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義母から渡されたのは【カビたケーキ】「もったいないから食べて」地獄の義実家から救い出してくれたのは

  • 2026.3.26

筆者の話です。義母の希望で、産後の肥立ちの時期を義実家で過ごすことになった私。夫はスポーツクラブ通いに夢中で顔も出さず、義母は母乳育児を否定し、衝突が絶えませんでした。心身ともに追い詰められた娘の異変に気づいた実母が取った行動とは。

画像: ftnews.jp
ftnews.jp

義実家での産後の生活

長男を出産後、夫のサポートを期待して足を踏み入れた義実家は、私にとって安息の地ではありませんでした。夫は「仕事」を口実にスポーツクラブへ入り浸り、私たちの自宅から義実家へほとんど顔を出しませんでした。数十年、産婦人科の看護助手として働いてきた義母は、その経験という名の「正義」で私を追い詰めました。

「そんな少ししか出ないなら、こだわらないで粉ミルクで育てなさい。お腹を空かせてたら可哀想よ」

助産師さんの言葉を信じ、必死に母乳を与えようとする私の腕から、義母は無慈悲に長男を奪います。ようやく返してもらった後の調乳中、極限の疲労で粉ミルクの蓋を閉め忘れた私に飛んできたのは、労りではなく「湿気たらもったいないでしょ!」という鋭い叱責でした。

そんな張り詰めた空気の中、義母が差し出したのがあのケーキです。

限界を迎えた日

「あんたに、ケーキを買ってきた。7個あるから、1日1個食べて」
一見、産後の嫁を気遣う義母の優しさに見えるかもしれません。
仏壇に供えられていたケーキを毎日出してくれたのですが、日が経つにつれて劣化していき、ついにはイチゴにカビが見えるほどに。

それを見た瞬間、私は恐怖と悲しさ、衛生面の不安で血の気が引きました。でも、断れば義母の不機嫌を買い、さらに居心地が悪くなるかもしれない。私はその場をやり過ごすのが精一杯で、ただ涙を流して自室へ逃げ帰ることしかできませんでした。

実母から見た異変

その数日後に、私の実家の両親が長男を見ようと、私の滞在している義実家にやってきました。
「まあ、可愛い!」と喜ぶ母でしたが、すぐに私の顔色の悪さに気づきました。
「どうしたの? 何かあったの?」
義母が席を外した隙に、私は夫がほとんど来ないこと、育児方針を否定されること、そして食事への不安などを一気に打ち明けました。

話を聞いた母の顔は、見る見るうちに険しくなっていきました。
「今すぐ荷物をまとめなさい。家に帰りましょう」
母はそう言うと、義母を呼び出しました。

実母の救出

「お義母さん、産後の娘にカビの生えたような古いケーキを食べさせる理由がどこにあるんですか?」

「い、いえ、仏壇に上がっていたケーキだから、もったいないかなと思って」

「もったいないから、古いケーキを娘に食べさせようとしたんですか?」
義母は「もったいないから」としどろもどろに弁明しましたが、母は怯みません。
母乳育児の妨害、夫の不在、そして何より、この「古いケーキ」に象徴される無神経な扱い。

「荷物をまとめて、今すぐ帰るわよ。こんなところに、あなたと長男くんを置いておけないでしょう?」
母は即座に私と長男を連れ出し、その日のうちに実家へと救い出してくれました。母のサポートを受けながら心身ともにリラックスして過ごすと、驚くほどスムーズに母乳が出るようになり、体調も回復していきました。

一方、夫には母から厳しい叱責があり、夫は、自分がいかに私を孤独にさせていたかを痛感したようです。

今ではもう、嫌なことは嫌だとはっきり言えます。あの日、実母が古いケーキごと私の絶望を捨て去ってくれたからこそ、私は母親としての強さを取り戻すことができたのです。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。

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