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「もう限界」怒鳴られながら電車に乗った私が、夫を振り切って向かった先と“支配の鎖”を断ち切った瞬間【2026年GWセレクション】

  • 2026.5.5

夫が突然決めた家族旅行。渋滞への怒り、混雑への不満……すべての怒りを妻にぶつけ続けるモラハラ夫。「なぜ、こんなにも理不尽に責められるのか」ただ楽しく出かけたいだけだったA子さんの心は、限界寸前まで追い詰められていきました。

 

「俺は悪くない」モラハラ夫の記憶のすり替え

 

モラハラ夫は、自分に都合の悪い出来事をねじ曲げて記憶し、まるで自分が「被害者」であるかのようにふるまいます。これは、「自分が悪かった」と認めることへの強い不安の裏返しです。

 

「自分が間違っていた」と受け止めてしまえば、自尊心が崩壊してしまう。だからこそ、「お前が全部悪い」と相手に責任を押しつけて、自分の心の安定を保とうとするのです。

さらに、「あの時もそうだった」「全部お前のせいだった」と過去の出来事まで捻じ曲げて語り、自分の“正しさ”を主張する。これは、相手を混乱させ、心理的に支配するための手法です。

 

実際には、夫が勝手に決めた鎌倉行きだったはずなのに、いつのまにか「付き合ってやった」ことになり、自分を“してあげた側”に置き換えてしまう。この裏には、「常に優位に立ちたい」「自分の方が上でいたい」という、強い支配欲が潜んでいます。

 

こうした“記憶の改ざん”は、被害者の心に深いダメージを与えます。

「私の感覚が間違っているのかもしれない」

「本当に私のせいだったのかも」

そうして、現実の認識が揺らぎ、自分の気持ちに自信が持てなくなり、やがて声をあげることすらできなくなってしまうのです。

 

 

夫への気持ちが一瞬で消え、私は実家へ向かった

「お前らは勝手に電車で帰ればいい」

夫がそう怒鳴った瞬間、A子さんの中で何かが「プツン」と音を立てて切れました。それまで、なんとか夫に合わせよう、家族としてやっていこうと努力していた思いが、嘘のようにスッと消えていったのです。

A子さんは何も言わずに子どもの手を取り、無言のまま駅へ向かいました。そして夫には何の連絡もせず、電車に乗り込みました。

 

行き先は、自宅ではなく実家。

何本もの着信が夫から入っていましたが、A子さんはスマートフォンの電源を切り、着信に一切応じませんでした。実家に着くと、A子さんは両親にこう告げたといいます。

「もう限界。離婚したい」

その言葉を最後に、A子さんはまるで糸が切れたように倒れ込むようにして眠ってしまったそうです。

 

幸い、両親は「味方」になってくれた

突然帰ってきた娘の様子を見て、A子さんの両親はすべてを悟ったようでした。

「よく頑張ったね」

「なんで、そこまで我慢してたんだ」

そう言いながら、A子さんの言葉を遮ることなく静かに聞いてくれました。

 

以前から夫との関係に何か問題があるのでは、と感じてはいたけれど、まさかここまで追い詰められていたとは思っていなかった……。泣きながら話す娘の姿に、両親は深く心を痛め、こう決意したのです。

「もう、これ以上あの男の元には戻さない」

そこからは、離婚に向けた準備や夫とのやりとりをすべて両親が担ってくれました。

 

 

両親との話し合いで見えた夫の本性

A子さんの両親が夫と直接話し合いを持ったとき、夫の口から出てきたのは、驚くほど無責任な言い訳の数々でした。

「そんなつもりじゃなかった」

「悪気はなかった」

「子どものためを思ってやっていただけ」

「A子が神経質すぎるだけ」

「ちゃんと話し合いをしてくれれば、こんなことにはならなかった」

「まさか本当に出て行くなんて思ってなかった」

 

どの言葉にも共通しているのは、「自分は悪くない」という姿勢です。

まるで謝っているようで、実はすべてA子さんのせいにしている。加害者である自分を棚に上げ、被害者ぶり、同情を引こうとする姿は、あまりに見苦しいものでした。

 

 

モラハラ加害者の「言い訳」に潜む心理とは

A子さんの両親が夫との話し合いで耳にしたのは、謝罪の言葉ではなく、自分を守るための「言い訳」の数々でした。その言葉には、モラハラ加害者特有の心理が色濃く表れています。

① 「悪意はなかった」で責任を回避する
「そんなつもりじゃなかった」「悪気はなかった」と繰り返す夫の言葉には、自分の言動の“結果”への責任は一切感じられません。

彼が主張しているのは「自分の心には悪意がなかった」という一点だけ。それは、まるで「悪意がなければ加害にならない」と言わんばかりの、自己中心的な論理です。

こうした言葉は、被害者が受けた苦しみに目を向けず、自分の“意図”だけを盾にする卑怯な言語操作だといえるでしょう。

 

② 被害者のせいにして、自己正当化する
「話し合ってくれなかったから」「神経質すぎるんだよ」など、相手の性格や対応に原因をすり替えるのも典型的なパターンです。

これは、自分の問題行動を直視せず、「悪かったのは自分ではなく、相手のせい」とすり替えることで、自己を正当化しようとする防衛反応にすぎません。

 

③ 支配が崩れそうになると、焦りが噴き出す
「まさか出て行くなんて思わなかった」「離婚までは望んでいない」──そんな言葉の裏にあるのは、A子さんへの愛情ではなく、「自分の思い通りに動いていた存在を失いそうになった焦燥感」です。

モラハラ加害者にとって、配偶者は「愛する存在」ではなく、「自分を満たしてくれる便利な存在」になっていることが少なくありません。

 

A子さんは、こうした言い訳の数々を両親から聞いたとき、はっきりと感じました。

「夫は何も変わっていない」

そして、心のどこかに残っていた小さな“情”も、すっかり消えていきました。もう、夫の言葉に揺さぶられることはなかったのです。ようやくA子さんは、自分の心だけを見つめ、自分の気持ちを大切にする準備が整ったのです。

何度も飲み込んできた「私が悪かったのかもしれない」という問いを、ようやく手放すことができた瞬間でした。

 

※本記事は、相談者様への敬意と守秘義務に十分配慮したうえで、モデルケースとして編集・再構成しお届けしています。特定の人物や事例を示すものではありません。

※写真はイメージです

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