1. トップ
  2. 神木隆之介が切り開く「TXQ FICTION」の新境地。ファーストテイクにこだわった撮影現場を、監督・プロデューサーと共に振り返る

神木隆之介が切り開く「TXQ FICTION」の新境地。ファーストテイクにこだわった撮影現場を、監督・プロデューサーと共に振り返る

  • 2026.3.26

「イシナガキクエを探しています」を皮切りに、「飯沼一家に謝罪します」、「魔法少女山田」、「UFO山」と、新作が放送されるたび、多種多様な考察が加熱。SNSを中心に大反響を巻き起こしてきたテレビ東京系列のフェイクドキュメンタリーシリーズ「TXQ FICTION」。その第5弾となる「神木隆之介」が3月3日から4週連続で放送され、23日放送の第4話にて最終回を迎えた(TVerにて全話無料配信中)。

【写真を見る】「TXQ FICTION」シリーズ第5弾「神木隆之介」撮影の裏側に迫る

【写真を見る】「TXQ FICTION」シリーズ第5弾「神木隆之介」撮影の裏側に迫る [c]テレビ東京
【写真を見る】「TXQ FICTION」シリーズ第5弾「神木隆之介」撮影の裏側に迫る [c]テレビ東京

主演を務めたのは、タイトルの通り神木隆之介。1995年に子役としてデビューし、数々の映画、ドラマに出演してきた、日本人なら誰もが知る俳優だ。今回PRESS HORRORでは、主演の神木隆之介と、監督、脚本を手掛けた寺内康太郎、プロデューサーの大森時生にインタビューを敢行。「TXQ FICTION」としても新たな挑戦となった本作の裏側を聞いた。

「自分が『神木隆之介』で本当によかったなって、初めて思いました」(神木)

第1話のなかで、神木が「飯沼一家に謝罪します」への想いを語り、「TXQ FICTION」を「役者として目指すべき場所であり、本当に出たい番組」として挙げたエピソードがある。企画の経緯を聞くと、あれは神木自身の本当の想いで、大森Pにコンタクトを取ったのはまさに神木からだったという事実が明かされた。

神木隆之介(以下、神木)「もともと僕自身、『ほんとにあった!呪いのビデオ』や『放送禁止』シリーズがすごく好きで、『TXQ FICTION』だと『飯沼一家に謝罪します』から観させていただいていて。このシリーズをずっと楽しみにしているファンの1人なんです。初めて観た時、『いまの時代にこんなおもしろい作品がやってるんだ!』と感銘を受けまして、この作品を作っている方とぜひ一度お話がしたい、できるならなにか一緒に作ることができたらすごく幸せだなと思い、僕からコンタクトを取らせていただきました」

大森時生(以下、大森P)「第1話の僕と神木さんがお会いして話すシーンは、本当に再現ドラマですよね」

神木「そうなんですよ。企画を作れるか作れないかは別にして、とにかく一度お話を伺いたかったんです。それでお会いしたら、大森さんに『ぜひ一緒にやろう』とおっしゃっていただけたので、この作品を作ったっていう。きっかけは作中とほぼ変わらないですね」

日本のトップ俳優の1人である神木と、フェイクドキュメンタリー制作の第一線を走る「TXQ FICTION」。フィクションのなかで役として生きる俳優と、フィクションをノンフィクションに昇華するフェイクドキュメンタリーの“融合”は、神木が企画を熱望していたことへのうれしさの反面、悩むことも多かったと、寺内監督と大森Pは語る。

大森P「本当に光栄で、非常にうれしかったです。まさか神木さんが『TXQ』を観てくださっているなんて考えたこともなかったので。そのうえで、国民で知らない人はいない神木さんを主演に、フェイクドキュメンタリーを作ることの難しさっていうのは、僕と寺内さんが最初にぶつかったポイントでした」

神木「すごく限定的な条件になっちゃいますよね(笑)」

「TXQ」のファンであった神木が自ら大森Pとコンタクトを取り、本企画が動き出した [c]テレビ東京
「TXQ」のファンであった神木が自ら大森Pとコンタクトを取り、本企画が動き出した [c]テレビ東京

