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「梅雨の晴れ間に干そう」はもう遅い? 寝具のジメジメやカビを防ぐ、5月から始めるべき“湿気対策”

  • 2026.5.28
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

皆さま、こんにちは。二級建築士・インテリアコーディネーターの桐野由衣です。

湿度が高くなる梅雨に入ると、布団やマットレスなどの寝具は湿気によってダニやカビが発生しやすい状況になります。寝具の湿気対策は、湿度が低く晴天が多い5月からスタートするのがおすすめ。

今回は、梅雨シーズン前から取り組んでおきたい湿気対策について、寝具側、収納スペース側それぞれの視点から解説します。

5月から湿気対策を始めるのがいい理由は?

湿度が高くなる梅雨時は、布団やマットレス、枕などの寝具が湿気を吸って何となくしっとりした手触りを感じやすいものです。

「梅雨の晴れ間に干そう」「布団乾燥機を使えば大丈夫」と考えがちですが、湿度が上がる梅雨に入ってから慌てて湿気対策をしても、すでに寝具が多くの湿気を含んでいる状態になっていることが多く、さっぱりカラッとした感触を得にくい場合も少なくありません。

時期に関係なく、人は睡眠中にコップ1杯程度の汗をかくと言われています。

こうした状況に加えて、梅雨時期は空気中の湿気が増えますから、寝具が吸収する水分が増えていつも以上にジメジメしやすいのです。

梅雨の合間に晴れる日は確かにありますが、普段よりは布団を干せる日は減りますし、湿度が上がっているためダニやカビが発生しやすい状況です。

まだ湿気が低い5月の段階から寝具や収納スペースを乾燥させておいて、ダニやカビの発生・湿気による寝具の劣化といったトラブル発生の確率を下げておくのがおすすめです。

種類別・寝具の湿気対策

では、寝具の種類別に湿気対策をご紹介します。

・布団

布団を干す目的は布団の中綿を乾かすことですから、風通しが良い場所なら必ずしも直射日光は必要ありません。湿度が低いほど乾燥しやすいため、曇りの日よりも晴れた日を選び、陰干ししましょう。

マンションのベランダなど、どうしても直射日光が当たる場所で干す場合は、屋根がなく日当たりがいい場合は布団干し袋に入れて干してください。両面をまんべんなく干して取り込んだ後、掃除機でダニの死骸やフンを吸引して除去しましょう。

午後3時以降は空気中の湿気が戻りやすいため、干すのは午前中から午後2時くらいまでの時間帯がおすすめです。月1~2回程度、定期的に布団乾燥機を使用するとさらに効果的です。

・マットレス

基本的な湿気対策は、日中壁に立てかけて両面に風を通すだけで十分です。

マットレスの下に除湿シートを敷く、3~4ヶ月ごとに上下・裏表をローテーションするといった方法も有効です。

・枕

枕も、基本的には布団と同じく風を通して中綿を乾かしておくことが大切です。面積が小さいため、1~2時間の陰干しでも十分効果があります。

枕カバーはこまめに洗って乾かし、カバーから枕本体に湿気が移らないよう注意しましょう。

・押入やクローゼットなどの収納スペース

湿気が低い晴れた日は、扉を開けて収納スペース内部にしっかり風を通しましょう。扇風機を内部に向けて送風する形でもかまいません。

除湿剤は交換推奨頻度を守って定期的に交換しましょう。

使用しない布団はそのまま収納するのではなく、収納袋に入れてください。圧縮タイプは場所を取らないため人気ですが、布団の生地によっては、いざ使おうと出した時にふんわり感が戻らないリスクがあります。通気性が高い不織布タイプの収納袋に入れて、潰れないよう収納スペースの上部の棚に置くとよいでしょう。

また、収納スペース内部に風が通りやすいよう、普段からものを詰め込みすぎないことも重要です。

湿気がたまりにくい寝具の使い方

梅雨に入ると、寝室内の湿気も高くなりやすいため、寝具の使い方にも注意しましょう。

ベッドを壁にぴったりつけるのではなく、数センチ離して配置しておくと空気が循環して湿気がたまりにくいです。

可能なら、寝室の窓の近くに配置しましょう。窓を開けて風を通せば、屋外に持ち出さなくても布団やマットレスをある程度乾かすことができます。

床に直接布団を敷いたり、マットレスを置いたりして就寝している方がいらっしゃるかもしれませんが、湿気対策という観点から見ると避けた方がいい使い方です。

できればすのこを使って床と布団やマットレスの間に空間をつくると、ダニやカビの防止になるだけでなく、床面のホコリを就寝中に吸ってしまうリスクも避けられます。

「すのこを毎日片づけるのが面倒」という方は、起床後しばらく布団やマットレスをそのままにして湿気を飛ばしてから片づけるようにしてください。

梅雨の間も快適に過ごせる寝室環境の整え方

いざ梅雨に入ったら、寝室の湿度を下げるためにエアコンの除湿機能を活用しましょう。室内が冷えすぎないよう風量を「弱」にして連続運転にすると、湿気戻りを防いで快適に過ごせます。

室温の設定は快適と感じる温度に個人差があるため、肌寒さを感じない温度に設定するといいですよ。

内部クリーン機能を使ってエアコン内部を乾燥させ、カビの発生を抑えるという方法もあります。定期的なフィルター掃除も、エアコンの除湿機能を下げないために欠かせません。

湿気が高まる梅雨に入ってからの対策では追いつかないこともあります。5月から早めに対策に取り掛かり、梅雨でもベタつきを感じない快適な睡眠環境を手に入れましょう。


ライター:桐野由衣
住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社、大手リノベーション設計会社にて新築分譲マンションの設計変更、戸建住宅・オフィス・医療施設等の設計およびインテリアコーディネートに携わる。
建築関連分野の記事執筆・校正校閲・監修業務、企業研修講師、インテリアコーディネーター資格対策テキスト監修、工務店の施工事例集ディレクションなどの実績も多数。

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