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70歳からが本番よ、人生は!【久本雅美さん・67歳】新しい「人とのつながり」こそ若さを保つ絶対的な秘訣

  • 2026.4.22

70歳からが本番よ、人生は!【久本雅美さん・67歳】新しい「人とのつながり」こそ若さを保つ絶対的な秘訣

5月9日から始まる、新派と松竹新喜劇の合同喜劇公演『お種と仙太郎』『明日の幸福』。久本雅美さんは、その両方の名作舞台に出演します。「生涯現役」を目指す、そのバイタリティーの源を伺いました。

Profile
久本雅美さん 女優、タレント

ひさもと・まさみ●1958年生まれ、大阪府大阪市出身。
劇団東京ヴォードヴィルショーを経て84年にWAHAHA本舗を設立。
WAHAHA本舗以外にも松竹新喜劇への定期的な出演や映画・ドラマ出演などで女優として活躍。
また、バラエティ番組を中心にタレント、MCとしても人気がある。

60代は「生涯現役」の土台をつくる時期

実は「人生は70からが本番」だと久本さんは考えている。

「70代もがむしゃらにやりたいから、60代半ばからじたばたと体力づくりを始めた感じです。誰かに聞いたんですけど、60代は、今のうちにあれをしなきゃ、これもしなくちゃ、あれもしたいしこれもしたい、とすごく慌ただしいらしいです。70代になると落ち着くそうですが……、どうかな? もう目の前だけど」

「60代は、生涯現役でいるための土台づくりの時期」と久本さん。フレイル予防の観点からも60代は大事な時期とされ、ここで気づいて頑張れば引き返せる、といわれている。

「『食』や『運動』はもちろんですが、『人とのつながり』は、若さを保つための絶対的な秘訣だと実感します。私は仕事柄、新しい出会いがたくさんあって、そこからすごく刺激を受けるんです。なかでも、今の若い人はしっかりしていて、自分の若い頃と比べるとストイックだし、努力もしていて感心します。私なんか若いときは芝居が終わったら即、飲みに行って、朝まで飲んで昼と夜の公演やるみたいな、ハチャメチャでしたから。まぁ、それがエネルギーにもなっていたし、そこで知り合った演劇の仲間やミュージシャンたちは宝ですけど」

俳優やスタッフ、演出家、原作者など、新たな人との出会いは「何よりの刺激」だと言う。

「そのかわりめちゃめちゃ緊張しますよ。うまくできるかな、面白くやれるかな、その方たちの期待に応えられるかな、と。でも、その緊張感があるからこそ、いろいろ考えて、悩んで、苦しんで、前に進むことができる」

今回、『お種と仙太郎』で演じる、お岩さんは、嫁に息子を取られたと思って、激しく嫉妬する役。

「でも、最終的には改心するんです。自分がしたことをそっくりそのまま、娘の嫁ぎ先のお姑さんにやられて。そのドタバタを喜劇に見せられたら、と思います。意地悪がただの意地悪ではなく、チャーミングに見えるようにしたい。以前に一度、演じた役ですが、今回はさらに納得できるように頑張りたいと思っています」

「嫁姑」問題は時代が変わっても、永遠のテーマだ。

「以前、藤山寛美さんが演じられたときは、男の人がおばあちゃんをやるのでどこか抜け感があったんです。面白く『演じている』、という。でも、女の人が意地悪ばあさんをやると本当に嫌な人に見える懸念がある。そこを面白おかしく見せつつ、ちゃんと意地悪ができたらいいなと思っているんです。『意地悪ばあさん』も青島幸男さんが演じたので笑えましたが、あれを女性がやったら見え方は違ったはず。抜け感というかスキというか、あいまいな遊びをうまく出せるといいな、と思います。非常に難しい役です」

最高の舞台をお届けするためにお酒も飲まずに頑張りまーす

今は、公演が始まるとお酒を飲まないという久本さん。

「次の日が休演日だったりすると、ストレス解消に飲もうかなと思うときもたまにありますが、公演期間中は飲まないですね。体力的なこともあるけど、最高のパフォーマンスをするために。そうなりました。すごいよね、人間変わるものです。昔は舞台が終わると『どこ行く?』って目をギラギラさせて飲み屋を探していたのに。今は、ひたすらいい舞台を届けたいという気持ちだけ。全力の舞台を観に来ていただけると嬉しいです」

【Information】新派・松竹新喜劇合同喜劇公演/5月9日(土)~19日(火) 新橋演舞場

『お種と仙太郎』

神社の境内で茶店を営むお岩は、息子・仙太郎を嫁のお種に奪われたと嫉妬の炎を燃やす。エスカレートする嫁イビリを見かねたおせい(お岩の娘・お久の姑)がお岩を懲らしめるべく一計を案じる。果たしてお岩は改心するのか? 笑いあり涙ありの痛快人情ドタバタ喜劇。
作:茂林寺文福
脚色:平戸敬二
演出:齋藤雅文
出演:波乃久里子、渋谷天外、久本雅美 他

『明日の幸福』

昭和30年頃、家庭裁判所所長の松崎寿敏が、政界の大物である父・寿一郎の入閣のお礼に送る予定だった「馬のハニワ」を嫁が破損してしまう。さらに息子の新妻が落としてしまい、壊れたハニワの隠蔽工作が始まる。ついに発覚したとき、名乗り出た真犯人とは? 爆笑と感動の傑作ホームドラマ。
作:中野 實
演出:石井ふく子
出演:水谷八重子、三田村邦彦、久本雅美、高島礼子 他

撮影/中村彰男
スタイリング/前田みのる
ヘア&メイク/梅原麻衣子
取材・文/依田邦代

※この記事は「ゆうゆう」2026年5月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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