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これ読める?「勿忘草」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2026.4.28

世界には様々な花が存在していますが、それぞれに固有の名前があります。由来も実に様々ですが、その名がついた理由は必ずあるので、調べてみると意外と面白いものです。

今回は、少しロマンチックな由来を持つ「勿忘草」という花の名をご紹介します。みなさんは正しく読むことができますか?

問題

「勿忘草」はなんと読む?
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ヨーロッパが原産の花

「勿忘草」の正しい読み方は「わすれなぐさ」です。ヨーロッパが原産の、ムラサキ科の多年草です。春から夏にかけて、尾状に巻いた花穂を伸ばして青紫色の小花をつけます。「真実の愛」や「私を忘れないで」といった花言葉を持ちます。

ドイツの悲恋物語が由来となった花

「わすれなぐさ」という名には、ドイツに伝わる次のような悲しい恋の伝説が由来していると言われています。

ルドルフという騎士が、ドナウ川の岸辺を恋人のベルタと散歩していた時、岸辺に咲いていたこの花を見つけました。そして彼女のために摘もうとした瞬間に足を滑らせ、川の中へと落ちてしまいました。彼は最期にその花束を岸辺に投げ、「僕のことを忘れないで」という言葉とともに水の中へ飲まれてしまったといいます。ベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名としました。そして生涯その花を髪に飾っていたということです。

もちろんこれは中世ドイツの伝説ですが、この物語から「私を忘れないで」「真実の愛」という花言葉が生まれたとされています。この言葉が日本にも伝わり、「わすれなぐさ」と訳されて「勿忘草」という漢字があてられることとなりました。由来はとても悲しいものですが、どこか美しさも感じられるような素敵な名前ですよね。


参考文献:大辞林、明鏡国語辞典

 

 

 

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!