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2年ぶりの再会!『サンキュー、チャック』トム・ヒドルストン×斎藤工の貴重な対談映像が公開

  • 2026.4.30

スティーヴン・キングの小説を、『ドクター・スリープ』(19)でもキング作品を映像化したマイク・フラナガン監督が映画化した『サンキュー、チャック』(5月1日公開)。このたび、主人公チャック役のトム・ヒドルストンと、本作の宣伝アンバサダーを務める斎藤工による特別対談映像が解禁となった。

【写真を見る】主演は「マイティ・ソー」や「アベンジャーズ」シリーズのトム・ヒドルストン

【写真を見る】主演は「マイティ・ソー」や「アベンジャーズ」シリーズのトム・ヒドルストン [c] 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
【写真を見る】主演は「マイティ・ソー」や「アベンジャーズ」シリーズのトム・ヒドルストン [c] 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

2024年に作家⽣活50周年を迎えたキング。途切れることなく紡ぎだす新作⼩説は常にベストセラーランキングを席巻し、キングに影響を受けたテレビシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」が世界的⼤ヒットを記録するなど、いまなお絶⼤なる⼈気と評価をアップデートし続けている。そんなキングが2020年に発表し、読む者の⼈⽣観を変える新たなる傑作の⼀本と名⾼い「The Life of Chuck」の映画化が実現。トロント国際映画祭では、満場⼀致で最⾼賞である<観客賞>に輝いた。

「大阪コミコン2024」以来、2年ぶりの再会となった斎藤とヒドルストン。ともに1981年生まれで同い年の2人が、キング作品が人生にもたらした影響からフラナガン監督の演出哲学まで、作り手の視点で語り合う。世間が抱く“ホラーの帝王”のイメージとは異なる、キングの本質に迫る対話が実現した。

ヒドルストンといえば、「マイティ・ソー」シリーズのロキ役で世界的スターとなった俳優だ。しかし、この対談で彼が見せたのは、スクリーン上のカリスマとはまるで違う、1人の映画ファンとしての素顔だった。斎藤から「キングはあなたにとってどのような存在か」と問われたヒドルストンは、率直に「スティーヴン・キングの世間的なイメージは、私が共感する人物像とは違っています」と切り出した。ホラーの帝王として知られるキングだが、ヒドルストンが共鳴するのはその恐怖ではなく、人間の奥底にある温かさを描く物語のほうだった。「私が若い頃に本当に心に響いたのは、『ショーシャンクの空に』と『スタンド・バイ・ミー』でした。これらは彼が書いた原作を映画化した作品です」と、若き日の原体験を明かした。

そして、それらの作品に共通する本質についてヒドルストンは「友情には計り知れない価値があり、他者とのつながりこそが生きる理由だということ。とても共感できます」と続けた。恐怖の先にある人間愛、これこそがキング文学の核であり、『サンキュー、チャック』が描くテーマそのものでもある。世界で活躍する俳優がキング作品のなかに見出していたのは、人と人とのつながりの尊さだった。この告白は、チャック役にヒドルストンが選ばれた理由を雄弁に物語っている。

話題がフラナガン監督の演出に及ぶと、ヒドルストンの言葉にはさらに熱がこもった。「マイク・フラナガンは、キングに関して第一人者だと思います。キングと想像力を深いレベルで共鳴させているんです」。『ジェラルドのゲーム』(17)、『ドクター・スリープ』とキング作品の映像化を重ねてきたフラナガン監督。ヒドルストンはその手腕について「原作をとても尊重しています。同時に独自の視点と解釈を持っている。まさに専門家が手がけているという安心感がありました」と称賛。原作への敬意と独自の解釈を両立させる監督の姿勢に、全幅の信頼を寄せた。

「生きる喜びを爆発させるダンスシーンが大好き」と語る斎藤が、チャックを演じたヒドルストン自身に、「ご自身の最高の瞬間って、どんな時に訪れるか」と問いかけると、「ラジオを聴きながら日曜のランチを作っている時、好きな曲が流れてきて、キッチンで踊りだしたりします。だれも見ていません。動きたいっていう衝動を感じるんです」と、映画のなかのチャックとしてだけでなく、プライベートでもダンスの衝動に満ちあふれていることを告白した。

動画後半に差し掛かると斎藤は、「この映画は、人のなかに、出会ったすべての人が生きているというテーマだと思うんです」と本作の主題を取り上げ、「トムさんのなかにはだれが生きていますか」と最も聞きたかったという質問を投げかけた。ヒドルストンは、「いままで出会ったすべての人、いままで愛したすべての人。ともにいろいろな経験を分かち合ってきた人たち」と穏やかに語りながら、「思い出やつながりに感謝しています」と自分のなかに存在するつながりを静かにかみ締めながら回答を述べた。

