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実は、現金だけじゃない…家主の『おでかけ中』に空き巣が狙う“意外なもの”とは…?見落としがちな危険を元警察官が解説

  • 2026.5.1
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

空き巣被害というと現金や貴金属を思い浮かべがちですが、実際にはそれ以外の“意外なもの”も狙われています。

今回は、空き巣が狙う物とその理由、そして見落とされがちなリスクを元警察官の視点から解説します。

空き巣は「現金だけ」を狙っているわけではない

地方に住む50代の男性は、家族で数時間外出して帰宅した際、自宅の窓が割られ、室内が荒らされていることに気づきました。

慌てて室内を確認したものの、目立って現金がなくなっている様子はなく、当初は「大きな被害ではないかもしれない」と感じたといいます。

しかし、その後よく確認すると、通帳や印鑑、運転免許証がなくなっていました。

男性は当初、「現金が盗まれていないなら被害は軽い」と考えていたそうですが、警察や金融機関に相談する中で、通帳や身分証明書は後日、不正利用やなりすましといった二次被害につながるおそれがあると説明を受け、事態の深刻さを知ったといいます。

空き巣というと、現金や貴金属が狙われる印象を持つ人も多いかもしれません。しかし実際には、犯人にとっては後から悪用できるものも「価値ある対象」です。

元警察官として感じるのは、被害者が「現金が無事なら大丈夫」と思い込み、被害の本質にすぐ気づけないケースもあるということです。この事例は、空き巣被害は盗まれた瞬間だけで終わらず、その後に別のリスクが生じる場合があることを示しています。

実際に狙われる“意外なもの”

防犯資料などでも、空き巣が狙う対象として次のようなものが挙げられています。

・通帳や印鑑

・キャッシュカード

・商品券やギフトカード

・ブランド品や腕時計

・パソコンやゲーム機などの電子機器

・身分証明書(運転免許証、保険証など)

一見すると現金以外は被害が小さいように感じるかもしれません。しかし、これらはむしろ“後から大きな被害につながるもの”でもあります。

見落とされがちな「個人情報の盗難」

特に注意したいのが、身分証明書や個人情報に関わるものです。

これらはその場で現金になるわけではありませんが、後日、不正利用やなりすましといった二次被害につながる可能性があります。

例えば、クレジットカードの不正利用や、本人になりすました契約、口座開設などです。

元警察官として現場で多かったのは、「現金は無事だったので安心していたが、その後に被害が発覚した」というケースです。被害に気づいた時には、すでに状況が進んでいることも少なくありません。

なぜ現金以外が狙われるのか

空き巣が現金以外のものを狙う理由は明確です。

「換金しやすい」からです。

商品券やブランド品、電子機器は中古市場ですぐに現金化できます。また、身分証や通帳のように直接現金ではないものでも、後から利益につながる可能性があります。

つまり、犯人にとっては現金と同じ、あるいはそれ以上の価値を持つ対象なのです。

元警察官が伝えたい防犯のポイント

元警察官として強く伝えたいのは、「現金だけ守ればいい」という考え方は危険だということです。

対策としては、次の点を意識することが重要です。

  • 通帳や印鑑を同じ場所に保管しない
  • 商品券や高価な物を見える場所に置かない
  • 長期間家を空ける際は保管場所を分散する
  • 施錠や補助錠など基本的な防犯対策を徹底する

また、ついついやりがちな「SNS発信」にも注意です。

「旅行中!」などと発信する行為は、留守であると知らせるようなもの。

空き巣犯は直接下見するだけでなく、SNSなどで情報収集するケースもありますので注意が必要です。

「これくらいなら大丈夫」が思わぬ被害に

空き巣は現金だけでなく、換金性の高いものや個人情報に関わるものも狙います。

「これくらいなら大丈夫」と思っている物が、思わぬ被害につながることもあります。

日頃から防犯意識を持ち、見落としがちなポイントにも目を向けることが、自分や家族を守ることにつながります。

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