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意外と読めないかも?「山笑う」はなんと読む?→読めたらスゴい【季語クイズ】

  • 2026.4.10

「和歌」は、日本固有の詩歌として奈良時代よりも前から人々の間で楽しまれてきました。「五七五七七」という三十一音で構成され、その限られた音の中で様々な心情を詠んでいくものです。

また、江戸時代に入ると「俳句」が徐々に確立していきました。俳句は和歌とは違って「五七五」という十七音で構成され、「季語」を含むことを原則としています。

今回はそんな「季語」の中から「山笑う」という言葉をご紹介します。みなさんは正しく読むことができますか?

問題

「山笑う」はなんと読む?
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春山淡冶にして笑うが如く

「山笑う」の正しい読み方は「やまわらう」です。草木が萌え始めた、のどかで明るい春の山の形容として用いられます。

中国北宋時代の画家である郭煕(かくき)が、「臥遊録」の中で「春山淡冶にして笑うが如く」と表現したことが由来となっています。

山滴る、山粧う、山眠る

「山笑う」は春の季語ですが、夏・秋・冬にも同じような季語が存在します。実は郭煕の「臥遊録」には続きがあって、「夏山蒼翠にして滴るが如く、秋山明浄にして粧うが如く、冬山惨淡として眠るが如く」と、四季の山の情景が見事に描き出されているのです。

そのため、それぞれの季節の山を形容する美しい季語が生まれました。

  • 「山滴る(やましたたる)」
    夏の季語。草木の葉で覆われ、緑が滴るように見える山を形容します。
  • 「山粧う(やまよそおう)」
    秋の季語。紅葉で美しく彩られた山を形容します。
  • 「山眠る(やまねむる)」
    冬の季語。生気を失って静まり返っている冬山を形容します。

四季の移ろいを山を通して表現した、非常に趣深い言葉ですね。


参考文献:大辞林

 

 

 

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!