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『プラダを着た悪魔2』で絶好調のエミリー・ブラント、“KY発言”が炎上した理由【ピーチズのOM(F)G!】

  • 2026.5.10
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世界的に大ヒット中の『プラダを着た悪魔2』に出演し、俳優として絶好調のエミリー・ブラントだが、彼女の発言がSNS上でKYすぎると猛批判を浴びている。その理由と、彼女のキャリアの歩みを人気長寿連載セレブウォッチャーPeachesが解説。※米ドル円表記は2026年5月7日現在の通貨レートで算出。

「収入がなくても、好きなことをしていれば幸せ」はリアル?

エミリーの発言というのは、「たとえ収入がなくても、好きなことをやっていれば幸せになれる」というもの。映画のプロモーションの一つとして出演したYouTubeチャンネル「Betches」で「今、仕事が嫌でたまらない女性」に対するアドバイスを求められたエミリーの返答だ。

質問を受けたエミリーは即座に「(その仕事を)辞めなさい」と答えた後、一拍置いて「違うわ」と言い、「心からやりたいことを見つければいいのよ」と笑いながら返答。続いて前述した「たとえ収入がなくても、好きなことをやっていれば幸せになれる」と結論づけてしまったのだ。

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セレブすぎて浮世離れか

この問答により、「Betches」のコメント欄やXには次々とエミリーを批判するコメントが書き込まれる結果となっている。曰く「何百万ドルも稼ぐセレブは、金銭が重要でないなんて庶民に説教すべきではない。侮辱的だ」、「こんなバカなことを言うのは恵まれた人だけだ」、「推定8000万ドル(約125億円)の資産を持つ俳優が金にならない仕事に就くよう他人に勧めるのは簡単だよね」、「傲慢すぎる」、「失業率が高いこの時期に本当に最悪なアドバイス。私もこんな現実離れした妄想に浸ってみたい」、「誰もが望める仕事に就けるわけはないし、今の仕事が最悪でも辞める余裕なんてあるわけがない」などなど。「アドバイスが不快すぎて、彼女に対する評価が一気に下がった」と書き込んだ人もいて、まさに舌禍! 現時点ではエミリーの広報担当者はこの件に対してコメントをしていないが、すぐに謝罪コメントが発表されるに違いない。

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そもそも、「Betches」ホストがエミリーにアドバイスを求めたのは、ブレイク作となった『プラダを着た悪魔』('06)のシーンに基づいている。

それは、彼女が演じた編集長のアシスタント役、エミリー・チャールトンが、仕事で手いっぱいになりながらも「I love my job(私は自分の仕事が大好き)」と言い続けるシーン。これが即興の演技だったという。

エミリーの役柄にとっても、俳優という好きな仕事をしてキャリアを築いたエミリー・ブランド本人にとっても、それは共通する本音だろう。だから、YouTubeチャンネルでエミリーが口にしたアドバイス自体は彼女自身の考えにシンプルにのっとっていて、熟考したものではなかったはずだ。それなのに炎上してしまったのは、アドバイスにならないほど、エミリーのキャリアと総資産が、視聴者の実態とはかけ離れたものになったからだろう。ちなみにコメントに書かれていた「推定8000万ドルの資産」は、監督兼俳優の夫ジョン・クラシンスキーの資産を合わせた金額のようだ。

Dave Benett / Getty Images

エミリー・ブラントが俳優になった理由

ちなみにエミリーが演技に目覚めたのは、吃音を克服する手段として「他人になって、話してみるのは?」と学校教師に勧められたのがきっかけだ。吃音のせいで人と話すのが苦手なシャイな女の子だったエミリーは初めての学校演劇をきっかけに演技の魅力にハマり、高校時代には演劇教師を圧倒させるほどの演技力を身につけていた。その教師のひとりが俳優エイドリアン・ローリンズで、彼の勧めでエミリーの舞台を見たエージェントはすぐにエミリーと契約。卒業を待たずにオーディションを受け始めたエミリーは、ジュディ・デンチ主演の舞台「The Royal Family」で俳優デビューし、演劇評論家から高い評価を受けている。

