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半年間「そのうちねー」と彼女の提案を流し続けた僕→彼女に連れていかれた場所に見覚えがありすぎた

  • 2026.3.30
ハウコレ

付き合って1年以上が経ったころ、僕はどこかで「デートの行き先なんて、どこでもいい」という気持ちで過ごしていました。

彼女が何度か提案してくれていたことは、頭のどこかでわかっていた。それでも、ちゃんと向き合わなかった。あの誕生日のサプライズは、そんな自分を映し出すものになりました。

「そのうちね」が口癖になっていた

思い返せば、彼女はこまめに行きたい場所を送ってくれていました。カフェ、水族館、イルミネーション。メッセージが届くたびに、悪いとは思いながらも流してしまっていた。

自分から誘う気力もなく、かといって彼女の提案に乗る踏ん切りもつかないまま、「そのうちねー」という言葉でごまかし続けていました。彼女がどんな気持ちで送ってくれていたか、そのときの僕はほとんど考えていませんでした。提案がいつの間にか来なくなっても、深く気に留めることもなく過ごしていました。

誕生日当日、見覚えのある景色が続く

誕生日に「今日は全部まかせて」と言われたときは、正直少し戸惑いました。こじんまりとしたカフェに着いたとき、どこかで見た名前だと思いました。次の場所も、その次の場所も、全部見覚えがありました。

「先月言ってたカフェ、まだ行ってないよね」「うん、そのうちねー」

自分が返した言葉が、頭の中でよみがえってきました。半年分の「そのうちねー」が、今日のコースになっている事実が、じわりと胸に沁みてきました。

楽しいほど、苦しくなっていった

最初は居心地の悪さを感じていたのに、気づくと笑顔になっている自分がいました。彼女が選んでくれた場所はどこも居心地がよく、一緒に歩くのが自然と楽しくなっていく。それが余計につらかった。ずっと断ってきた場所が、こんなに良いところだったのか。彼女は半年間、このことを一人で抱えていたのか。

帰り道、ふたりでほとんど無言のまま並んで歩きました。家に帰ってから、どうしても言葉にしておきたくて、スマホを手に取りました。

「今日まわった場所、全部お前が提案してたとこだよな。気づいてなかったわけじゃないんだ。ちゃんと向き合えてなかった。本当にごめん」

送信ボタンを押したあと、少しだけ息が楽になった気がしました。

そして...

あの日から、彼女のメッセージへの向き合い方が変わりました。正確には、自分が変わりました。「行きたい場所、また教えて」と自分から言えるようになり、次のデートはふたりで話しながら決めることができました。小さな一歩だけれど、あの誕生日がなければ気づけなかったと思います。提案し続けてくれた彼女に、ちゃんと感謝を伝えられる関係でいたい。これからは「そのうちねー」じゃなく、「いつ行く?」と言える自分でいようと思っています。

(20代男性・IT)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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