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「死んだはずの彼から手紙!?」結婚式直前に亡くなった婚約者。3年越しの“言葉”が時を動かしたワケ

  • 2026.4.22

結婚式を数日後に控えた、ある夜のこと。私は実家の自室で、布団に入ってもなかなか眠れずにいました。婚約者の彼に連絡するとまだ起きていて、眠れないことを打ち明けると……。

結婚式直前の眠れない夜、彼とのドライブ

彼は「1時間だけドライブでもする?」と提案してくれたのです。私は驚きながらもうれしくなり、甘えることにしました。婚約者の運転する車の助手席は、不思議といつも安心できる場所でした。

それから3年。私は実家の自室に閉じこもり、ほとんど食事ものどを通らない日々を送っていました。

あの日、眠れない私のために婚約者が連れ出してくれた深夜のドライブ。その途中、ながら運転の車に追突され、数日後、病院で彼は帰らぬ人となったのです。私の心は、事故のあの日に取り残されたまま。

母は毎日のように部屋の外から声をかけてくれました。けれど私は、そんな母の気持ちにも応えられませんでした。食べることも、生きることも、私には意味のないもののように思えていたからです。

「私のせいで…」自分を責め続けた3年間

母が「そろそろ、一歩を踏み出してみない?」と静かに語りかけてきたとき、私は思わず感情を爆発させてしまいました。「眠れない」と私が言わなければ、彼はあの夜、車を出さなかった。ドライブに行かなければ、事故に遭うこともなかった。そう思うと、どうしても自分を責めずにはいられなかったのです。

みんな心の中では、彼が亡くなったのは私のせいだと思っているのではないか――。そう訴える私に、母は何度も「違う」と言ってくれました。悪いのは、ぶつかってきた相手なのだと。頭ではわかっていても、心はまったく追いつきませんでした。

亡くなったはずの婚約者から届いた手紙

そんなある日、母が信じられないことを言いました。婚約者の彼から「手紙が届いた」というのです。

最初は何を言っているのかわかりませんでした。もうこの世にいない人から手紙が届くはずがありません。けれど母は、それが嘘ではないと真剣な声で続けました。

差出人は彼の名前。宛名は私。しかも、消印の日付は事故の前日だったのです。どうやら「タイムカプセル郵便」のような形で、過去の彼が未来の私に宛てて送っていた手紙でした。

私は戸惑いながらも、その封筒を開きました。

彼の手紙が、止まっていた私の心を動かした

手紙には、結婚3年目の私たちが仲良くやっているだろうか、倦怠期になっていないだろうかと心配する彼の言葉がつづられていました。喧嘩したときにはこの手紙を思い出してほしいこと、私と出会えて本当に幸せだったこと、世界でいちばん私を愛していること――。そこには、事故のことなど何も知らない、未来を信じて疑わない彼のまっすぐな想いが詰まっていました。

読み進めるうちに、涙が止まらなくなりました。苦しくて、切なくて、でも同時に、あまりにも彼らしい内容に少しだけ笑ってしまったのです。こんなときなのに笑ってしまう自分に戸惑いながらも、私はようやく、止まっていた感情が少しだけ動き出すのを感じていました。

その日の夕方、私は母と少しだけ話をしました。彼が、私の前向きで明るいところが好きだと書いていたこと。私は泣きながら、それでもどこかうれしそうに話していたと思います。

母はそんな私を見て、「本当にあなたのことを一番に考えてくれていたのね」と静かに言いました。3年間、見守り続けてくれた家族でさえ開けなかった心の扉を、こんなにもあっさり開けてしまうなんて、ずるいなと思いました。もういないのに、今でもこんなふうに私の心を動かしてしまうなんて。

苦しんでいたのは私だけじゃなかった―その後

私は母に、これまでたくさん迷惑をかけたことを謝りました。すると母は、迷惑なんかじゃない、ひとりで抱え込んでしまうことのほうがつらかったのだと話してくれました。その言葉に、私はようやく前を向いてみようと思えたのです。

少し笑顔になった私が母と話している姿を見た父は、その場で声を上げて泣きました。普段は不器用で感情を表に出さない父が、何も言わずに強く抱きしめてくれたのです。そのとき、苦しんでいたのは自分だけではなかったのだと、ようやく気づくことができました。

今は少しずつ生活を立て直し、週に何度かアルバイトもしながら、これからの人生について考えています。

私は彼と出会えて、本当に幸せでした。
そして今もこれからも、世界でいちばん愛しています。

◇ ◇ ◇


大切な人を突然失ったとき、「あのときこうしていれば」と自分を責めてしまうこともありますよね。頭では仕方のない出来事だとわかっていても、気持ちが追いつかず、立ち止まってしまうこともあるかもしれません。

そんな中で、言葉や思い出、そばで支えてくれる人の存在が心を動かしてくれることもあります。大切な人への想いを胸に抱きながら、これからの時間をどう過ごしていくか。自分の気持ちを大切にしながら、少しずつ前を向いていきたいですね。

【取材時期:2026年4月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています

※一部にAI生成画像を使用しています


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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