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「戦う理由」が揺らぐ…「弱小免疫VS病魔」の体内バトル!?生きる気力を失った青年を取り巻く新感覚ラブコメが登場【作者に聞く】

  • 2026.3.26
生きる気力を失った主人公。その体内に巣食う病魔の王が夢の中に現れるが、ハッキリ言って美人、そしてマジメ。敵であるはずなのに、憎めない…。 新田せん(@nittasen)
生きる気力を失った主人公。その体内に巣食う病魔の王が夢の中に現れるが、ハッキリ言って美人、そしてマジメ。敵であるはずなのに、憎めない…。 新田せん(@nittasen)

「マジメで知的な魔王軍」VS「激ヨワ勇者軍」という逆転構図のファンタジー――かと思いきや、その正体は人間の体内で繰り広げられる“闘病ラブファンタジー”だった。描かれるのは、「マジメに活動する病魔(魔王軍)」と「機能しない免疫(勇者軍)」の戦い。どこかコミカルでありながら、じわりと胸に迫る物語である。

生きる気力を失った青年が見た“体内世界”というもう一つの現実

なにゆえもがきいきるのか?_p001 新田せん(@nittasen)
なにゆえもがきいきるのか?_p001 新田せん(@nittasen)
なにゆえもがきいきるのか?_p002 新田せん(@nittasen)
なにゆえもがきいきるのか?_p002 新田せん(@nittasen)
なにゆえもがきいきるのか?_p003 新田せん(@nittasen)
なにゆえもがきいきるのか?_p003 新田せん(@nittasen)

主人公・森重大地(24歳)は、友達もおらず家庭環境にも恵まれず、さらに職場も過酷という状況に置かれた青年だ。体調も優れず、生きる気力すら薄れていた。

そんな彼はある日、「免疫が病気と闘うイメージを持つと治癒率が上がるかもしれない」という講演をきっかけに、体内での戦いをイメージするようになる。すると次第に、それは夢として現れ始めるが、単なる夢ではなく痛みを伴っていたことから、彼はそれを「己の体内世界への転生」と捉えるようになる。

敵であるはずの魔王と対話!?そこで揺らぐ価値観

ある日、通常は遭遇しないはずの魔王とフィールドで出会ってしまう。しかも、病状を悪化させている張本人である魔王から直々に魔王城へ招かれ、“魔王軍会議”に参加することになるのだ。

そこで語られるのは、「勇者軍(免疫)が弱体化したことで領地が広がり景気はうなぎ登り」「ベビーブーム(新たな病魔や転移)により開発が追いつかない」といった、あまりにも現実的で切実な悩みだった。民のことを第一に考え、苦悩する魔王の姿に触れた主人公は、次第にその存在を単純に憎めなくなっていく。

“ジレンマ”を軸に描かれる、相容れない者同士の関係性

本作を手がけたのは、会社員と漫画家を兼業する新田せん(@nittasen)さん。通勤電車の中で着想を得ることも多く、日常と創作を結びつけながら作品を生み出している。構想のきっかけについては、「SDGsとか言いながらも経済活動はやめられず、地球環境の破壊を止められない人類が、まるでがん細胞やウイルスのようだなと思ったことがきっかけです」と語り、「逆にいえば、そういった病原体も好きで体を破壊してるわけじゃないのかなと!」と視点の転換を明かす。見どころについては「一言で言うと『ジレンマ』」と端的に表現している。

相互理解は可能なのか、それとも決して交われないのか

魔王との出会いによって主人公の価値観は大きく揺らいでいく。しかし本来、両者は相反する利害を持つ存在であり、共存は容易ではない。どれだけ相手を理解しようとしても、避けられない対立がある。その関係性の行方はどこへ向かうのか。物語の結末には、“ラブコメが得意”と語る作者ならではの展開が用意されている。

取材協力:新田せん(@nittasen)

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