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1試合で数千万円!? ゴルフ・マスターズ・トーナメントのキャディの報酬を深掘り

  • 2026.4.14
Hector Vivas / Getty Images

アメリカ・ジョージア州オーガスタにあるオーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブで行われるマスターズ・トーナメント。優勝したイギリスのロリー・マキロイ選手は2025年、賞金420万ドル(2026年4月14日の為替レートで約6億6880万円)を獲得。キャディのハリー・ダイヤモンド氏は、その10%にあたる42万ドル(約6688万円)を受け取ったとみられています。

また、2位につけたジャスティン・ローズ選手とそのキャディを務めたマーク・フルチャー氏は、それぞれ226万8000ドル(約3億6110万円)、約22万6800ドル(約3611万円)を手にしたと推定されています。

そのマスターズの賞金総額は2026年、2250万ドル(約35億8310万円)に引き上げられ、優勝賞金は450万ドル(約7億1660万円)となりました。連覇を達成したマキロイ選手のキャディ、ダイヤモンド氏は、45万ドル(約7166万円)を受け取るとみられています。

キャディのハリー・ダイヤモンド氏(左)とロリー・マキロイ選手(右) Andrew Redington / Getty Images

プロゴルファーのキャディたちに支払われる賃金は、個人の経験や担当する選手たちとの関係によって異なります。ただ、アメリカのスポーツ専門チャンネル『ESPN』のシニアゴルフアナリスト、マイケル・コリンズ氏によると、選手が優勝した場合は賞金の10%、トップ10に入れば7%、予選を通過すれば5%が、基本給に上乗せされるのが通例だといいます。

コリンズ氏は出演したポッドキャスト番組で、「選手とキャディが正式な契約書を作成することはありません。金額は、話し合いによって決定されます」と述べています。

また、ゴルフ関連の情報を提供するデジタルメディアプラットフォーム、『キャディズ・ネットワーク(The Caddie Network)』は『CBS』に対し、キャディは交通費や宿泊費、食費をすべて自己負担することから、1試合あたりの週給は2000~4000ドル(約32万円~64万円)だと説明しています。

いっぽう、キャディズ・ネットワークのジョン・フォン・ステイドCEOはこの基本給について、「担当する選手が予選を通過できなければ、その週給以外、キャディには収入源がありません。それは、以前からずっと変わっていません」と話しています。

Augusta National / Getty Images

マスターズ・トーナメントに出場する選手たちは1983年まで、オーガスタ・ナショナルのキャディたちの団体、「キャディ・コー」に所属するキャディを起用することになっていました。

アメリカ南部の話題を取り上げる『ガーデン&ガン』誌は2024年、そのキャディたちについて、全員が黒人であり、「彼らを抑圧していた制度的な人種差別を自らの生計を立てる手段に変え、称賛される理由に変えた人々」だったと伝えています。

また、2019年に放送されたドキュメンタリー番組『Loopers: The Caddie’s Long Walk』では、初出場した1979年の大会で優勝を果たしたファジー・ゼラー選手のキャディを務めたジャリア・“ババ”・ビアード氏が、「私たちは世界一のキャディでした」と語る様子が紹介されています。

「私たちは、誰が最もよくグリーンを読めるか、最適のクラブを選べるか、競い合っていました」

『ゴルフ・ダイジェスト』誌によると、ゼラー選手はこのとき、優勝賞金5万ドル(当時の為替レートで約1100万円)の10%以上をビアード氏に支払ったといいます。

そのほかオーガスタ出身の伝説的なキャディで、自らもプロゴルファーになったジム・デント氏は『ガーデン&ガン』誌に対し、「キャディたちはたった一度の勝利で、男性ひとりが一生をかけて稼ぐ以上の金額を手にするようになりました」と話しています。

From TOWN&COUNTRY

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