大森P「神木さんがもし作中で死んだとしても、視聴者が『まあ、生きてるもんね』と思った瞬間に物語が成立しなくなるし、これまでの取材でおっしゃっていたこととの整合性や、子どもの頃の経験ですら、本当に介入ができない。なんせ2歳から芸能活動を始められていますからね。いわゆる一般的な俳優さんよりもさらに難しい方だなというのが、逆に僕はおもしろいなと思いました。寺内さんはどうですか?」

寺内康太郎(以下、寺内監督)「僕は最初、神木さんがどういうつもりでフェイクドキュメンタリーをやりたいとおっしゃっているのかがわからなかったんです。僕らの思っているフェイクドキュメンタリーと、神木さんがイメージしているものが合っているのかが少し不安になったので、最初にいくつかプロットを作って話し合いをしました。そこで初めて神木さんとお会いして、『TXQ』としての姿勢をすごく理解してくださっていたので、不安はまったくなくなりました。逆に、この企画が神木さんにプラスになるのか、なにかしらの損になるんじゃないかっていうことが心配になりました(笑)」

神木「それは大丈夫ですよ。でも、本当に最初から3時間くらい話しましたよね」

寺内監督「その話し合いで一切の不安がなくなったので、これは絶対におもしろいものが作れるな、というふうに思えた次第です」

――「神木隆之介」というタイトルはどのように決まったのですか?

大森P「やはり今回は神木さんの物語であると思うんですよね。実を言うと最初から僕は『神木隆之介』以外のタイトルが1個も思いつかなくて、これを受け入れてくださったご本人と事務所さんは本当に懐が深くてよかったなと思いました。『いやいや、それはダメですよ。だって名前なんで』って言われたらどうしようって思ってました(笑)」

神木「僕は声を出して喜びましたよ。めちゃくちゃうれしかったです。だって、今後YouTubeとかTVerで『神木隆之介』って書かれたサムネが自分の大好きな作品たちの横に並ぶんですよ?そんな誇らしいことないじゃないですか。自分が『神木隆之介』で本当によかったなって初めて思いました。とにかくうれしかったです」

「本当に素だったと思います。楽しくできたし、新鮮な感覚でした」(神木)

物語は、心霊スポット「てるちゃんハウス」に訪れた神木が幽霊に襲われるという、神木自身が撮影したという設定のフェイクドキュメンタリー映像から始まる。その後、神木は大森Pと寺内監督にコンタクトを取り、1980年代に活躍した“てるちゃん”という子役がなぜ亡くなったのかについて、調査していくことになる。1995年に2歳で芸能界デビューを果たし、数々の映像作品に出演。唯一無二の俳優としていまなおトップを走り続けている神木にとって、今作品が初めて、役ではない“神木隆之介”として臨む現場になったという。

神木のフェイクドキュメンタリー作品への出演は本作が初 撮影/黒羽政士 スタイリング/伊賀大介 ヘアメイク/大野彰(ENISHI) 衣装協力/ジャケット…marka/マーカ¥264,000(in tax) シャツ…marka/マーカ¥26,400(in tax) パンツ…MARKAWAR/マーカウエア ¥44,000(in tax) 靴・ソックス…スタイリスト私物(以上、神木) 【問い合わせ先】PARKING/パーキング
神木のフェイクドキュメンタリー作品への出演は本作が初 撮影/黒羽政士 スタイリング/伊賀大介 ヘアメイク/大野彰(ENISHI) 衣装協力/ジャケット…marka/マーカ¥264,000(in tax) シャツ…marka/マーカ¥26,400(in tax) パンツ…MARKAWAR/マーカウエア ¥44,000(in tax) 靴・ソックス…スタイリスト私物(以上、神木) 【問い合わせ先】PARKING/パーキング

神木「僕が『神木隆之介』を演じていたのかという話でいうと、演じてなかったですね。撮影中、寺内さんの『ハイカット、OKです』っていうかけ声ですらも本当か嘘かわからなくなるくらいでした。なので『いまはどこのフェイクの話をしてるんだっけ』というのは、現場でちゃんと確認しながらやっていこうね、と話していました。もちろん、言わなきゃいけない台詞や、質問しなきゃいけないこと、答えなきゃいけないことがあるので、それだけは頭に残しつつ、でも“神木隆之介”という1人の人間として、てるちゃんが何でこの手紙を残したのか、いま現在どうなっているのか、果たしてどういう環境でどんな結末を迎えたのかということを、ただ純粋に追いかけようという意識でやっていました」

