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【神戸建築祭2026】建築好きが行くべき、一般非公開の名建築5

  • 2026.4.8
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「神戸建築祭2026」が、2026年5月8日(金)から10日(日)にかけて開催される。今年は、昨年の北野・山手、三宮・元町・港湾、湊川・兵庫に加え、開催エリアを灘、東灘まで拡大し、参加建築数も過去最多に。本記事では、スケールアップした建築祭のプログラムから、通常は一般に公開されていない名建築を訪れることができる「パスポート公開建築」と「クラウドファンディングツアー」を紹介。港湾施設の内部に入れるツアーや、今回初参加となる名門校も取り上げているので、建築めぐりの参考にしてみて。


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旧加藤海運本社ビル/湊川・兵庫

旧加藤海運株式会社(現拠点はポートアイランド)の本社ビルとして、昭和初期に竣工。2011年まで使用された。竣工当時に流行した、水平性や直線を強調したアール・デコ風のデザインでまとめられている。建物の角を丸め、それに合わせて設置した大きな窓からは、大阪湾を見渡すことができる。

現在、1階は工業製品を保管する倉庫として機能しており、ドラマや映画のロケ地として選ばれることも多い。「旧加藤海運本社ビル」は「パスポート公開建築」。2階と屋上が公開対象となっている。

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旧加藤海運本社ビル
住所/神戸市兵庫区島上町1-5

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中華民國(台灣)留日神戶華僑總會/北野・山手

現在は神戸華僑總會の施設となっているコロニアル・スタイルの洋館が建てられたのは、1909年。もとはドイツ人実業家、ゲンセンの邸宅だった。当初1階にポーチ、2階にベランダがしつらえられたが、雨風や寒気を避けるためガラス張りにされ、サンルームとして活用されるようになった。

大規模な改修が行われてこなかったため、竣工当時の面影が今も残る貴重な建物。こちらも「パスポート公開建築」。1階と2階に加え、庭も見学することができる。公開日には、台湾茶バー(お茶菓子付き、飲み放題¥1,500)や、建築イラストの展示なども開催されるので、こちらもお楽しみに。

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中華民國(台灣)留日神戶華僑總會
住所/神戸市中央区北野町4-2-1

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神戸港新港第四突堤Q2上屋/三宮・元町・港湾

日本を代表する価値あるモダニズム建築としてDOCOMOMO Japanにも選定されている「Q2上屋」。かつては、ヨーロッパなどへ向かう客船ターミナルと鉄道駅を兼ねた、珍しい施設だ。「神戸モダン建築祭2023」で初公開されて以来、非公開となっていたが、再公開を望む多くの声を受け、今年、特別公開が実現した。

1932年竣工。鉄筋コンクリート造の建物の全長は、なんと185m。扉や内装のアール・デコ風デザインが目を引く。

こちらは、「神戸建築祭2026」が実施中のクラウドファンディングのリターンとして用意されているスペシャルツアー「神戸港新港第四突堤 Q2上屋」に参加することで訪問できる。普段は立ち入り禁止の港湾施設の内部へ潜入できる貴重な機会をお見逃しなく。

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神戸港新港第四突堤Q2上屋
住所/神戸市中央区新港町4

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灘中学校・灘高等学校/東灘

大正期、阪神間での人口急増により旧制中学校が不足したため、灘の酒造家3社(菊正宗酒造の嘉納家、白鶴酒造の嘉納家、櫻正宗の山邑家)が出資設立した灘育英会をルーツとする、中高一貫の男子校。建築祭初参加。

校舎の設計は、関西建築界の重鎮であり、この地域の建築を広く手掛けた宗兵蔵。1928年に竣工した。重厚感のある1階壁面に縦長窓を使ったルネサンス様式風の姿を見せながら、2階の窓や玄関ポーチには先が尖った直線的なデザインを採用するなど、西洋建築の伝統とモダンな要素を兼ね備えている。2001年、国の登録有形文化財に登録。

「パスポート公開建築」対象で、本館(1階2階)を見学できる。体育館は外観のみ見学可能。

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灘中学校・灘高等学校
住所/神戸市東灘区魚崎北町8-5-1

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岩井邸/塩屋

地元塩屋では「緑のとんがり帽子」などと呼ばれている1922年竣工の洋館。昨年の建築祭で初公開された。下見板張りの外壁にガラス窓を巡らせた「異人館」のような風貌をもつ。内部は改装されているものの、2階居間の天井や暖炉まわりなどに、竣工当時のセセッション(分離派)風のデザインが残されている。2階の窓からは、塩屋の街や海を一望することができる。

岩井邸は、「神戸建築祭2026」のクラウドファンディングのリターンとして用意されているスペシャルツアー「舞子・垂水・塩屋リバイバルツアー」で訪問可能。このエリアを彩る他の2件の洋館と共に、専門家の解説付きでじっくり見学しよう。

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岩井邸
住所/神戸市垂水区塩屋町4-14-43

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