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ゾッ!!整形前の私にそっくり…というより同じ顔!?その女が問いかけてくる!容姿の価値観を揺さぶる物語【作者に聞く】

  • 2026.4.13
自分の前に突然現れた「整形前の自分と同じ顔の女」。彼女の行動が気になって仕方ない…。 画像提供:白梅 僚人(@eiichi_manga)
自分の前に突然現れた「整形前の自分と同じ顔の女」。彼女の行動が気になって仕方ない…。 画像提供:白梅 僚人(@eiichi_manga)

美人になりたくて整形した朋美は、新しい容姿を手に入れたことで大学生活を楽しんでいた。ところがある日、整形前の自分とそっくりな顔をした女の子と出会う。しかも彼女は、かつての朋美とは違い、自分らしく楽しそうに生きていた。白梅僚人(@eiichi_manga)さんの『同じ顔の女』は、「整形すること」と「そのままの自分を受け入れること」のどちらも否定せずに描き、多くの共感を集めた作品だ。

“同じ顔”なのに、生き方はこんなにも違った

【漫画】「整形前の自分」にそっくりな女と出会う話 画像提供:白梅 僚人(@eiichi_manga)
【漫画】「整形前の自分」にそっくりな女と出会う話 画像提供:白梅 僚人(@eiichi_manga)
「整形前の自分」にそっくりな女と出会う話(2) 画像提供:白梅 僚人(@eiichi_manga)
「整形前の自分」にそっくりな女と出会う話(2) 画像提供:白梅 僚人(@eiichi_manga)
「整形前の自分」にそっくりな女と出会う話(3) 画像提供:白梅 僚人(@eiichi_manga)
「整形前の自分」にそっくりな女と出会う話(3) 画像提供:白梅 僚人(@eiichi_manga)

整形によって自己肯定感を手に入れた朋美は、美しい容姿とともに人生を前向きに歩み始めていた。だがある日、整形前の自分とそっくりな顔をした女の子を見かけたことで、その足元がぐらつき始める。かつて容姿を理由に傷つき、自分のことまで嫌いになってしまった朋美にとって、彼女の存在は見過ごせないものだった。

気になって後を追うと、彼女はカフェに行き、デパコスを買い、ネイルを楽しみながら、自分の「好き」をまっすぐに満喫していた。容姿を否定され続け、自分を楽しむことすらできなかった朋美にとって、その姿はあまりにもまぶしく映る。同じ顔をしていても、どうしてこんなにも違うのか。作品はその問いを通して、「見た目」と「生き方」の関係を静かにえぐっていく。

「同じ顔の人間が現れたら」編集者の一言から始まった物語

本作の着想は、整形した女の子を主人公にしたプロットをもとに、担当編集者から受けたアドバイスがきっかけだったという。白梅さんは、「整形した女の子が主人公のプロットを書いたところ、担当編集さんに『整形前の自分と同じ顔の人間が現れたらおもしろいのでは?』というアドバイスをいただいたことです」と振り返る。

そこから物語は、単なる整形の是非を問う話ではなく、「同じ顔をしていても、なぜ人生の感じ方がここまで違うのか」という、より根深いテーマへと広がっていった。

主人公の痛みも、“真逆の彼女”の強さも、どちらも丁寧に描く

朋美の心理描写については、作者自身の感覚とも重ね合わせながら作り込んでいったという。「自分が経験したことのある苦しみと、このキャラクター(朋美)が持っている苦しみの共通点を探しながら執筆しました」と白梅さん。さらに、朋美という人物を実在の人間として捉え、「朋美という人間は本当にこう考えるのか?本当にこの台詞を言うのか?」と自問しながら、違和感があれば何度でも描き直したそうだ。

一方で、朋美とは対照的に「周囲にブスと言われても、自分のことが好き」でいられるなっちゃんについては、別の方向のこだわりがあった。「このキャラクターは、常に『カッコよく』見えるように気をつけました!」と語り、「好きなものを貫いている人にとても憧れるので、そういう人の魅力を表現したいと思って描いています」と明かす。世間一般の“美しさ”から外れていたとしても、自分の軸で立つ姿が「ええやん…」と思えるような人物にしたかったのだという。

「少しでも楽になれば」容姿に悩む人へ向けたまなざし

作品には、「いろんな幸せの形があっていい」といった感想が寄せられ、大きな反響を呼んだ。その言葉は、白梅さんにとっても強く心に残ったようだ。「『いろんな幸せの形があっていい』というコメントを最初にいただいたとき、『この作品を一言で表すとこうなるのか!』と感動しておりました」と話す。

さらに、「主人公と似た苦しみを持つ人が、少しでも楽になればいいな」と願いながら描いていたからこそ、「ホッとした」「前向きになった」といった感想は、涙が出るほどうれしかったという。整形することも、そのままの自分でいることも、どちらか一方だけを正解にしない。そのやわらかな視線こそが、本作の大きな魅力になっている。

取材協力:白梅僚人(@eiichi_manga)

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