大森P「神木さんに指示したり、『こういうふうにして』と伝えたことはほとんどありません」

神木「『疑問や感想だったり、思ったことはどんどん言っていいです』と寺内さんに言っていただけたので、視聴者として自分が観ていたらこう思うんだろうな、ということを相手に投げかけたり、すごく自由にやらせていただきました。本当に素だったと思います。楽しくできたし、新鮮な感覚でした」

――神木さん以外にも山内圭哉さん、小林綾子さんが、“てるちゃん”の子役時代の知り合いとして、まさかの本人役で出演されていましたね。

神木「山内さんも小林さんも本当にすごくて。実際はいないはずの“てるちゃん”の話を、スラスラと本当に関わっていたように話していました」

寺内監督「山内さんは撮影が終わったあとに、『罪悪感を感じる。なにか悪いことをしたような気がする』って言っていました。それは本人役のまま、芝居をすることの複雑さなんだと思います」

大森P「やっぱり普段のお芝居とは全然違う感覚ってことですよね」

神木「“無意識”が“意識”になっちゃうとダメだなって、すごく思いました。例えば『この台詞は絶対言わなきゃいけないから、そのためにはこう動いたほうがいいかな』っていうのを考えた瞬間、怖くなりますね。言わなきゃいけない、たどり着かなきゃいけない台詞があるけど、それにどれだけ無意識でたどり着くことができるか。意識してしまうとその瞬間から“演技”になってしまうので、意識することを頑張って抑えました。無意識なところを無意識のままに、でも意識しなさすぎても逸脱してしまう、という塩梅がめちゃくちゃ難しかったです。不思議な体験でした」

大森P「ストーリーを全部知ったうえで無意識になるっていうのは本当に難しいことだろうなと、神木さんを見ていて改めて思いました」

“てるちゃん”の死の真相を追う神木たちは、次第に深みへとはまっていく [c]テレビ東京
“てるちゃん”の死の真相を追う神木たちは、次第に深みへとはまっていく [c]テレビ東京

「神木さんが神木さん役を演じるのに、演出なんて必要がなかった」(寺内監督)

フェイクドキュメンタリー作品に初めて参加した神木。「TXQ」チームが徹底したのは、とにかく初見、ファーストテイクにこだわることと、神木本人だったらどう考えるかを大事にすることだった。

神木「自分以外の登場人物と初めて対面する瞬間を、ファーストテイクで撮るっていう撮り方がおもしろかったです。第2話の水島プロモーションの跡地に住んでいる西口さんにアポなしで訪問するシーンでは、カメラが回ってから初めて西口さん役の方とお会いしたので、扉から出てきた瞬間に『何でカメラあるんですか!?』ってブチギレられるんじゃないかとリアルに思いました(笑)。演じている、演じられているという感覚をまったく感じていなかったので、それがほどよく不気味で、いびつで、初めての体験でした。いままでのフェイクドキュメンタリーでも、映したいものが必ずしも映るとは限らない、逆に映っていない時に裏で重大なことが動いていたりするのがおもしろいと思っていたので、そういう職人技のようなものを体感させてもらいました」

寺内監督「神木さんが神木さん役を演じるのに、演出なんて必要がないんですよ。というか、演出のしようがない。例えば、立っている木に向かって演出なんかできないから、そのまま立っていればそれで十分じゃないですか。周りで風を吹かせて木を揺らすのが僕らの役割で、ただ風に揺れている神木さんを僕らは撮りたかった。極力ファーストテイクを狙うために、どこへ行くにしても神木さんを共演者と会わせないということを心がけていました。『グーグー玉っこカレー』の会社にも初見でいきなり電話してもらって、段取りなしで演じてもらって。あえて言うと、それが唯一の演出でしたね」

大森P「神木さんはもともと『飯沼一家』などを観て、すごく楽しそうに感想を話していただいていたので、そのノリをこの現場でもやってほしいということはお話していたかもしれないです。現場で思ったことを視聴者目線で素直に喋っていただけたら、それが神木さんのそのままのリアクションになるかなと思っていました。僕としては見ていてすごく新鮮でおもしろかったです。これまでの作品では主人公的な人物がいなくて、そういう視点で喋るキャラクターがいなかったので、いままでと違っていてよかったと思っています」

――「てるちゃんハウス」も初見で行かれたんですか?

