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衝撃の理由も…「タイトル剥奪」の憂き目に遭った5つのチーム

  • 2026.3.24

今年行われたアフリカネーションズカップ(AFCON)で、前代未聞の事態が起きた。決勝戦での振る舞いを巡ってのモロッコの提訴をアフリカサッカー連盟(CAF)が受理し、セネガルの優勝タイトルが剥奪されるというセンセーショナルな裁定が下ったのだ。

その理由は、試合終盤のPK判定に抗議したセネガルがピッチを去るというボイコットに踏み切ったこと。CAFはモロッコを3-0の勝利、そして優勝者として認定した。それを受けて、今回は『Planet Football』から「タイトルを剥奪されてしまった5つのチーム」をご紹介する。

マルセイユ(1992-93シーズン)

1992-93シーズンのマルセイユは、リーグアンとチャンピオンズリーグ(CL)を制覇するという絶頂期にあった。しかし、その後に発覚した八百長事件によって、国内リーグのタイトルは取り消されることになった。

当時の会長ベルナール・タピは、シーズン終盤の重要なヴァランシエンヌ戦を有利に進めるため、相手選手3名に賄賂を提示。試合は思惑通りマルセイユが勝利して優勝を決めたが、賄賂を断った選手が主審に報告したことで事件が露呈した。

結果、マルセイユは2部への降格処分に。なお、2位だったPSGは「マルセイユ地域のTV視聴者数や放映権収入に影響が出る」というオーナー側の懸念から、タイトルの繰り上げ受賞を拒否している。一方で、さらなる八百長やドーピング疑惑があったにもかかわらず、CLの優勝者であるという資格だけは保持されている。

ユヴェントス(2004-05と2005-06のリーグタイトル)

サッカー界で最も有名なスキャンダルの一つ「カルチョポリ」により、ユヴェントスは2000年代半ばのセリエAタイトルを2つ失った。

クラブのゼネラルマネージャーを長く務めていたルチアーノ・モッジが、長期にわたり審判の判定を操作していたとして有罪判決を受け、サッカー界からの永久追放とクラブのセリエB降格が決定した。

ユヴェントス側はこの裁定を今も受け入れておらず、非公式のカウントでは今もこの2回分を優勝回数に含めている。また、インテルに与えられた2005-06シーズンのスクデットに対しても執拗に異議を申し立て続けている。

ジェノア(2004-05シーズンのセリエB優勝)

イタリアサッカー界の汚職といえばユヴェントスがひときわ目立っているが、同じ時期にジェノアもセリエBのタイトル獲得が認められなかった。

2004-05シーズンの最終節、ジェノアは10年ぶりのセリエA昇格をかけて、すでに降格が決まっていた上に多額の負債を抱えていたヴェネツィアと対戦。勝利は確実と思われたが、ジェノアの幹部は念には念を入れ、ヴェネツィアのGMに賄賂を支払って負けるよう依頼した。

皮肉なことに、その現金はGMの車の中から発見される。イタリアサッカー連盟は即座にジェノアの順位を最下位に落とし、セリエC1への強制降格を命じた。ちなみに、同じように昇格を争っていたトリノも「ジェノア戦で頑張ってくれ」とヴェネツィアに金を払っていたという、何とも救いようのない泥仕合であった。

エルギン・シティ(1992-93のハイランドリーグ優勝)

スコットランドのハイランド・リーグに所属していたエルギン・シティ。1992-93シーズン、最終戦でフォレス・メカニクスを6-0で粉砕し、タイトルを手中に収めたかに見えた。

しかし、彼らには策謀があった。本来土曜日に開催されるはずだった最終戦を、なんと意図的に金曜日の夜に変更したのだ。その目的は、土曜日であれば出場停止だったはずの主力選手2名を出場させるためだった。

その中には選手兼監督のジョン・ティーズデールも含まれており、「うっかりミス」という言い訳は通用しなかった。最終的にエルギン・シティはこのシーズンのタイトルを剥奪され、メダル、賞金を失い、罰金も科されている。

上海申花(2003シーズン)

画像: (C)Getty Images
(C)Getty Images

かつてディディエ・ドログバやニコラ・アネルカ、カルロス・テベスといった大物助っ人に巨額の資金を投じ、中国版アル・ナスルのような存在だった上海申花。しかし2000年代、彼らが金を投じていたのはスター選手にだけではなく、審判にも同様だった。

2011年、当時のGMだった楼世芳が、8年前の重要な「上海ダービー」において主審に賄賂を贈っていたことが発覚した。また、中国サッカー協会の張建強も関与しており、かなり大規模に汚職が行われていたことも判明。

当初は処分を免れていたが、その後に陝西国力戦でも八百長を行っていたことが露呈。事件から10年が経過した2013年、ようやく2003シーズンのタイトルが剥奪されている。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)

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