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元客室乗務員「絶対NGです」ロングフライト中、突然機内で鳴り響いた“警報音” …次の瞬間、その場が凍りついたワケ

  • 2026.5.31
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

皆さま、こんにちは。元国際線CAのかくまるめぐみです。

愛煙家の方の中には「機内ではタバコが吸えないから辛いな…」と飛行機での移動を躊躇される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際、ロングフライトともなれば、10時間以上もタバコを我慢していただかなければなりません。

ところが、フライト中にお客様が喫煙された形跡を感じるケースは、実は決して珍しくないのです。

そこで今日は、機内での喫煙が引き起こした緊迫のエピソードをご紹介します。

CAが機内のトイレを掃除する意外な目的とは?

お食事のサービスが終わると、トイレにお立ちになるお客様が増える時間帯となります。そのため、食後となるこの時間帯は、客室乗務員はこまめにトイレの清掃や備品の補充を行うのが一般的です。

もちろん、食後だけでなくフライト中は継続的にトイレ掃除をしています。しかし、客室乗務員がトイレを掃除する目的は、単に清潔に保つだけではありません

実は、安全運航のために嗅覚も働かせているのです。

煙の匂いが告げる危険のサイン

この日、私は欧州へ向かうロングフライトに乗務していました。

映画をご覧になっているお客様や読書されているお客様など、普段のフライトと変わらない光景です。

いつも通りトイレを掃除しようとドアを開けた瞬間、すぐに “異変” に気づきました。

トイレの中に漂うタバコの匂いから、誰かが喫煙したことは明らかです。

客室乗務員が一番恐れているのは、タバコの吸い殻から何かに引火し、機内で火災が発生してしまうこと。

万が一、火が完全に消えていない吸い殻をゴミ箱に捨ててしまうと、ゴミ箱内に捨ててあるペーパータオルなどに引火してしまい、火災を引き起こしてしまうリスクが高いのです。

客室乗務員はそんな最悪の事態を想定し、トイレ内で喫煙の形跡があり、かつ吸い殻が見当たらない場合にはゴミ箱の中まで確認することもあります。

もちろん、機内には消火器が準備されていますが、空の上で火災が発生してしまうと命の危険を伴う大惨事となりかねません。

この状況はすぐにチーフパーサーに報告され、機内アナウンスで改めて禁煙のご協力をお願いすることとなりました。

鳴り響いた警報音!そして中からお客様が......

しかし、禁煙のご協力をお願いした機内アナウンスから数時間後、突然けたたましい警報音が機内に響き渡りました。

トイレ内の煙探知器が作動したのです。

私を含め数人の客室乗務員は消火器を持って、すぐにトイレに駆けつけました。

すると、トイレには鍵がかけられており中には人の気配が。

「お客様、大丈夫ですか?ドアを開けてください!」とお声がけしノックするとドアが開き、バツが悪そうな表情の男性のお客様が出てこられました。

「本当に火災報知器(煙探知器)が作動するとは思わなかった」

幸いにも、吸い殻は水に浸けてあり火災には至りませんでしたが、お客様の言葉に私たちは愕然としました。

どんな理由があろうとも、機内での喫煙は許される行為ではありません。お客様には禁煙の必要性をしっかりご説明し、ご理解いただきました(もちろん、この時は客室乗務員に笑顔はありません)。

機内での喫煙は「絶対NG」です!

現在、機内での喫煙は航空法で「安全阻害行為等」に該当し、罰金の対象となることもあります。それだけ重大なルール違反なのです。

また、近年では電子タバコや加熱式タバコが普及していますが、これらも航空機の安全に影響を与える恐れがあるため、ほとんどの航空会社では機内での使用を禁止しています(ご利用の航空会社にご確認ください)。

愛煙家のお客様にとってタバコを我慢しなければならない空の旅は、ストレスを感じる時間となってしまうかもしれません。

しかし、空の上の安全を守るためにも、禁煙へのご理解とご協力をお願いいたします。

それでは、安全で楽しい空の旅を!


ライター:かくまるめぐみ
大学卒業後、日系航空会社に客室乗務員として入社。国際線をメインに乗務し、世界中を飛び回る。結婚を機に退職し、イタリアへ移住。現在も家族とともにイタリアに在住し、Webライターとして活動。客室乗務員の経験から培った「細やかな心配り」を大切に、コラム記事からSEO記事まで幅広く執筆中。


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