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「私から報告します」自称エリートの先輩。だが、共有した画面に映っていた恥ずかしい秘密とは【短編小説】

  • 2026.3.28

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

自称・エリートな先輩

私の職場には、自称「エリート」な先輩がいます。

口癖は「効率化」と「ロジカル」。

後輩の私に対しても、常に高圧的な態度を崩さない人物。

その意識の高さには、正直、呆れを通り越して感心してしまうほどでした。

そんなある日の出来事。

週に一度の定例リモート会議で、事件は起こります。

プロジェクトの進捗を確認する場面。

先輩がいつになく自信たっぷりに声を上げました。

「では、私から報告します!画面共有します」

威勢よくクリックされた画面共有ボタン。

映し出されたのは、緻密なグラフが並ぶプレゼン資料……のはずでした。

画面に映ったのは

しかし、参加者全員の視線は別の場所に釘付け。ブラウザの上部に並んだ、あまりにも「生々しい」タブの数々です。

左から「〇〇転職エージェント」「年収一千万・楽な仕事・探し方」。

そしてトドメは「今週末・合コン・盛り上がる店」。

仕事の効率化を説く男の画面に並ぶ、転職への未練と遊びの計画。

まさに、公私混同の極致と言える光景でした。

ところが、当の本人はこの「大事故」に全く気づいていません。

「今回の戦略はですね、徹底的な無駄の排除にあります」

エリート然としたトーンで熱弁を振るう先輩。しかし、その背後では「いかに今の職場から逃げるか」という本音が青白く光っている皮肉。

チャット欄を包む氷のような沈黙。

参加者のカメラ越しに見える、引き攣った表情。

私は笑いを堪えるのに必死で、口元を隠すのが精一杯の状態でした。

結局、会議の最後まで先輩が真実に辿り着くことはありませんでした。

「何か質問は?」と得意げに締めくくられても、上司を含めた全員が、あまりの気まずさに目を逸らすばかり。

あの日以来、彼がどんなに格好いいビジネス用語を並べても、私の脳裏には「合コン・盛り上がる店」の文字が鮮明に浮かんでしまいます。

「自称エリート」の先輩が残した、消えることのない恥ずかしい記録。

画面共有のボタンを押すときは、背後のタブにくれぐれもご注意を。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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