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読めばまんまと仕掛けにハマる!!幽霊の噂がある家に現れた桜の木…「もう一度読みたくなる仕掛け」が見事!【作者に聞く】

  • 2026.4.1
おばけが出ると噂の家を訪ねる子どもたちに何が起こるのか!? (C)きゃほ
おばけが出ると噂の家を訪ねる子どもたちに何が起こるのか!? (C)きゃほ

「ねえ、やっぱりやめようよ…」と怖がる女の子。雷が鳴り響く嵐の夜、おばけが出るという噂の家に2人の子どもの姿があった。そっと忍び込み、「誰もいないじゃん」と男の子がホッとした瞬間、女の子は見てしまった!暗闇の中に浮かび上がった老人の姿を…!!2人は絶叫しながらその家から逃げ出した。

おじいさんの姿を見て驚いて逃げ帰ってしまう2人 (C)きゃほ
おじいさんの姿を見て驚いて逃げ帰ってしまう2人 (C)きゃほ

逃げ帰る子どもたちの後ろ姿を眺めながら、「街の悪ガキどもめ。毎晩のように来おって」とつぶやいたのはその家に1人で住んでいたおじいさんだった。「ここは観光地でもなんでもないぞ」とご立腹の様子だ。どうやら子どもたちの肝試しの名所とされているようだ。かつては妻と2人で暮らしていた家だが、まだ若いころに妻が亡くなり、それからはずっと1人だ。

次から次へと肝試しに悪ガキどもがやってくるらしい (C)きゃほ
次から次へと肝試しに悪ガキどもがやってくるらしい (C)きゃほ

ある日、そんなおじいさんの家の床下から、突然桜の木が生えてきた。生前、妻は「今度は桜の木にでも生まれ変わろうかしら」と言っており、木が生えてきた床下は妻との思い出の品々をしまった場所だった。この不思議な出来事から物語は怒濤のような展開をみせる。「えええ?どういうこと!?」とページを戻って何度も読み返してしまうこと必至だ。

床の下から立派な桜の木が!! (C)きゃほ
床の下から立派な桜の木が!! (C)きゃほ

本作『桜の咲く頃に』を描いたのは、POPライターの仕事をしながら作家を目指しているきゃほさんである。漫画や絵本を中心に描いており、本作『桜の咲く頃に』はpixiv第100回月例賞(2025年7月投稿分)にて優秀賞を受賞。きゃほさんに作品作りについて話を聞いてみた。

桜には妻との思い出があった (C)きゃほ
桜には妻との思い出があった (C)きゃほ

――きゃほさんのSNSを拝見しましたが、現在アップされている漫画作品は本作のみのようですね。

以前から作品作りはしていて漫画賞などに直接応募をしたりしているのですが、なかなか人に発信する自信がなくて、SNSにはアップしていませんでした。思い切ってSNSに漫画を投稿したのは今回が初めてです!

――本作のほかにはどういった作品を描かれているのでしょうか?

バンドデシネ(フランス語圏のカラー漫画)に興味があって、現在制作中です。

――『桜の咲く頃に』は日本語をはじめ、全部で5カ国語バージョンが用意されていますね。5カ国語を準備したいきさつを教えてください。

pixiv編集部さんから翻訳した作品掲載のお話をいただきました。「日本以外の国の方に自分の作品を読んでもらえるなんてまたとないチャンスだ!」と思い、お話をお受けしました。

――外国語バージョンを掲載した反響はありましたか?

はい。掲載後は、いろいろな国の方からコメントをいただけて、とてもありがたかったです。

――『桜の咲く頃に』はとても深い作品ですね。本作に込めた想いとは…?

“人を思う気持ち”ってとてもすてきだなぁというめちゃくちゃアバウトな想いからこの物語を考えました。その想いが作品に投影できたかなと思います。読者の方にも読んだあと、同じような感情になっていただければいいなと思います。

――作者ならではの「ここを見てほしい」というこだわりのシーンを教えてください。

物語後半にかけて構図にこだわりました。もう一度読みたくなるような仕掛けを作品に落とし込めたと思うので、ぜひとも作画に注目してほしいです!

かつて夫婦が交わした約束は果たされるのか? (C)きゃほ
かつて夫婦が交わした約束は果たされるのか? (C)きゃほ

きゃほさんのインタビューの言葉にもあるように、本作には「もう一度読みたくなるような仕掛け」が随所に施されており、読者はまんまとその仕掛けにハマってしまう。しかも仕掛けにハマることをとても心地よく感じるから不思議だ。

「おばけが出る」という噂はいつからなのか?肝試しをしていた2人の子どもたちはどうなったのか?「おじいさんの正体」とは…?2度目に物語を読み返すとき、きっと誰もが心に温かいものを感じることだろう。

取材協力:きゃほ

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