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卵子提供だけで子を持てたらリスク回避になる? 子どもを持ちたい理由について考えさせられる衝撃作【著者インタビュー】

  • 2026.5.4
(C)鳥野しの/KADOKAWA(ビームコミックス)
(C)鳥野しの/KADOKAWA(ビームコミックス)

【漫画】本編を読む

出産経験のない女性のもとに、ある日突然「あなたの子どもです」と少女が訪ねてくる。少女は、女性の“卵子提供”によって生まれた子どもだった——。『egg わたし、あなたの子どもです。』(鳥野しの/KADOKAWA)は、他人の卵子や精子を利用することで誰でも子どもをつくることができる制度“egg”がある架空の社会の物語。

本作では、ドナー(卵子提供者)とレシピエント(卵子提供によって生まれた子ども)の人生の交わりを描く。二者は求め合うことも求め合わないこともあるが、その関係は複雑だ。親になる資格とは? セクシュアリティとは? そして人間同士のつながりとは? 人と人との在り方について改めて考えさせられる本作に込めた想いを、著者の鳥野しのさんに聞いた。

——1話の主人公・てるるは「37歳・未婚・子ナシ・独居」の働く女性。若い頃、学費ほしさに卵子提供をしていました。突然レシピエント(卵子提供で生まれた子)の少女・安奈が訪ねてきたため、「子を持つ親になる」「淋しくも楽しいシングル生活を堪能する」という2つの選択肢で迷っていますね。

鳥野しのさん(以下、鳥野):「これが人生変える最後のチャンスなのでは」と考えるてるるさんの気持ちはとても利己的ですが、本音としては考えなくもないよね…と。普段声に出しては言わないけど、漫画ならこっそり共感してもらえるかな? と思いギリギリのラインまで踏み込んでみました。

——たしかに、彼女と同じ職場の女性が言っていた「出産と乳幼児育児のリスクなしで子どもが持てるなんて…」という言葉を聞くと、子を持つ選択肢も考えてしまうかもしれません。「子持ちステータス」という言葉も出てきますが、子を持つメリットというのは、あると思いますか?

鳥野:う〜ん…世の中でお子さんがいらっしゃる方のほとんどは、メリット・デメリットだけを考えて出産を選択されたわけではないと思います。とはいえ、子どもの存在が自分が前向きに生きるための理由にもなるでしょうし、ひいては本人にとってプラスに働くようなこともあるだろうなと思います。もちろん、すべての人が子どもを授かることで前向きになれるわけではないことも承知していますが。

取材・文=吉田あき

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