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峠を越えたのに、意識が戻らない仔猫。3日意識が戻らなければ、安楽死の検討が必要と告げられ…【著者インタビュー】

  • 2026.3.25

【漫画】本編を読む

思えば、やたらと保護猫を受け入れる人生だった。ライブドア公式ブログ「猫の手貸して」著者・ぴなぱさん(@pinapapinapa)は、3人の娘と夫の5人暮らし。昔から動物が好きで、保護団体などは通さず4匹の保護猫と暮らしてきた。どうやら、猫のしもべ(飼い主)になりそうな人間の調査や発掘をしているという秘密組織・ねこねこネットワーク(NNN)から「優良物件」としてロックオンされているようで――?

ゴミ捨て場で拾った茶トラとそんな茶トラに育てられたクールな性格のキジトラ、ビビりな性格のミケ、社交的な性格のネオとの暮らしを描いた『ねこねこネットワーク(NNN)にロックオンされています。』は、ぴなぱさんが自身の体験をもとに描いたエッセイ漫画。著者のぴなぱさんに、保護猫との出会いや本作について話を聞いた。

峠を越えられたのに意識が戻らない仔猫。その原因は…

――ぴなぱさんがアパートのゴミ捨て場で衰弱した仔猫を保護した際、なんとか峠を越えられたものの意識が戻らず、再び動物病院に連れていきました。そこで獣医から意識が戻らないのは、頭の怪我が原因かもしれないと告げられました。怪我や発見時の状況から、悪意のある人間に襲われた可能性もあるとの考えに至りました。加害した人間への憤りや怒りはありましたか?

ぴなぱさん(以下、ぴなぱ):それはもちろんありました。ただ、やっぱり初めて茶トラを動物病院に連れていった日に病院の先生から「(もしわざと傷つけられていたとしても)犯人を恨んでもこの子が助かるわけではない」と言われていたこともあって、できるだけそういう怒りは考えないようにしようと思っていました。

――獣医から「3日意識が戻らなかったらこの先どうするか考えよう」と言われたとき、助かってほしいという気持ちと助からないかもしれないという不安のどちらが大きかったのでしょうか?

ぴなぱ:そうですね……私は「引き寄せの法則」をわりと信じているので「少しでも助からないかもと思ってしまうとそうなってしまいそうだから、助かると思うようにしていよう」と思っていました。それに、「考えよう」ということは、私が安楽死させるかどうかを決めなければいけないという意味になるので、それはすごく怖いなと思いました。

――動物病院のスタッフに、名前について聞かれた際に、最悪の事態に備え、あえて考えないようにしていたことに気づきました。その女性からの「天国に行くとき名前があるのとないのとどっちがいいんだろうね?」という問いかけがとても印象的でした。茶トラの名前を考えることを決意したとき、どんな気持ちでしたか?

ぴなぱ:それまでは「踏み込まないように」とばかり考えていたんですが、むしろ「踏み込んであげたほうが幸せなんだろうな」と思いました。自分が悲しくなりたくない・辛くなりたくないとしか考えてなかったけれど、猫のために私が踏み込んで名前を付けてあげたり想ってあげたりすることがこの子にとっては幸せかもしれないと。

当時の茶トラからしても、私はただの「見ず知らずの人間」だったと思うんです。だから、見ず知らずの人間が自分のことをどんなに想っていても関係ないと思っていました。でも、動物病院の受付の方に「見ず知らずの人が自分のことを気にかけてくれるっていうのも結構幸せなことだよ」と教えてもらって「なるほどな」と納得しました。

取材・文=押入れの人

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