そして最後に、本作の観客に向けて「『サンキュー、チャック』を観に来てくださったすべての方に、心から『サンキュー』と言いたいです」と感謝の言葉を述べつつ「人生は尊いものです。両手でしっかりとつかんでいかなくてはなりません」と語り、チャックの人生を演じ切った本人から、いまを生きる観客へ向けて最高のメッセージが贈られた。

キングの本質と監督の手腕、そして自らの人生について語り合った本映像に続き、対談後編では、実は「あの有名作」とつながりがあった!?という斎藤ならではの考察と、人生の意味についてヒドルストンが率直に語る映像も紹介されている。

友情とつながりの物語を紡いだキングと、それを映像に昇華したフラナガン監督。その信頼の結晶である本作を、まずは劇場で体感してほしい。

<キャスト、アンバサダー対談>

斎藤「僕はたぶんトムさんと同い年なんですけど、スティーヴン・キングの作品が自分の人生に寄り添ってくれてる気がします。スティーヴン・キングはトムさんにとってどういう存在ですか?また、彼の世界の主人公を演じたという印象、感想もお聞かせください」

ヒドルストン「すごく興味深いですよね。スティーヴン・キングの世間的なイメージは私が共感する人物像とは違っています。私があまり知らないのは、宇宙の闇の力や人生の暗い側面を描いた作品で。彼の作品で、同じかもしれませんが、若い頃に本当に心に響いたのは、『ショーシャンクの空に』と『スタンド・バイ・ミー』でした。彼の小説が原作です。でも、それらを結びつける要素として、『グリーンマイル』も、これらの映画に含めたいと思います。そして、その作品群に共通する精神というのは、友情には計り知れない価値があり、他者とのつながりこそが生きる理由だということ。とても共感できます」

斎藤「ありがとう。そんなスティーヴン・キングの研究者、オタク、マニアでもあるマイク・フラナガン監督の演出の特徴みたいなものはありましたか?」

ヒドルストン「フラナガンは、スティーヴン・キングに関して、第一人者だと思います。スティーヴン・キングと想像力を深いレベルで共鳴させているんです。彼はその源泉を深く理解している。2人には、男として、そして友人として、すばらしい絆があると思いますし、彼は原作をとても尊重しています。同時に独自の視点と解釈を持っている。まさに専門家が手がけているという安心感がありました。フラナガンはスティーヴン・キングの偉大な研究者であり、その作品をどう解釈し、映像化すべきかをよく理解していると思います」

斎藤「僕は人間がダンスをして生きる喜びを爆発させる第2章が大好きなんですけれど、チャックは街中で踊るという人生の最高の瞬間を表現してましたけど、俳優ではなく、トム・ヒドルストン自身の最高の瞬間ってどんな時に訪れますか?」

ヒドルストン「本当にいい質問ですね。タクミ。僕の場合、正直に言うと、ラジオを聴きながら日曜のランチを作っている時、好きな曲が流れてきて、キッチンで踊りだしたりします。だれも見ていません。動きたいっていう衝動を感じるんです。その感覚があるのは、走っている時ですね。昔から走っています。朝や夕方に走っている時、気温がちょうどよくて、空気のなかに穏やかで、温かい雰囲気が漂っていると、心の奥から感じます。走ることに、自由を感じられるんです」

斎藤「これが僕は最も聞きたかった質問なんですけど、この映画のテーマは、人の頭のなか、心の中に宇宙がある。そして人のなかに出会ったすべての人が生きているというテーマだと思うんですけど、トムのなかにはだれが生きていますか?」

ヒドルストン「いままで出会ったすべての人、いままで愛したすべての人。一緒にいろいろな経験を分かち合ってきた人たち。いまも一緒にいる人もいれば、もういない人もいます。思い出やつながりに感謝しています」

斎藤「この映画は日本では『サンキュー、チャック』というタイトルです。僕は『サンキュー、チャック。サンキュー、トム』と言いたいです。あなたのファン、この作品のファンに、メッセージをいただけますか?」

ヒドルストン「『サンキュー、チャック』を観に来てくださったすべての方に、心から『サンキュー』と言いたいです。皆さんが映画館を後にする時、自分の人生や友人とのつながりが持つ魔法に、ぜひ気づいてください。人生は尊いものです。両手でしっかりと掴んでいかなくてはなりません。本当にありがとうございます」

文/山崎伸子

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