそうです。

リカたちの鼻の本当の限界は、もっと上なのかもしれません。大量の水を軽々と持ち上げ、自在に操るゾウの鼻はすごいですね。

とべ動物園を訪れた際は、ぜひアフリカゾウたちの「飲み方」にも注目してみてください。リカたちの豪快な飲みっぷり、そしてそれを支える「万能な鼻」の凄さを実感できるはずです。

ライターコメント

バケツ1杯分以上の水を鼻に溜めて、それを口に運ぶ。文字にするのは簡単ですが、その重さを鼻だけで支えていると思うと、ゾウの身体能力には本当に驚きます。個人的には、4リットルの砥愛(とあ)ちゃんが「まだまだ子どもなんだな」とかわいらしく感じましたが、それでも2リットルのペットボトル2本分!とべ動物園のゾウキーパーさんの「想像以上の結果でした」という言葉に、日々一番近くで見ているプロでも驚くほどの神秘が隠されているのだなあと感じました。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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