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自分が受けた性被害を親に打ち明けられなかった… 大切な存在だからこそ、親に言えないこと【著者インタビュー】

  • 2026.4.23

【漫画】本編を読む

※この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。

ある日、突然、学校に行けなくなった小学3年生の勇。おねしょをする、父親の健に触られただけで嘔吐するなど、普段とは明らかに違う様子が続いていた。病院に連れて行ったり、学校や周囲に聞きまわるも、理由が分からず、悶々とした日々を過ごしていると、英子のもとに警察から電話がかかってきて――。

息子の性被害事件と戦う家族の姿を描いた漫画『性被害のせいで、息子が不登校になりました』(あらいぴろよ:著、斉藤章佳:監修、飛田桂:取材協力/KADOKAWA)。著者は、虐待や毒親に関するコミックエッセイを手がけ、自身もトラウマ治療中と語る漫画家のあらいぴろよさん。

おぞましい性犯罪に、深い傷を負う勇。さらには、加害者の衝撃的な過去も明かされ――。そんな中、英子はあらゆる支援や家族によるケアで息子を救おうとする。性被害に限らず、すべての傷ついた人たちに送る本作について、著者のあらいさんに話を伺った。

――前回のインタビューで、勇が自分に起きたことを親に打ち明けられなかったのは、性被害がそれだけ言いづらいことだとお話しされていました。

あらいぴろよさん(以下、あらいさん):はい。いじめだって、親に言うのはハードルが高いじゃないですか。「自分が人に愛されなかった」という事実を誰かに伝えることは、「自分がおかしいのかもしれない」と告発することでもあるので。もちろん、そんなことはないんですよ。でも、子どもが自分から打ち明けられるかと言われたら…。

――漫画ではあることがきっかけで事件が明るみに出ましたが、勇は最後まで、自分から言い出せませんでした。本当に苦しんでいたと思います。

あらい:勇は、家族が大切な存在だからこそ言えなかったんだと思います。もし自分がおかしいのが原因で、嫌な目にあったのだとしたら、自分は親にまで見捨てられるかもしれない。小さい子どもだったら、そんなふうに考えることがあるかもしれないと思ったからです。

――母親も、勇がそんなふうに考えているとは思わないでしょうね。

あらい:妊娠しちゃったけど親には言えない。でも、支援センターの職員には言えるとか、そういう話も聞きますよね。もちろん親側は、何があっても受け止めるというスタンスを変わらず持っていていいと思うのですが、子どもからしたらお母さんに言えないこともきっとありますから。最近は学校や図書館にも、子どもの相談窓口が貼られていますよね。傷ついてしまった子どものために、家族以外に相談できる場所を伝えておくのもいいかもしれません。

取材・文=吉田あき

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