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三角形をキープしなくてもいい⁉正しいスイングをツアーコーチが解説

  • 2026.4.13

アドレスを正面から見ると、両腕が三角形になっています。その三角形を崩さずにスイングするという意味で「三角形をキープする」とよく言われますが、正しく理解できていますか?

今回は奥嶋コーチに、「三角形をキープする」の本当の意味を解説していただきました。

用語05:腕の三角形をキープする

三角形をキープしなくてもいい⁉正しいスイングをツアーコーチが解説
アドレスでは、両肩を結んだラインを底辺、腕を二等辺の辺とする三角形ができている

アドレスしたときの腕の三角形を崩さずにクラブを上げようとしてない?

三角形をキープし続けるとクラブは上がりません。カラダと手の距離を保ちながら、カラダの正面に手があることが大事。フルスイングでは、みなさんが思っている三角の形は自然に崩れるのです。

アドレスを正面から見ると、両腕が三角形になっています。その三角形を崩さずにスイングするとい
う意味の「三角形キープ」というゴルフ用語が、昔からあります。この言葉は最初に習うことが多いと
思います。

三角形をキープしてバックスイングをすると、ほとんどの人がクラブが地面と平行くらいまでしかキープできないと思います。実際、三角形ってキープできるのでしょうか?少なくとも、私はできたことがありません。

では、この言葉の真意はどこにあるのでしょうか。三角形の部分からヒモといておこうと思います。三角形が崩れない範囲、だいたいハーフスイングになると思いますが、その範囲で振ってみてください。クラブの動きが安定して「これならちゃんと当たる」と感じると思います。

なぜ、これなら当たるのか。それは、三角形をキープすることで、自分と手、言い換えると自分とグリップエンドまでの距離が変わらなくなるためです。三角形の底辺が自分の位置で、頂点がグリップエンド。その距離を変えずに振れるわけです。

三角形のその距離を変えずにカラダを回せば、頂点はきれいな円を描いて動きます。つまり、手の動く軌道が一定になるのです。そうすると、その三角形の先にあるクラブヘッドの軌道も安定しやすくなり、インパクトが安定するという仕組みです。

三角形が崩れる原因はなにか。腕を動かしたりヒジを曲げることです。これらの動きを大きくしていくと三角形の底辺から頂点までの距離が変わり、グリップエンドの動きは安定しなくなります。当然、クラブヘッドの軌道もコントロールしづらくなり、インパクトを一定にするのが難しくなる。

それをするな、といっているのが「三角形キープ」の意味のひとつ目です。

三角形をキープしてカラダを回転させる。三角形の底辺から頂点までの距離は変わらず、頂点=手の軌道が安定し、クラブヘッドの軌道も安定させやすくなる

ヒジを曲げると、底辺から頂点の距離が変わり、クラブヘッドの動き方も変わってしまいやすくなる

アドレスの三角形をそのままキープしなくていい

三角形をキープしなくてもいい⁉正しいスイングをツアーコーチが解説
三角形を「厳密に」キープすると、ハーフスイング程度までしかクラブを上げることができない

「三角形をキープする」は、ハーフスイング限定で、意味のある言葉なのでしょうか?三角形をキープするとインパクトは安定するとしても、ハーフスイング程度しかできません。ちゃんと当たるとしても、それでは満足できませんよね。

ガンバって三角形をキープしたままスイングを大きくしようとすると、カラダが起き上がったり、左に傾きすぎたり、ワキを開けて手を上げて、クラブの動きを大きくしようとする。そうすると、カラダと手の距離が変わってしまいます。

ハーフスイングからフルスイングにしていく際、一番自然なのは、ヒジを曲げることです。もちろん、ヒジから曲げれば、カラダと手の距離は変わります。変わるとしても、またインパクトゾーンに戻ってくるときに同じ距離に戻っていればいいわけです。となると、戻ってきやすいようにヒジを曲げればいい、ということです。その基準となるのが、三角形なのです。

三角形キープとは、アドレスのときの形をそのまま保て、といっているわけではないのです。「“ 三角形といえる状態” を変えない」と考えを変えてください。

「手の位置が、胸の正面にある状態」、そして「三角形の底辺と頂点の距離が変わらない状態」というイメージがだいたい正しいのだと思います。腕を動かしたりヒジを自分で曲げたりすると、手の位置は胸の正面から外れます。そうすると、三角形とはいえない形になっているはずです。

その形から、インパクトまでに、安定的に「三角形」に戻すのはなかなか難しい作業となってしまいます。「三角形をキープする」でポイントとなるのは、カラダと手の距離を保つこと。保つことで手の位置を元に戻しやすくしてあげていると理解してください。

三角形をキープしたままスイングを大きくしようとすると、ヒジを抜いたり、腕をカラダから切り離して上げていったり、上半身を起き上がらせたりしてしまう

ヒジが曲がりはじめる前は、三角形の頂点(両手)は、底辺(胸)の正面にある。この状態から外れないようにすれば「三角形キープ」の意図をくんだ動きになる

ヒジの曲げ方が大きくなると、三角形の頂点が底辺の正面の範囲から外れてしまう。こうなるとイメージどおりのインパクトは難しくなる

ヒジの曲がり方がある程度までなら、三角形の頂点はまだ底辺の正面の範囲から外れない。ヒジの動きはそれが限度と考える

いかがでしたか? レッスン用語を改めて考えるきっかけにしてください。

解 説=奥嶋誠昭
●おくしま・ともあき/198 0年生まれ。ツアーコーチ。アメリカの最先端スイング解析システム「GEARS」を日本で最初に導入。ゴルフスイングを科学的かつ客観的に分析するノウハウを『ザ・リアル・スイング』(小社刊)に著して一躍注目された。アマチュアからプロまで幅広く指導し、稲見萌寧、木下稜介らのコーチとしても活躍。主宰する「ザ・リアル・スイング・ゴルフスタジオ」(横浜市)を拠点に活動する。

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