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夫のリストラで気づいた…。私がしてきた消えない過去

  • 2026.4.7
ハウコレ

自分の言葉が誰かを傷つけていたと気づくのは、いつも後になってからのことです。あのとき自分は何を思って、そう言ったのだろう。振り返る機会は、思わぬかたちで訪れることがあります。

口をついて出た言葉

幼児サークルの帰り、何人かでカフェに寄ったとき、話の流れで他のママの夫の仕事の話になりました。職種を聞いた瞬間、「えっ、それって年収低そうだね」という言葉が、口からするりと出ていました。笑いながら言えば軽く流してもらえると思っていたのです。

でも今振り返ると、あのとき私は確かに、誰かの家庭を値踏みしていました。夫の収入を自分の自信の拠り所にして、それを誰かと比べることで安心しようとしていたのかもしれません。あの場の空気に、自分でも気づかないうちに乗ってしまっていました。

突然届いた知らせ

それから一ヶ月ほどして、夫が帰宅するなり「会社から呼ばれた」と抑えた声で言いました。リストラ。その言葉を耳にした瞬間、いきなり突き放された感覚がしました。まさかうちが、という気持ちと、これからどうなるのだろうという不安が、一気に押し寄せてきました。

子どもを寝かしつけたあと、ひとりで台所に座ってしばらく動けませんでした。そのとき、カフェでのあの場面が、じわじわと頭の中に浮かんできたのです。自分が何気なく放ったひと言を、そのとき初めて、重く感じました。

あの言葉が何度も頭に浮かんだ

翌日、ぼんやりとした頭で子どものお世話をしながら、あのカフェでの自分の言葉を何度も思い返しました。あのとき、あの言葉を聞いた彼女はどんな気持ちだったのだろう。笑いながら放った一言が、相手の胸にどれほど重く刺さっていたか。

今の自分の不安な気持ちと重ね合わせたとき、やっと少しだけわかるような気がしました。謝りたい気持ちはあるけれど、どう伝えればいいのかもわからないまま、その日は夜になりました。言葉は、一度放つと取り戻せないのだと、改めて気づかされました。

そして...

夫はすぐに転職活動を始め、家族でゆっくり話し合う時間が少しずつ増えました。大変な日々ではあるけれど、以前より夫婦で向き合えているような気もしています。誰かの境遇を軽く見ていた自分への反省は、今も消えていません。でも、そこから目を背けず、少しずつ前へ進もうと思っています。人の痛みに、もう少し丁寧に想いを寄せられる人間になりたいと思っています。

(30代女性・主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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