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保護者「あの子より点数がいいのに、なぜ内申が低いの?」三者面談のわずか20分で、元教師が“異様な追及”を受けたワケ

  • 2026.4.20
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。
元教員ライターのkntです。

教員の大きな仕事の一つである成績評価。
やはりここでも保護者からの大きな反発があります。

元現場の人間が経験したリアルをお話しできればと思います。

面談では少しの隙が命取りに

成績表の開示は基本的に三者面談で行います。

教師にとっても保護者にとっても面談は貴重な時間で、意見交換やギャップを埋める良い時間になることを望んでいます。

しかし、面談時間は20分もなく、その中で端的に成績のことや学校生活のお話しをしなくてはなりません。

そして、少しでも曖昧な回答や成績に関して根拠を示せないと保護者からの反発を生んでしまいます。

保護者は常に情報を共有しており、例えば、A子さんはテストが◯点で成績はいくつだった。など当たり前に情報を持っています。

なので概ねの成績をイメージした状態で面談に望むのです。

するとその情報とのギャップがある成績表を提示された時に反発が起きます。

反発は多少想定内ですが、そこでしっかりと説明を行わないとより大きな火種となってトラブルの原因になります。

実際にあった話ですが、「A子よりテストの点数がいいのに、内申が悪いのはなぜか」

といった問い合わせ、反発がありました。

普段なら説明をすれば納得してくれる保護者でしたが、今回はこの内申点をもとに進路先を決定しなくてはならない状況で、その生徒は希望する学校への内申点が1点足りない状況でした。

これはどうにかして1点でも上げてくる、という行為は納得できます。

成績は変えられない

とはいっても、原則、開示した成績は変えられません。

成績は教科担任が出すものですが、そこから教科主任、担任、学年主任、管理職のチェックが入り、数字に妥当性があるかチェックをします。

それを通った成績は「正」の成績であり、いわゆる文句一つで変えられるほど簡単なものではありません。

そもそも、成績はテストの点数だけで決めるものではなく、毎日の授業態度、提出物の内容、小テスト、単元テストなどさまざまな評価項目があります。

なのでテストの点数が全てではなく、全ての評価を数値化しているので根拠はいくらでもあります。

もちろん、病気や不登校など、やむを得ない事情で評価機会が得られなかったケースについては、別途配慮や相談の枠組みが存在します。保護者の言い分も痛いほどわかりますが、誠実に成績をつけているのも間違いない。

学校側も家庭も、多様な事情を汲み取れるような対話の場を作っていく努力をしていきたいと強く思った出来事でした。

言ったもの勝ちになりえる学校

最近のニュースを見たり話を聞いたりしていると、「学校に言ったもの勝ち」という風潮が見て取れます。

学校の先生は生徒のため、学校のためにたくさんの意見を聞き、応えようとします。

しかし、できないものはできないし、無理なものは無理なのもまた苦しい現実としてあります。

そんなこと教師も保護者もわかっているはずなのにどこかでバランスが崩れてしまうと、モンペとか、嫌な先生とか言われてしまうのです。

双方が協力して子どもの成長を見届けられる関係が一番いいですね。


ライター:knt
中部の公立中学校で10年、生徒たちと向き合ってきました。
離れて気づいた教員の大変さであったり、現場の先生方への尊敬。現状などをみなさんにお届けします。


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