神木「初見で行きました!しかもあの日がクランクインだったんですよね」

寺内監督「本来だったら演出部として、『撮影現場の確認をお願いします』って提案するんですけど、神木さんから『初見でやってみたい』とおっしゃっていただいて。車が着いて、初めて神木さんが「てるちゃんハウス」を見るシーンは本当に初見の顔になっているんです。神木さんが心で芝居をしてくださっています」

現場では、「ファーストテイク」で表出される感情を映し出すことにこだわって撮影された [c]テレビ東京
現場では、「ファーストテイク」で表出される感情を映し出すことにこだわって撮影された [c]テレビ東京

大森P「神木さんご自身が初見で臨むことにとにかくこだわってくださったので、『TXQ』チームとしても非常に楽しかったです。裏話でいうと、まさか神木さんがの外観まで初見で行きたいとおっしゃるとは思わなくて、実は家の前でケータリングを準備しちゃってました(笑)」

神木「そうですね(笑)。『見ます?』って聞かれた時に、『いや、大丈夫です。雰囲気のあるところだと思うんで、キーワードとかでうまく誘導してくれれば』って感じでしたね」

寺内監督「車を降りてきた時の神木さんの顔は本当に何とも言えない顔をしているんですよ。ちゃんと期待感を持って東京から来て、現場に降りた時の感じ。ト書きに書けない表情でした」

大森P「この記事を読んだあとにぜひもう1回、そのシーンを観てみてほしいですね。正直そこまで注目されていない場面ではあるとは思いますが」

「ファーストテイクをそのまま使わせてもらえること自体に、代え難い価値があった」(大森P)

今作「神木隆之介」の最も恐ろしいシーンの一つは、神木が“てるちゃん”の兄、水島雪輝に「実は雪輝が輝久(てるちゃん)なのではないか」と自らの考察を明かすシーンだろう。その後、突如神木がカメラに向かって「もう一回いいですか…?」とリテイクを願い出るシーンは、ドキュメンタリーを観ていたはずの視聴者を一気に現実と虚構の狭間に突き落とす。この問題のシーンについて追求してみた。

神木「物音で気が散って、台詞が出なくなって、僕自身がカットをかけるシーンなんですけど、ここは最初から決まってましたね」

大森P「現場で一番、ドキッとしたシーンでした。僕と寺内さんはなんとなくモニターを見ていて、隠し撮りのように神木さんを撮影している状況で、神木さんがカメラに向かって急に喋りかけてきたっていうのがものすごくドキッとしました。この『ドキッ』ていう緊張感とおもしろさをやりたかった。そのために神木さんと企画を始めたのかもと思いました」

――そのあとの、殴り書きの文字をたくさん見つけた時の台詞はアドリブですか?

神木「あれは台詞なんですよねぇ(笑)」

大森P「あれは数少ない、かなり明確に書かれている台詞ですね」

神木「『仕込みじゃないの?』、『僕らは勝手にこんなことはしない』っていう会話まで台詞でした。でも、あれは難しかったです。あの壁も初見だったんですけど、『何ですかこれ!怖い!』くらい感情が出るかと思ったら、現場での僕の正直な反応が、『うわ、何だこれ。気持ち悪』くらいの感じだったんですよね」

“てるちゃん”に導かれ、神木がたどり着いた先とは…? [c]テレビ東京
“てるちゃん”に導かれ、神木がたどり着いた先とは…? [c]テレビ東京

――神木さんの反応は期待通りでしたか?

