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シニア宅に孫世代が訪問する相棒サービスで “100歳まで生きたくなる社会”へ

  • 2026.3.31

シニア宅に孫世代が訪問する相棒サービスで“100歳まで生きたくなる社会”へ

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「介護でも医療でもない領域で、高齢化社会で一人一人がポジティブに年を重ねられる社会の実現に挑戦しています」。こう語るのは、エイジウェルジャパン代表取締役社長の赤木円香さん。26歳のとき、大好きな祖母がバスで転倒し「ごめんね、少し長く生きすぎたかしら」と言ったことにショックを受け、起業したという。「人生の先輩が、長く生きすぎたと謝らなきゃいけない世の中なんて間違ってる」と赤木さん。

事業の柱は孫世代の相棒サービス「もっとメイト」。大学生を中心に、累計200名以上いるエイジウェルデザイナーが、高齢者の自宅を訪問し、暮らしに伴走する。他に10代から90代までが交流拠点として集う「モットバ!」、自治体や大学、企業などと連携し、シニア世代のインサイトや生活の実情、接客ノウハウなどを提供する事業、高齢化社会の未来を考えるラボやカンファレンスの開催も行う。

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社会課題の解決や起業に関心をもったのは高2のとき。「マザーハウスの山口絵理子さんの著書を読み、自分も社会を本質的に変える事業をしようと決意しました」。とはいえ何をすべきか見えないまま日々が過ぎた。「そんなとき、祖母の転倒事件があって。自分のすべきことが見えたんです」。おばあちゃんが生きているうちに何かを成し遂げたい。そう考え、スタートアップを立ち上げた。思うようにできないことが増えるとともに、自尊心が奪われ、居場所のなさや孤独を感じる高齢者は多い。「健康を害していても、居場所があれば生きる希望になる。気持ちを支えることが一番大事だと思いました」

誰もがポジティブに年を重ねられるように

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とはいえ最初は苦戦した。無名の会社の、知らない若者を家に上げるのは誰しも不安がある。創業は2020年、コロナ禍真っただ中。オレオレ詐欺や訪問販売詐欺も増えていた。「ビラ配り中に通報されたこともありました」。訪問する若者の教育も大きな課題だった。「最初の2年間は研修に徹底的に力を入れました」と赤木さん。現場で起きる問題をすべて研修に組み込んだ。質問力、傾聴力、自己開示力、1分間の自己紹介、マナー研修、セクハラ・パワハラ対応……研修は150時間に及ぶ。

創業から5年たった今、シニアからは、日々うれしい感謝の言葉が届く。やめていたピアノを再開した方や、“エイジウェルデザイナーの結婚式に出るまでは元気でいよう”と生きる希望を見いだした方も。またエイジウェルデザイナーにとっても“誰かのためになっている”という実感が働きがいとなっている。「シニアはお荷物というイメージを覆し、 “貢献寿命”を延ばしたい。誰もが100歳まで生きたいと思える世界をつくります」。赤木さんの挑戦は、まだまだ続く。

ELLE ACTIVE!(エル アクティブ)とは?

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あらゆる人をエンパワーし、より良い変化を共に創るエルのプラットフォーム。サステナビリティ、ジェンダー、働き方など未来のための情報とアクションを発信します。“あなたが見たい変化に、あなたがなる”ために。



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