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うつ病になった原因を考えた先に見えたもの「この社会を心地いいものにしていけるように」【著者インタビュー】

  • 2026.4.15

自分は何のために生きているのだろう、と悩むとき。すぐそばに、大好きな存在がいてくれたなら…。『君のためなら生きてもいいかな ハムスターのうにさんと私』(松村生活/KADOKAWA)は、うつ、線維筋痛症、メニエール病など様々な病を患い、休職して心が折れていた「私」が主人公。「私」がハムスターの「うにさん」と出会い、共に過ごす中で生きる力をすこしずつ取り戻していく。

うにさんの可愛さに癒され、うにさんに背中を押される「私」に共感する声が止まない感動のコミックエッセイだ。そんな本作の著者・松村生活さんに、約3年にわたるうにさんとの生活を振り返りながら、ご自身の病気のことや現在の心境などについて語ってもらった。

——作中でも語られている通り、松村さんは普段から寄付やデモへの参加などに取り組まれていますが、何か理由があるのでしょうか。

松村生活さん(以下、松村):うつになると、何が原因だろうって大体の人が考えると思うんです。私も色々考えた結果、うつにさせる社会が悪い、社会を変えないと根本治療にならないよな、と思って。

社会を変えるってなると、やっぱり政治的な活動が少なからず出てきますし、他人との関わり方も変わってきますよね。みんながいて、社会なわけですから。だから、周りのことを思いやるというより、結局自分の生きやすさのためなんです。

——環境によって人は変わりますよね。作中の「私を人間扱いしてくれる人と楽しく暮らす」というセリフには、自分が自分で心地よく過ごせる居場所を探すことも必要なのだろうなと感じました。

松村:探すのと同時に、作ることも大事だなと思っています。さらに、自分だけじゃなく、他の苦しんでいる人も心地よくやっていける場所だといいですよね。難しいですが、できないことではないと思うので。それこそデモとか署名とか、SNSで変だと思うことを変だと言うとか、できる範囲でやっていきたいです。意味がないことはないでしょうから。

——本作に興味を持っている方へ、お伝えしたいことはありますか?

松村:精神的に辛いときって集中力も落ちて、映画や漫画をいつもより楽しめなくなるんですよね。だからこの漫画は、元気じゃないときでもなるべく読めるように描きました。

セリフがそこまで多くない4コマ漫画なので、「元気じゃないけど、読んでみようかな」と思ったときにでも開いてもらえると嬉しいです。

——エッセイ漫画をまた描きたい、というお気持ちは?

松村:コミティアでは、今飼っている鳥と同居人に関するエッセイも出しています。『君のためなら生きてもいいかな ハムスターのうにさんと私』を描いているときは、もう日本が合わないから海外に出ようか…という気持ちが強かったんですけど、最近はもうちょっとここで、この社会を自分にとって心地いいものにしていけるように、ちょっと頑張ってみるか!っていう気持ちになっています。

取材・文=吉田あき

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