大森P「この作品の明確に怖い部分ですからね。そこはリアルな神木さんの反応と表情が見られてとてもよかったです」

神木「でも、あの時はめちゃめちゃ不安でしたよ?これで大丈夫なのか?と」

寺内監督「神木さんはまず、台詞を与えて100点が取れるのはもう当たり前でして、あのシーンには一応台詞がありましたけど、神木さんはその台詞をいかに自然に言えるかを狙いに行くバランス感覚が熟練しているんです。だから120%の出来になったと思います。改めて神木さんのうまさはとんでもないと思いました」

神木「ありがとうございます。逆に、僕らからしたらただの台詞ですけど、視聴者の方々から見ると『いやいや、あんたらヤバいもん発見してるから』っていうギャップが作れたらいいなと思います」

大森P「フェイクドキュメンタリーって絶対に拾わないといけないフラッグみたいな台詞があると思うんですけど、そのフラッグを拾うのが本当はとても難しいんです。その台詞が悪目立ちしたり、作品の要点だということに視聴者が気づいてしまった瞬間、ちょっと嘘っぽくなる。リアリティがなくなってしまうことがあるのですが、神木さんはこのフラッグの拾い方が異常にうまいんです。あまりにも溶け込んでいてすぐには気づけないんですよ。いつもなら何テイクか繰り返すこともある部分を神木さんがサラッとやってくださったので、そのファーストテイクを素材としてそのまま使わせてもらえる。それ自体に代え難い価値があって、非常にすばらしいことだなと改めて思いました」

「言葉にできないような苦しさを感じる作品をやってみたい」(神木)

最終回で急展開を迎えた「神木隆之介」。物語の最後について、我々はどのようにとらえたらいいのか、3人に聞いてみた。

神木「ロケハンの時点で、“てるちゃん”が僕に取り憑いたのか、“てるちゃん”と僕の波長が合ったのか、あの動画を通して 『なにか』を撮るようにさせているということなんですかね。“てるちゃん”という子役の本当の結末を、少しでも昇華してあげるためにやったという感じなのかな」

大森P「僕は非常にオーソドックスなホラーの話だなと思っています」

神木「まさに『フェイクドキュメンタリー「Q」』っぽいというか、寺内さんの作品だなって思いました。観ていただいた皆さんにはシンプルに楽しんでもらいたいです。いろいろ考察してもらいたいし、XとかYouTube でコメントし合ったり、同時視聴みたいなこともしてほしいなぁ」

大森P「もしかしたらその考察を神木さんが見ているかもしれないですからね」

神木が思う「フェイクドキュメンタリー」の魅力についても、改めて語ってもらった。

神木「ゾッとする瞬間がやっぱりあるんですよね。それこそ『放送禁止』シリーズでも、『事実を積み重ねることが必ずしも真実に結びつくとは限らない』ということが、テーマとしてあげられていると思うんです」

大森P「ちょうど『放送禁止』の映画(『放送禁止 ぼくの3人の妻』)も公開されますね」

神木「見ているものがすべてではなくて、その裏に隠されたこと、見えなかったことが一瞬うっすらと顔を出した瞬間、真実にたどり着きそうになった瞬間が、一番ゾッとするんです。お芝居だけど、本人が思っているよりかなり重大なことが起きている。実はヤバいことになっているってことに、本人じゃなくて視聴者が先に気づいてしまった瞬間が怖いと思っていて、それが『TXQ』や数々のフェイクドキュメンタリー作品の魅力ですかね」

大森P「僕が魅力に思う点も一致しています。本当にありがたい気持ちです」

神木の今後のホラー作品への出演にも注目したい 撮影/黒羽政士
神木の今後のホラー作品への出演にも注目したい 撮影/黒羽政士

「イシナガキクエを探しています」が放送されてからはや2年。「TXQ FICTION」としても新たな挑戦となった「神木隆之介」という作品を経て、今後もし「TXQ」となにか新しい企画をやるとしたらどんな作品に参加してみたいかを聞くと、神木は目を輝かせながら答えてくれた。

神木「本当に何でもしていいってことだったら、もっとエグくて怖いのをやりたいです。『飯沼一家に謝罪します』や『魔法少女山田』のような、たしかな結末ではないけれども、行き場のない強い感情を突きつけられて、言葉にできないような苦しさを感じる作品。『何だよこの感情は?』みたいな。あとは、最初に伏線が張られていて、すでに1カット目でなにかがいるのに気づけない、みたいな作品はやってみたいです。僕がどういうかたちで参加できるかはわからないですけど」

大森P「ぜひ『神木隆之介2』でやりましょう(笑)」

取材・文/小泉雄也

元記事で読む
の記事をもっとみる