1. トップ
  2. 念願の「大型SUV」に買い替えた40代男性→新築に駐車も警察沙汰に!?納車後に襲った“思わぬ悲劇”

念願の「大型SUV」に買い替えた40代男性→新築に駐車も警察沙汰に!?納車後に襲った“思わぬ悲劇”

  • 2026.6.3
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

最近は、子どもの成長やアウトドア趣味、帰省や旅行などをきっかけに、購入当時より大きな車へ買い替えるケースも珍しくありません。

しかし住宅購入時、多くの方が見落としがちなのが「駐車場サイズの将来性」です。特にビルトインガレージ(建物1階部分へ駐車スペースを組み込む設計)は、雨に濡れにくく、防犯性も高いため人気があります。

一方で、数センチ単位の寸法差が、後々大きなトラブルへ発展するケースもあります。

今回は、大型SUVへ買い替えた結果、“シャッターが閉まらない家”になってしまった40代男性の事例をご紹介します。最終的には、150万円を超える改修工事へ発展したケースでした。

「雨に濡れない家」に憧れて購入したビルトインガレージ住宅

40代会社員のAさんは、数年前に郊外エリアでビルトインガレージ付きの新築戸建てを購入しました。当時乗っていた車は、一般的なサイズのSUVです。駐車スペースにも十分収まり、

「雨の日でも子どもを濡らさず乗せられる」
「荷物の出し入れが楽」
「防犯面でも安心」

と、かなり満足していたそうです。

実際、ビルトインガレージは人気があります。天候の影響を受けにくく、車を汚れや盗難リスクから守りやすいため、特に子育て世帯から支持されやすい設備です。

ところが数年後、状況が変わります。

家族旅行や帰省の機会が増えたことをきっかけに、Aさんはより大型のSUVへ買い替えました。ここから、想定外の問題が始まったのです。

「入るけど閉まらない」…数センチが招いた大誤算

最初に異変が起きたのは、納車当日だったそうです。車自体は、なんとか駐車できました。しかしAさんは、その瞬間に違和感を覚えたと言います。

「…あれ?かなりギリギリだな」

実際、問題はかなり深刻でした。大型SUVは、全長や車高、フロント形状が以前の車より大きくなっていたため、ガレージ寸法に余裕がなくなっていたのです。特に致命的だったのが、シャッターです。

バック駐車すると、車体前方とシャッターの距離が数センチしかありません。逆に前へ寄せると、フロント部分が道路側へ少しはみ出します。結果として「シャッターが完全に閉まらない」という状態になってしまいました。

さらに問題は続きます。夜間、車体前方が道路へ少し出た状態で駐車していたため、近隣住民から苦情が入り始めたのです。

「自転車が避けづらい」
「夜だと危ない」
「子どもがぶつかりそう」

実際、現地を確認すると、通行人がかなり気を遣いながら通っている状態でした。

警察からの注意…道路交通法違反や車庫法違反の可能性も

ある日、ついにAさんは警察から注意を受けます。理由は、道路にはみ出した状態での駐車でした。

道路にはみ出した状態で車を保管している場合、道路交通法違反(無余地駐車など)だけでなく、車庫法(自動車の保管場所の確保等に関する法律)に抵触する可能性もあります。

車庫法では「車を完全に収容できる保管場所」が必要とされています。つまり「一応停められる」ではなく、道路へはみ出さず適切に収容できるかまで求められるのです。

Aさん自身も「まさか違法性を指摘されるとは思わなかった…」とかなりショックを受けていました。しかし現実には、

  • 通行妨害
  • 接触事故リスク
  • 緊急車両通行への影響

など、周囲へ与える影響は小さくありません。特に夜間は、歩行者や自転車との接触リスクも高まります。

最終的に150万円超…駐車場拡張工事へ発展

最終的にAさんは、大規模改修を決断しました。実施したのは以下の工事です。

  • シャッター交換
  • 外構一部解体
  • 駐車スペース拡張

しかし、ここでも問題が発生します。ビルトインガレージは建物構造と一体化しているため、簡単には広げられません。

結果として、外壁工事や土間工事、電動シャッター再施工まで必要になり、最終的な工事費は150万円を超えました。Aさんは「数センチを甘く見た結果だった」と話されていました。

ビルトインガレージは“余裕寸法”が最重要

ビルトインガレージは「今の車が入るか」だけで判断すると危険です。本当に重要なのは、余裕を持って安全に使えるかどうかという視点です。

特に大型SUVや大型ミニバンは、数センチの差で使い勝手が大きく変わります。図面上では問題なく見えても、シャッターレールや壁厚などで実際の有効寸法が狭くなるケースも少なくありません。

そのため購入前には、将来的な車の買い替えまで想定し、次の点を確認することが重要です。

  • シャッター開閉に余裕があるか
  • 道路にはみ出さず駐車できるか
  • 実際に乗り降りしやすいか

また、車が道路へはみ出した状態での駐車は、近隣トラブルだけでなく道路交通法違反や車庫法違反を指摘される可能性もあります。

ビルトインガレージは便利な設備ですが、寸法に余裕がないと、今回のように高額な改修工事や近隣苦情へ発展するケースもあります。

購入時は見た目や使いやすさだけでなく、“実際に余裕を持って使い続けられるか”まで確認しておくことが重要です。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる