1. トップ
  2. エピソード
  3. 「また働けばいいのに」第二子出産で退職した私に軽口を連発する伯母→夫の何気ない頼みごとで顔色が変わった瞬間

「また働けばいいのに」第二子出産で退職した私に軽口を連発する伯母→夫の何気ない頼みごとで顔色が変わった瞬間

  • 2026.5.8

何度も繰り返される伯母の軽口

第二子の出産を機に、私は3年勤めた会社を退職した。上の子はまだ4歳、下の子は生まれたばかり。授乳と寝かしつけの合間に上の子のごはんを作るだけで、一日が溶けていく。

そんな時期に、母方の伯母が顔を出すたびに口にする一言があった。

「また働けばいいのに」

悪気はないのは分かっている。子育てが落ち着いたら戻りなよ、というつもりなのだろう。でも、まだミルクの匂いも消えないわが家の玄関先で、軽い調子で繰り返されると、こちらの内側がじわっと熱を持つ。

(簡単に言うけど、今のうちの状況を分かって言ってるのかな)

夫に愚痴ると「気にしなくていいよ」と返される。それで終わりたくないけれど、目の前の下の子が泣き始めると、それどころではなくなる。日曜日が来るたびに、伯母の声がまた重なるんじゃないかと身構える自分がいた。

夫が放った何気ないひと言

その週末、伯母がまた家に上がってきた。お茶を出して、上の子の話をひとしきりして、最後にやっぱりあの一言。

「また働けばいいのに」

私が返事を探していたら、夫が横からゆっくり言葉を継いだ。

「もし仕事に戻るなら、今の勤務時間だと送迎が難しいから、手伝ってもらえる?」

軽口を投げていたはずの伯母の表情が、ぴたりと止まった。一瞬目線を斜め下に泳がせて、それから少し困ったように口元だけで笑う。

「あー、うちもね、最近通院があってね……」

言葉が、明らかに細くなった。それまでの軽さがどこかへ抜け落ちて、急に現実の重さがその場に降りてきた。

(簡単に言うけど、実際はそういうことだよね)

胸の奥で、何かがすっと軽くなった。責めたわけでも怒ったわけでもなく、夫はただ事実を尋ねただけ。それだけで「気軽に言ってきた言葉の奥行き」が伯母自身の口から漏れてしまった。

その日以降、伯母から「また働けば」のひと言は出なくなった。代わりに、上の子のシール帳をのぞき込んだり、麦茶のお代わりを自分で取りに行ったりする伯母を見ながら、私は心の中で小さく息を吐いた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる