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【郵便局員のホラー】配達先の住人が眺める咲くはずのない“桜”!?奇妙な点と点がつながり、不気味な結末へ【作者に聞く】

  • 2026.4.2

現役の郵便局員である送達ねこ(@jinjanosandou)さんのもとに集まった、同僚たちが体験した不思議な話や怖い話を漫画化したのが『郵便屋が集めた奇談』である。毎日、町の隅々まで郵便物を配達して回っている郵便局員たちは、どんなに怖い体験をしても、配達物がある限り、その場所を回避することはできず、配達して回っている。今回紹介する話は「僕は霊を信じない。幽霊を見たとかそんなのは錯覚だと思っている」と話すI局に勤める配達員・山本君の話だ。霊には否定的な郵便局員が、桜の季節になると思い出すちょっと不気味なエピソードである。

桜の季節に届けたい、少し不気味な体験談である 送達ねこ(@jinjanosandou)
桜の季節に届けたい、少し不気味な体験談である 送達ねこ(@jinjanosandou)

数年前の春、とある家へ郵便配達へ訪れた山本君は、家の庭先に佇むご主人と遭遇する。手渡ししようと声をかけるが、一向に振り向いてくれない。熱心に何かを見ている様子だったので尋ねてみると「桜を見ているんです」と答えてくれた。しかし、その返答には2つの奇妙な点があった。その奇妙な点とは…?

本作『桜』について送達ねこさんに詳しく話を伺ってみた。

不可解に思った配達員は住人の後ろに回り、彼が見ている方向をのぞき込んでみると…? 送達ねこ(@jinjanosandou)
不可解に思った配達員は住人の後ろに回り、彼が見ている方向をのぞき込んでみると…? 送達ねこ(@jinjanosandou)

――「霊を信じない」と断言するI局の山本さんが数年前に体験した話とのことですが、この体験後も山本さんの「霊を信じない」というスタンスには変わりはないのでしょうか?

はい。「それは今後も、きっと変わらない」と山本さんは言っていました。山本さんいわく「僕は、人は死んだら無に還ると思っています。肉体はもちろん、魂も何も残らない。幽霊もいるはずがない。それだけに、この体験がずっと気になっています」と。「もしも僕が霊の存在を信じていたなら“こんなこともあるかもしれない”と受け入れて、これほどは引きずらなかったかもしれない。でも、自分としては全くありえないことなので、いまだに不可解というか納得のできないところも含めて、とても気持ちの悪い体験になっています」と…。芯を持って霊を信じない彼だからこそ、この出来事に得体のしれない不気味さを感じているようです。

――山本さんの背中にびっしりと着いていた“濡れた桜の花びら”が不気味でした。読者も感想で書いていましたが、自分では見えない背中につけられていたという点にゾッとします。

読者の方から「逃げようと背中を向けた時に花びらつけられたんですかね…」という感想がありました。山本さんも、同僚に背中を指摘された瞬間を思い出すとゾッとするそうです。さらに「自分では見えない背中」に花びらをつけられたことについて、特に彼自身の“霊を信じない”という立場から「複雑な思いがある」と話していました。

――複雑な思いとは…?

死んだ住人の家から、逃げる自分を追いかけてきた花びら。死の光景に背中を向けて現実の世界に戻ろうとする自分を追ってまで痕跡を残した桜…。「ずっと霊の話に背中を向けてきた自分に、背後から何か声もなく呼びかけてくるものがあるようで、それもまたこの体験を引きずって、忘れがたいものにしている一因と思います」と複雑な気持ちを話してくれました。

さっきの住人が「尋ね人」のチラシに…!? 送達ねこ(@jinjanosandou)
さっきの住人が「尋ね人」のチラシに…!? 送達ねこ(@jinjanosandou)

「霊を信じない」という山本君だったが、「だったら彼が会った人は一体誰だったのか?」という不可解が残る。さらに、すでに桜は散ってしまっていたこの時期に、彼の背中にびっしりと付着していた“濡れた”桜の花びらはどう説明できるというのか?不可解で説明がつかないことが、ときに起きるのが世の中である。

『郵便屋が集めた奇談』は、読者から「こういう不思議で怖い話って好き」「けっこう背筋がゾクッとしたけど、めちゃくちゃおもしろい…!」と好評だ。日本のどこかの町でひっそりと起こっている“怪異”を覗き見してみよう。

取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)

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