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仏壇を手放しても弔いは続く。写真に手を合わせる新しい供養の形【著者インタビュー】

  • 2026.4.29

【漫画】本編を読む

同居していた80代の母が亡くなり、遺品を整理することになった漫画家の堀内三佳さん。母が気に入っていたものから車椅子、仏具、仕事道具など多岐にわたるものを片付けている間に生まれたのは、母への後悔、そしてそこから得た教訓だった――。実際に母の遺品を整理した体験を綴ったエッセイ漫画『母の遺品整理で学んだ人生を軽くする方法』(竹書房)。その中で経験した物理的な困難から、もう届けられない母への想いまで。感じたこと、そしてそれを「人生を軽くする方法」と題して届けようと考えた経緯を堀内さんに伺った。

――作中、東京への引っ越しを機に仏壇を処分されたとありました。今は故人をどのように弔っていらっしゃるのでしょうか?

堀内三佳さん(以下、堀内):フォトフレームに父と母の写真を入れて飾っています。そこにチンと鳴らす「おりん」と、お線香立てとろうそく立てを置いて、毎日お線香をあげています。

――まだまだ先の話ではありますが、仏壇を処分したことをきっかけに、堀内先生ご自身が亡くなったあとはこうしてほしい、ということを考えたりはしましたか?

堀内:本作でも描いたのですが、占い師の方によると私には墓守りの相が出ているらしいんです。「仏壇を手放した」というと、信心深くない、罰当たりだと思われる方もいるかもしれませんが、割とご先祖様に手を合わせる人間なんです。なので私が死んだ後、誰か定期的に手を合わせてくれる人はいるのかと少し心配になる時はあります。物はすべて捨ててくれて構わないのですが、時々は手を合わせてくれたら嬉しいですね。

――形としての仏壇がなくとも、写真に手を合わせるという今の弔い方が、まさにそのお気持ちにつながっているのですね。

取材・文=原智香

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