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GWの駐車場で接触事故…「お互いさまでは?」油断したドライバーを待っていた“想定外の過失”

  • 2026.5.13
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

GWや大型連休になると、普段は行かない大型スーパーやショッピングモールを利用する人が増えます。しかし、慣れない駐車場では「どこから入るの?」「この通路は一方通行?」と戸惑う場面も少なくありません。

実際、自動車保険の相談現場でも、「駐車場でぶつかったのに、なぜ5:5ではないの?」という声はよく聞かれます。

「駐車場だから軽い事故で済むだろう」「みんなゆっくり走っているから大丈夫」

そんな油断が、思わぬ事故やトラブルにつながってしまうケースもあるのです。

「駐車場なのにお互いさまじゃないの?」というCさんのケース

GW明け、契約者のCさんが少し困った様子で来社されました。

事故が起きたのは、大型スーパーの駐車場。普段は利用しない店舗だったため、駐車場内のルートが分かりづらく、空きスペースを探しながら走行していたそうです。その途中、交差する通路から来た車と出会い頭で接触。幸い大きなケガはありませんでしたが、双方の車には修理が必要な損傷が残りました。

Cさんは「駐車場内なんだから、お互いさまでは?」と納得しきれないようでしたが、事故状況を確認していくとCさん側にはある見落としがあったのです。

一方通行の見落としが判断に影響することも

詳しく確認すると、Cさんが走行していた通路には、一方通行の表示がありました。ただ、初めて利用する店舗だったこともあり、進行方向を示す路面表示や標識に気づかず、そのまま進入してしまっていたのです。

駐車場内では公道ほど厳密な交通ルールを意識しない人も少なくありません。しかし、大型商業施設の駐車場では、一方通行や停止位置、優先通路などが細かく設定されていることがあります。

そのため、事故が起きた際には、

・どちらが優先通路を走っていたか
・一方通行を守っていたか
・徐行や安全確認をしていたか

などの点が確認され、過失割合の判断材料になるケースも。もちろん、実際の過失割合や法的責任は、事故状況や双方の運転状況によって大きく異なります。ただ、駐車場とはいえ、一方通行の逆走や安全確認不足があった場合には、その点が不利な事情として考慮される傾向があるため、より注意が必要です。

「駐車場だから大丈夫」が判断を甘くすることもある

駐車場内の事故で多いのが、「低速だから大事故にはならない」という油断です。確かに、公道と比べれば速度は低めです。

しかし実際には、空きスペースを探して視線が散ったり、歩行者やカートに気を取られたり、慣れないルートで標識を見落としたり、早く停めたい気持ちで確認が甘くなったりといった状況が重なりやすく、注意力が低下しやすい環境でもあります。

なかでも、連休中の大型施設では、通常より交通量も多く、普段運転に慣れていない人も増えるため、ちょっとした判断ミスが事故につながるケースも珍しくありません。

Cさんも「駐車場内の事故だからお互い損傷も小さいし、ケガもないし、当事者同士で話し合って解決できると思っていた」と話していましたが、警察に届け出た上で、任意保険での対応となりました。

駐車場事故を防ぐために意識したいポイント

駐車場内の事故は、少し慎重になるだけで防げるケースも多くあります。特に、混雑する時期は、次のポイントを意識することが大切です。

進行方向の矢印や標識を必ず確認する

大型駐車場では、一方通行が複雑に設定されていることがあります。

「みんなが進んでいるから」「空いていたから」と感覚で進まず、まずは路面表示や標識を確認する習慣が重要です。

交差部分では必ず減速する

駐車場内の交差通路は、死角が多く、歩行者も突然現れます。

「相手も見ているだろう」と考えず、交差部分では一度しっかり減速し、左右確認を徹底することで事故リスクは大きく下げられます。

空きスペース探しに集中しすぎない

「どこが空いているか」に気を取られると、周囲の確認が疎かになりがちです。

空車探しと安全確認を同時に行うのは意外と難しいため、混雑時ほどまず安全確認を優先することが大切です。

混雑時ほど「止まる・譲る」を優先する

駐車場では、お互いが譲り合う意識を持つだけでも事故防止につながります。

少し待てば済む場面で無理に進まず、「止まる」「譲る」を優先することが、結果的には安全にも時間短縮にもつながるケースは少なくありません。

駐車場での運転ほど油断に注意しよう

駐車場事故は、公道のような高速走行ではないからこそ、「大丈夫だろう」という気持ちが生まれやすいものです。しかし、標識の見落としや確認不足、小さな油断が事故につながり、その後の修理費や保険対応に悩むケースも少なくありません。

特に、慣れない大型施設では、「ゆっくり走る」だけでなく、進行方向のルールを確認したり、無理に進んだりしないことが重要です。

「駐車場だから軽い事故で済む」と考えず、普段以上に慎重な運転を意識することが、思わぬトラブルを防ぐ第一歩になるのかもしれません。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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