写真:舞台「The Royal Family」で共演したジュディ・デンチと。

Michael Loccisano / Getty Images

キャリアは順調

前作の『プラダを着た悪魔』は、エミリー・ブラントにとって初のハリウッド作品であり、厳しすぎるファッション雑誌編集長ミランダを演じたメリル・ストリープに「今まで共演した若手俳優の中では最高」と言わせたほどの快演でファンを魅了。出演場面はさほど多くはなかったが、だからこそエミリーのシーン・スティーラーぶりが際立ったと言える。その後は順調にキャリアを伸ばし、歴史ドラマ『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(’09)やコメディ『ガリバー旅行記』(’10)、恋愛ドラマ『砂漠でサーモン・フィッシング』(’11)、マッチョにバルクアップして軍人を演じた『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(’14)に抜群の歌唱力を披露したミュージカル『イントゥ・ザ・ウッド』(’14)、夫が監督したホラー『クワイエット・プレイス』(’18)シリーズなど幅広いジャンルで活躍。

2023年に家族と過ごす時間を優先させるために1年間、映画出演を見合わせたが、カムバックも早かった。

Dave Benett / Getty Images

現在のギャラはなんと1本約15億円!?

こうしてキャリアアップしてエミリーは、出演料もアップ。現在では1本あたり8桁、つまり1000万ドル(約15億円)を超える出演料を手にしていると言われている。前作『プラダを着た悪魔』は、メリルに次いで高額ギャラを得たのが主演のアン・ハサウェイで、100万ドル(約1.5億円)だったと報じられている。脇役だったニューカマーのエミリーは、せいぜい50万ドル(約7,800万円)かそれ以下だったと思われる。

Gareth Cattermole / Getty Images

『プラダを着た悪魔2』では二面性ある役柄を演じ切る

『プラダを着た悪魔2』ではエミリー・チャールトンは『ランウェイ』編集部を離れて、「ディオール」のシニア・エグゼクティブへと転職している。二面性のある役どころについてエミリーは、「彼女は明らかに、完全にルナティックだと思う。でも彼女は魅力的で面白い人よ。より大きな権力を持つ今は、なおさら狂気じみてるわね」と分析している。もちろんエミリーは「この“常軌を逸した”キャラクターを演じるのが大好きよ」と笑顔で答えている。

数多くの作品に出演してきたエミリーにとって、今なお『プラダ〜』シリーズで演じたエミリー・チャールトンというキャラクターは特別な存在なのだ。

Gareth Cattermole / Getty Images

エミリーがエミリー・チャールトンを“常軌を逸した”と表現するのは、復讐心が強い野心家としての面が強調されているからだろう。しかし、エミリーが演じているせいもあって、意外と人間的な部分が観客の共感を呼んでいる。例えば望むキャリアを手に入れるための裏工作に利用したファッションセンス的にダサダサな(でも資産は底なし)富豪の恋人に捨てられて落ち込んだり、夢が潰れた後に手に入れたアンディとの友情を祝福するために忌み嫌っていた炭水化物(フライドポテト)をシェアしながら「シェアしたポテトにはカロリーがない」と言い張ったり。劇中ではヴィランのエミリー・チャールトンだが、絶対に嫌いにはなれないのだ。それはエミリーも同じで、メリルやアンと一緒に第3弾を製作したがっているという話も聞こえてきている。

Taylor Hill / Getty Images

スタンリー・トゥッチは義理の兄!

もちろんナイジェルを演じたスタンリー・トゥッチも出演マストだろう。『プラダを着た悪魔』共演でエミリーと親しくなったトゥッチは、彼女とクラシンスキーのイタリア挙式でエミリーの姉フェリシティと再会。当時、彼は愛妻キャスリーンを癌で亡くしたばかりだったが、「美食が好き」と言う趣味が一致したスタンリーとフェリシティは徐々に絆を深め、再会から2年後に結婚。

エミリーは義兄となったスタンリーが大好きで、『プラダを着た悪魔2』のプロモーション活動もほとんど彼と一緒に行い、気が置けない関係であることは一目瞭然だった。つまりエミリーにとっては『プラダを着た悪魔』シリーズはキャリア転換点であるだけでなく、愛する家族の思い出とも繋がっているのだ。

次回作は?

そんなエミリー・ブラントの気になる次回作だが、2026年7月に国内公開が予定されているスティーブン・スピルバーグ監督の最新SF映画『ディスクロージャー・デイ』で、気象キャスター役で主演する。

「過去に政府が隠ぺいをしたと思しきUFO墜落事後の記録映像や、何者かに追われるダニエルたちの姿など、真実を隠そうするものたちと、それを全人類に開示しようとするものたちの、命を懸けた攻防」が繰り広げられるという新作にも期待が高まる。

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