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「僕の稼ぎがあるから生きていけるんだよね?」そんなモラハラ夫にもう限界! 立ち上がった妻は離婚を勝ち取ることができるのか!?【書評】

  • 2026.5.5

【漫画】本編を読む

一緒に暮らして初めてわかるモラハラ気質。付き合っているころは優しくて理想的な人だったのに、結婚後に本性を現すのはなぜなのだろうか。『くたばれ、モラ夫! 離婚裁判はじめます』(さとうもえ:原作、松本麻希:漫画/KADOKAWA)は、過剰な束縛をしてくる夫に苦しむ女性が人生の再構築のために離婚への道を歩んでいく物語だ。

主人公・みちは5年前に5歳年上の夫と結婚し、今はカフェでパートとして働いている。交際していたときの夫は、博識で、まめに連絡をくれて、不器用なみちをフォローしてくれる理想的な男性だったため、みちは幸せな結婚生活を思い描いていた。しかし結婚してみると、夫の恐ろしい本性が明らかになっていく。

毎晩晩酌をするために、みちに毎日おつまみを5品用意させているというのも大概だが、パート先へ行ってみちの様子を覗き見し、常連の男性客との接客を見ただけで怒り狂い、みちに対して怒鳴り散らすのだ。そしてその後はお決まりのパターンで、恐怖に震えるみちに対して「キミを思って言っている」「誰よりも愛している」と、優しく抱きしめながら甘い言葉をかけるのである。みちは少しモヤつきながらも、夫から大切にされていると思い込まされていた。このやり口はもはや洗脳だ。

さらに夫は、みちのケータイに密かにGPSアプリを入れ、仕事中でも監視し、みちが予定外の行動をすると即座に電話をかけてくるのだ。そんな夫の行動を知ったみちの大学の先輩が疑問を口にしたことで、みちは夫の異常さに気づき、そして決心するのだった。

この夫が振りかざす「自分の稼ぎのおかげで生活できている」という、妻の逃げ場を塞ぐ考え方はモラハラ夫の典型だろう。上も下もなく支え合っていくのが夫婦という思考が欠如した言動は決して許されるものではない。本作は、そんな夫との離婚のために必要な資料の集め方や裁判の進め方といった知識が掲載されていることもポイントだ。みちと同じような苦しみを持っている人は手にとっていただきたい作品だ。

文=nobuo

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