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2歳子どもが何度も顔を確認してくる→“ある理由”に気づいて仕事を辞めた

  • 2026.5.2

皆さんは、「自分が守っている」と思っていた相手に、実は守られていたと気づいた経験はありますか。余裕がなくなると、大人は「大丈夫なフリ」をしてしまうものです。そして、その変化にいちばん敏感なのは、いつも一番近くにいる存在かもしれません。
今回は、筆者である私が2歳の子どもとの何気ない日常の中で気づかされた、忘れられない出来事をお話しします。

画像: 2歳子どもが何度も顔を確認してくる→“ある理由”に気づいて仕事を辞めた

追い込まれていた私

私には、子どもが1人います。子どもが2歳の頃、私は看護師として働いていました。

しかし、入職当初から前職の院長による執拗な叱責や、その都度変わる指示、嫌がらせに振り回される日々。

患者さんの安全を第一に考えながらも、常に神経をすり減らしていました。

気づけば体重は減り、鏡に映る自分の顔はやつれていき、気力も少しずつ失われていきました。

それでも、「子どもには心配をかけたくない」
そう思い、毎日笑顔を作って過ごしていました。

休職中に起きた、子どもの不思議な行動

幸い、スタッフには恵まれて仕事を続けることができていました。しかし、ある出来事をきっかけに数名のスタッフが退職したことで重労働となり、私は体調を崩して休職することになりました。

休職中も、職場からはSNSを通じて嫌がらせのメールや退職勧奨の連絡が届き、携帯電話とにらめっこする日々。行政にも相談に行くなどして対応に追われ、精神をすり減らしていました。

そんな中でも、子どもはわがままを言うこともなく、静かに横に座って一緒に過ごしてくれていました。

そんなある日、ぼーっとしていると、子どもが真後ろから、肩越しに私の顔を覗き込んできたのです。

「どうしたん?」
そう声をかけると、ニコッと笑って走り去る。

それが一度ではなく、何度も繰り返されるようになりました。

気づいてしまった“理由”

不思議に思い、子どもの様子をよく観察してみると、遠くから私の顔をじっと見つめ、目が合うと安心したように笑うのです。

携帯を見て俯いていると、また肩越しに顔を覗き込んでくる。

その瞬間、私ははっとしました。
職場からのメッセージに気を取られ、沈んだ表情で携帯を見つめる私を、子どもは心配していたのです。

「ママは今、どんな顔をしているんだろう」

そう確認しに来ていたのだと気づいた瞬間、胸がぎゅっと締め付けられました。

親なのに、守られていた

私は、こんな小さな子に気を遣わせていたことが、悔しくて、情けなくて、それでも愛おしくて、思わず泣きながら子どもを抱きしめました。

「この子の前で、これ以上自分を犠牲にするのはやめよう」

この時に決意し、思い切って仕事を辞めたのです。

すると、不思議なほど体調は回復し、子どもの笑顔も少しずつ増えていきました。

今では「もうママは大丈夫」と言わんばかりに、やんちゃに走り回る子どもを追いかける毎日です。

私はずっと、子どもを守っているつもりでいました。

でも本当は違いました。

私の心が壊れないように、いちばん近くで気づき、そっと様子を見てくれていたのは、まだ小さな子どもだったのです。

あの時、何度も肩越しに覗き込んできたことを思い出すたび、胸が締めつけられます。

だからこそ今は、この子の前では「大丈夫なフリ」をするのではなく、ちゃんと笑っていられる自分でいたいと思っています。

守るつもりだった存在に、気づけば守られていた——その事実や感謝の気持ちを、私はこれからも忘れずに生きていきたいです。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Anne.R
看護師として9年間、多くの人生に寄り添う中で「一人ひとりの物語を丁寧に伝えたい」とライターの道へ。自身の家づくりやご近所トラブルの実体験に加え、現在は周囲へのインタビューを通じ、人間関係やキャリアなど女性の日常に寄り添った情報を発信している。

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