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【ホラー漫画】少年にしか見えない影は「家の守り神?」しかし、家庭は崩壊!消えた次男はどこに?【作者に聞く】

  • 2026.5.5

「僕の家には何かいる」少年にしか見えない影。祖母は、「家の守り神」と言うけれど…?新興宗教にはまった兄が家庭を崩壊へと導くちょっと怖い話を描いた、漫画家かんさび(@kansabi_kk)さんの『家にいるものの話』を紹介するとともに制作の経緯や見どころを聞いた。

「僕の家には何かいる」子どもにしか見えない黒い影

家にいるものの話1 画像提供:(C)かんさび(@kansabi_kk)
家にいるものの話1 画像提供:(C)かんさび(@kansabi_kk)

少年は家のなかで黒い影を見た。「僕の家には何かいる」そう思う少年。祖母はこのモヤモヤした影を「家の守り神」と言った。影は少年に近づくと一緒に遊ぶこともあった。そこから視点は変わり、「家の守り神」と言われる怪異の目線になる。

「今回は、『子ども視点で怪異を見たとき』ということでお話を作ろうと考えていました」と制作の経緯を話す、かんさびさん。ストーリー展開で視点を変えたことについては、「ほかの動物や昆虫の視点から見る世界というドキュメンタリーを見て、全然違う視点や色、物の捉え方をしているということを知り、このお話を思いつきました」と話す。「このお話は見るものによって世界の見え方が違うということをテーマにしたお話なので、子どもの視点からみた世界、怪異から見た世界、また新興宗教に心酔している長兄が描く世界など、それぞれがよしとするものが違うということを表現するために描き分けています」という。

視点が変わると見えてくるものが変わる

家にいるものの話2 画像提供:(C)かんさび(@kansabi_kk)
家にいるものの話2 画像提供:(C)かんさび(@kansabi_kk)

気になるのは、怪異から見た世界だ。新興宗教にはまった兄が家族を入信させようと動く。その彼だけは赤い色で表現されている。「『赤が濃くなっていく』のは色によって、その人の感情や状態を視覚化しているので、『長兄がさらにこの新興宗教に心酔していっている』ということを表しています。赤はとくに主張が強く攻撃的な色なので、この色の濃淡で状態を表現しました」。

一見怖い話でも実は温かい側面や理由がある救いがある、というような考えが好き

家にいるものの話3 画像提供:(C)かんさび(@kansabi_kk)
家にいるものの話3 画像提供:(C)かんさび(@kansabi_kk)
家にいるものの話4 画像提供:(C)かんさび(@kansabi_kk)
家にいるものの話4 画像提供:(C)かんさび(@kansabi_kk)
家にいるものの話5 画像提供:(C)かんさび(@kansabi_kk)
家にいるものの話5 画像提供:(C)かんさび(@kansabi_kk)

奇妙な話ではあるが結末はいつも優しい余韻を残すかんさびさんの作品。「悲しく怖い、つらい怪談や不思議な話に少々疲れていまして。 不思議な話や一見怖い話でも、実は温かい側面や理由がある、救いがある、というような考えが好き」これが話の軸になっている。その後、一家は離散。家には誰もいなくなった。兄は両親と絶縁、そして行方不明になった年の離れた弟は――?本作は、以前に描かれた『座敷わらしの話』が続編に当たるのでは?と考察されている。

かんさびさんは、民話や怪談、昔話などに着想を得た作品をSNSで発信中。著作に『アルマ骨董堂のふしぎ夜噺』『古書店ミチカケ 心晴れぬ日はいまを忘れてひとやすみ』がある。また、現在note更新中の飼い猫の話『ポーランドからやってきた マダム猫の古民家暮らし』も書籍化が決定している。

取材協力:かんさび(@kansabi_kk)

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